歴史を理解することは、より良い未来を実現するのにどう役立つのでしょうか?
人類は何世代にもわたって、先人の知見を活かし、文明を築き上げてきました。ダッソー・システムズもこれに倣い、経験を役立て、より良い未来を実現することに力を注いでいます。またダッソー・システムズは、「The Only Progress is Human (未来を拓くのは、人間)」というイニシアティブのもと、バーチャル空間の構築や活用に関するナレッジとノウハウを、より良い未来と持続可能なイノベーションの実現に役立てることを目指しています。
リビングヘリテージ・プログラムも、当社のこのナレッジとノウハウを活かしたものです。世界的な遺跡や歴史的建造物のバーチャルツインを構築して当時の姿を3Dで再現することで、歴史を再発見し、歴史から学ぶことができます。世界の才気あふれる6つの学生チームが手掛けた3Dモデルで、時空を超えたバーチャルトラベルをお楽しみください。
学生たちが、遺跡、歴史的建造物などの中から6つのバーチャルツインを構築しました。
下の画像をクリックして、時空を超えたバーチャルツアーをご体験ください。
世界的な遺跡や歴史的建造物の多くが、時を経て朽ち果てたり、損壊したりしています。ダッソー・システムズのリビングヘリテージ・プログラムでは、当社の専門家の指導を受けた世界6チームの学生が3DEXPERIENCEプラットフォームを活用し、遺跡や歴史的建造物をバーチャル空間に3Dで再現しました。この6つのバーチャルツイン・エクスペリエンスは、史料や科学に基づく3Dモデルであり、遺跡や歴史的建造物と人々との関わりを知るためのタイムカプセルです。
リビングヘリテージ・プログラムは、若い世代が3DEXPERIENCEプラットフォームに実際に触れる機会を提供することで、教育イノベーションやエンジニアリング作業の体験、バーチャルな考古学の発展を促します。またリビングヘリテージ・プログラムは、3Dシミュレーションのソフトウェアの優れた機能が、人類の歴史の理解を深めるのに役立つことを実証します。人類の足跡をより深く知ることは、より良い未来の実現につながるのです。
Trier - University of Applied Sciences
Team LDPF (from left to right) : Ron Froese,Finn Jöchel, Lars Schier, Kristofer Lacour,
Team India (from left to right) : Rohan Ruidas, Shireen Hossain, Shiba Reddy, Dibyajyoti Nayak, Vallangi Jatin Krishna, Prasanta Kumar Mohanty, Avinash Kumar Singh, Laxmidhar Reddy, Lipsa Patra.
Team Japan (from left to right) : Yudaj Nishimura, Yuki Tanaka, Jun Suzuki, Naoki Yasunaga.
TM Racing (from left to right) : Juan Pablo Rojas Ibarra, Luis Osornio Ugalde, Zyanya Veronica Zuniga Mediana, Michelle Sanchez Guerrero.
Team Rembrandts (from left to right) : Tijn van Bommel, Tessel Meulepas, Maxime Arts, Rens Kappert.
Team Stromegears (from left to right) : David Barber, Shoumik Kundu, Kayvon Tousekani, Thomas Dou, Elena Wu, Shalin Sinha, Susan Shea, Jon Eggert.
ポルタ・ニグラは2世紀末、古代ローマ時代にドイツの都市トリーアを囲む城壁の北門として建造されました。中世に一部が切り崩されたり教会が増築されたりしましたが、近代に復元され、現在もローマ時代の姿をとどめています。ポルタ・ニグラは、トリーアの他のローマ遺跡などとともに、ユネスコの世界遺産に登録されています。
インド、コナーラクのスーリヤ(太陽神)寺院は、 13世紀に建立された、ヒンドゥー教の太陽神スーリヤを祀る巨大な石造りの寺院です。寺院はスーリヤが天空を駆ける馬車を模しており、馬や車輪などが彫刻されています。ユネスコの世界遺産に登録されています。
ユネスコの世界遺産である首里城は、琉球王国(1429年~1879年)の宮殿でした。戦火や火災により、いくども悲劇に見舞われてきましたが、再建され続けています。1945年には沖縄戦で壊滅的な被害を受け、2019年には正殿を含む建物9棟が焼損しましたが、復元が進められています。
バビロンの空中庭園は、古代都市バビロン(現在のイラク)に存在したとされる幻の庭園です。新バビロニア王国の王、ネブカドネザル2世が、緑豊かな故郷ペルシャを懐かしむ妻アミュティス王妃を癒すために建設したとされていますが、実存を証明する考古学上の証拠は見つかっておらず、世界の七不思議のひとつに数えられています。地震で崩壊したという説を唱える歴史家もいます。
古代都市ポンペイは、西暦79年のヴェスヴィオ山の噴火により壊滅しました。火山灰と軽石に埋もれたため、推定2万人が暮らしていた都市の広場、市場、裁判所、浴場などが当時のまま残されています。ポンペイ遺跡はユネスコの世界遺産に登録されています。
ローマのコロッセオは、西暦72年にローマ帝国のヴェスパシアヌス帝のもとで建設が始まり、8年後の西暦80年にティトゥス帝の治世に完成した円形闘技場です。その収容人数は5万人以上だったと推定されています。古代ローマの優れた建築技術が用いられており、ユネスコの世界遺産に登録されています。
3DEXPERIENCE Eduで成長し続ける
リビングヘリテージ・プログラムに参加した6つの学生チームは、構造設計、3Dモデリング、シミュレーション・ソフトウェアなどの貴重な体験を通じて、未来のさまざまなキャリアのための基礎知識を習得しました。また、3DEXPERIENCEプラットフォームの認定も取得しました。
3DEXPERIENCE Eduは、学生、社会人を問わず、新たなナレッジとノウハウ探求の出発点です。
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