3DEXPERIENCE プラットフォームのオープン性
柔軟性、コラボレーション、イノベーションを全社規模で保ちます
オープン性は 3DEXPERIENCE プラットフォームの基盤
ダッソー・システムズでは、お客様のニーズに対応し、製品の複雑さに対処するだけでなく、3DEXPERIENCE プラットフォームのオープン性により、複雑な IT システム・インフラストラクチャー内の統合を可能にしようと常に取り組んでいます。
これが可能なのは、このプラットフォームの Web サービス・インフラストラクチャーがさまざまなインターフェース規格や、STEP、FMI、AUTOSAR、JT などの複数の変換規格に対応しているからです。 この適合性により、3DEXPERIENCE プラットフォームはさまざまなシステムとシームレスに統合して、お客様独自の IT PLM 環境に適応できます。外部の PDM や、CAD、企業システムとのオープンなインターオペラビリティから、公開されている数千の API まで、3DEXPERIENCE プラットフォームは最初から、オープン性をサポートするように開発されました。
ProSTEP iViP CPO - オープン性基準
ダッソー・システムズは、グローバル基準の取り組みの中心メンバーとして、Code of PLM Openness (CPO)の次のフェーズへの対応を継続しています。このイニシアチブは、自動車業界の OEM、サプライヤ、非営利団体の ProSTEP iViP が推進するもので、以下の点が考慮されています。
インターオペラビリティ
IT 環境は、独自のプロセスや、開発およびメンテナンスの経緯の相違により異なります。そのため、複雑なレガシー・システムや、多様なテクノロジー、進化する標準とのインターオペラビリティを維持することが企業にとって課題となっています。
柔軟性を備えた3DEXPERIENCE プラットフォームなら、さまざまな IT 環境にシームレスに統合できるため、多様な IT システムと効率的に通信し、PDM システムや ERP システム間でデータを交換できるようになります。
インフラストラクチャー
企業では、進化する IT インフラストラクチャーの開発と維持に高いコストがかかっており、ハードウェアと OS の長期的なライフサイクル計画が必要になっています。
ビジネスを長期にわたって継続するため、3DEXPERIENCE プラットフォームは、既存または戦略的に計画された IT インフラストラクチャーと統合できるように開発されています。そのため、知的財産(IP)データが保護され、インフラストラクチャーを全体的なビジネス目標に合わせることができます。
プライベート・クラウドまたはパブリック・クラウド上の 3DEXPERIENCE ポートフォリオは、柔軟性の向上と迅速な導入を実現する SaaS (Software-as-a-Service)ソリューションです。このモデルにはすべてのクラウド・サービスとサポートが含まれ、問い合わせとプロビジョニングの窓口はダッソー・システムズに一本化されています。クラウドは、24 時間 365 日稼働し、メンテナンス、ライセンス、アップグレードが含まれます。これにより、コンピューティングやストレージの要件とともに設備費や人件費も減少するため、総所有コストが改善され、あらゆる規模の企業で迅速な規模調整や人材配置が可能になります。
拡張性
拡張性の点では、3DEXPERIENCE プラットフォームは、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を通じてオープン性を提供します。これにより、クライアントはシステムの機能を拡張して、必要なプロセスの適応を実行し、IT システムの知識とノウハウをマッピングできます。
3DEXPERIENCE プラットフォームの API は運用拡張性と適応性も確保します。これにより、企業は新しい機能の迅速な実装、ワークフローの自動化、変化するビジネス・ニーズや市場需要への対応が可能になります。このモジュール式のアプローチにより、開発時間が短縮され、IT 環境が変化しても、システムが将来に対応でき、インターオペラビリティが維持されます。
インターフェース
IT システム環境のインターオペラビリティと拡張性を達成するには、利用可能で文書化された機能的な IT インターフェースにアクセスできる必要があります。
エンタープライズ統合フレームワーク(EIF)は、お客様のエンタープライズ環境内に 3DEXPERIENCE プラットフォームを統合するためのテクノロジーとパートナー・フレームワークを提供します。
3DEXPERIENCE プラットフォームの EIF は、エンタープライズ・システム間でデータを同期できる iPaaS ベースの統合アプローチをサポートします。そのため、この EIF は現在、エンドツーエンドの統合を実装する 3 つの統合パターンに対応しています。
1. イベントベースのパターン/メッセージング・パターン
