Biovia Compose

標準ベースの手順管理およびオーサリング・ツール

科学に関わる業界における今日の課題は、新製品の開発プロセスと解析方法を、信頼性の高い反復可能な手順に迅速、効率的に変えることです。製品の商業化プロセスの期間が短縮すれば、究極的には投資コストの削減だけではなく、投資収益率の実現までの期間も短縮します。

この課題に直接対応する方法の 1 つは、製品開発とスケールアップのアプローチに標準化の考え方を導入し、開発の早期からレシピ/手法のフレームワークの活用を促進することです。合成化学や製剤レシピ、解析手法、SOP、プロトコルなどの手順は、任意の数のプロセスで表現できます。手順の一貫性を確保すると、やり直しの削減、ワークフローの合理化、データの標準化が図れ、製造への技術移転の障壁が除去できます。

標準的な手順によるラボの効率化
BIOVIA Compose は、手順作成や受入の合理化、標準化を求める企業向けの直感的なウェブベースのソリューションです。スタンダードに基づいて段階的な手順と手法を迅速に構築でき、その手法を製品のスケールアップと商品化のプロセス全体で活用できます。
BIOVIA Compose では、ドラッグアンドドロップ式インターフェースと統合プロセス・ツリーを使用して、手順とアクティビティのライブラリから手法を作成できます。独自の手順の定義や、プロセス・ライブラリへの追加が簡単にできます。各手順およびアクティビティは ANSI/ISA-88 標準に基づいており、手法を製品開発からスケールアップと製造のフェーズに移転する場合に、一貫性が確保されます。複雑な並列手順や相互に依存する手順は、段階的な制限事項と指示を定義して構築でき、プロセス・ツリーで視覚化できます。BIOVIA Compose は材料と機器の管理機能とも連携するため、利用可能な機器と材料を定義して、オーサリングされた手順とレシピで使用できます。

クラウドでもオンプレミスでも
BIOVIA Compose は、BIOVIA ScienceCloud のインフラによりクラウド・アプリケーションとして導入でき、パブリック・クラウド環境またはバリデーションに対応できるプライベート・クラウド環境が選択できます。クラウドで導入すると、IT 部門の負荷が最小限に抑えられ、セキュリティ専門のプロフェッショナルによるセキュリティの手順が確実に実施されます。Compose は、必要に応じてオンプレミスで導入しバリデーションを実施することもできます。ウェブベースの BIOVIA Compose は、実装が簡単です。ユーザー全員のコンピュータにソフトウェアをインストールする必要がありません。システムは低帯域幅接続でも動作するため、どこにいても操作が簡単に実行できます。

Unified Lab アプリケーションの一部として
Compose で作成した手順は、他の BIOVIA Unified Lab アプリケーションで使用できます。BIOVIA Task Plan では、アクティビティを特定の研究者に割り当てることができます。研究者は、BIOVIA Capture を使用しながら、BIOVIA Samples で管理されたサンプルを活用できます。材料および関連情報の追跡には BIOVIA CISPro を使用します。実験の設計と結果やその他の情報は、BIOVIA Workbook または BIOVIA Notebook ELN に保存できます。データの結果の視覚化には BIOVIA Insight を使用し、高度なデータ解析の実行には BIOVIA Pipeline Pilot を使用します。このような強力な組み合わせにより、Compose をラボの機器やその他のデータ・ソースと連携させることができ、同時に科学的解析、視覚化、自動レポート生成の豊富な機能も提供されます。

BIOVIA Compose の機能

  • オペレーションとアクションのビルトイン・ライブラリを使用して自社の手順を構築
  • デスクトップ、ノート PC、モバイル・デバイスで動的なウェブベースのユーザー・エクスペリエンスが提供され、柔軟性が高い
  • 材料管理および機器管理のシステムと統合
  • 並列実施や前後関係を定義
  • 手順・プロセスの詳細とフロー図を表示
  • S88 標準に準拠し、手順をエクスポートして移転

導入効果

  • 統合ソリューションによる標準化 – ラボの手順開発から製造プラント・フロアでの実行にいたるまで
  • ラボからパイロット・プラントへのグローバルな技術移転を合理化
  • 規制、安全、QA 要件の遵守を強化
  • 過去、現在、将来の開発プロジェクトで、機能ライン間の透明性を確保
  • 組織のナレッジ、経験、ベスト・プラクティスを体系的に再利用