2. 定時操作/REST API
3.非同期のエクスポート/インポート操作
標準
「標準」とは、規範、業界標準、またはベンダー固有の基準を指します。システムの開発とメンテナスの効率性は、インターオペラビリティや、IT インフラストラクチャー、拡張性など、オープン性のあらゆる側面の標準を使用するかどうかに左右されます。
3DEXPERIENCE プラットフォームの Web サービス・インフラストラクチャーは、主要なインターフェース規格に準拠しており、STEP、IGES、FMI、AUTOSAR、JT などの複数の変換規格に対応しています。
ダッソー・システムズは、標準を定義する多くの組織に積極的に貢献しています。MBSE (UAF、UML、SysML、RAAML など)の標準作成に積極的に参加し、オブジェクト管理グループと共に主導しています。また、INCOSE にも積極的に参加して、MBSE の採用をサポートしています。
アーキテクチャ
3DEXPERIENCE プラットフォームのアーキテクチャは、RESTful API と、JMS (Java Message Service)メッセージ・バス経由のイベント駆動コミュニケーションを組み合わせて、安定した統合を促進します。RESTful API レイヤーは、サービスがリソース上の CRUD 操作(作成、読み取り、更新、削除)のエンドポイントを公開する、クライアント-サーバー通信モデルを提供します。これらの API は REST の原則に従うように構築されており、拡張やメンテナンスが可能で、HTTP プロトコルを理解するあらゆるクライアントで簡単に利用できるようになっています。また、GET、POST、PUT、DELETE などの標準的な HTTP メソッドに対応し、データ交換に JSON や STEP AP242 を使用するため、さまざまなプラットフォームや言語間で幅広く互換性を確保できます。このようなエンドポイントには、認証とデータ検証が不可欠です。多くの場合、セキュアなアクセス制御を実現するため、基本認証と OAuth が活用されています。
イベント駆動
3DEXPERIENCE プラットフォームのアーキテクチャには、RESTful API を補完する、非同期通信の JMS メッセージ・バスを使用したイベント駆動アプローチが組み込まれています。これにより、外部システムがメッセージを受信するよう設定できるため、システム間の疎結合が容易になります。JMS バスがメッセージのキューを処理し、利用者が一時的に使用できない場合でもメッセージが失われないようにします。リソースの重大なステータス変更に関するイベントは、メソッドを直接呼び出すことなく、外部システムでアクションをトリガーできるメッセージとして送信されます。このアーキテクチャは処理と拡張性をサポートしており、外部システムがイベントに個別に対応できるため、システム全体の応答性と耐障害性が向上します。同期インタラクションのための RESTful API と、イベント駆動コミュニケーションのための JMS を組み合わせることで、このサービスはリクエスト-応答パターンとパブリッシュ-サブスクライブ・パターンの両方を効果的に処理でき、さまざまな統合シナリオに対応できます。
マルチ CAD のオープン性
マルチ CAD のオープン性は、さまざまなテクノロジーの活用において、ダッソー・システムズの Power’By 戦略の要として、レガシーのユーザーとデータを 3DEXPERIENCE プラットフォームにつなぎます。
この戦略には、以下の 3 つの柱があります。
- マスター定義となるプロダクト定義に基づいたエクスペリエンス・モデリング - 統合されたプロダクト構成
- 3D 製品設計とエンジニアリング - 表示、ナビゲーション、オーサリング、構成用の新しい Web アプリケーションにより、オンラインでどこからでも利用可能
- レガシー・アプリケーションの統合 - これらのアプリケーションで編集でき、3DEXPERIENCE プラットフォームでの保存、共有、コラボレーションが可能
パートナーシップ
ダッソー・システムズでは、さまざまな業種のお客様や、パートナー、サードパーティなど、先駆的企業とパートナーシップを築き、技術を進歩させ、イノベーションを促進し、進歩と持続可能な開発を推進するエコシステムを育んでいます。製品、自然環境、人々の生活を調和させるという当社の使命に沿って、あらゆる企業や社会にデジタル・トランスフォーメーションの利点を提供できるように、この協力関係は慎重に選択されています。このような戦略的提携により、3DEXPERIENCE プラットフォームとバーチャル・ツインのパワーを通じて、仮想世界と現実世界のギャップを埋めることを目指しています。力を合わせ、高度なテクノロジー統合の複雑さに対応し、デジタルの一貫性とコラボレーション・インテリジェンスによって持続可能な未来を作ります。
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