CATIA | SFE CONCEPT は、早期段階のシミュレーション駆動型構想設計向けの主要ソリューションです。陰解法パラメトリック・サーフェス・モデルを、迅速かつ効率的に作成および修正できます。自動車のボディー構造全体またはそれよりも大きな構造を扱う場合でも、属性単層ジオメトリの独自のパラダイムにより高い性能を確保します。既存のモデル構成要素を再接続して、既存のモデルを利用可能にすることや、短期間で多数のバリエーションを構築して機能を比較することができます。ボタンをクリックするだけで、外部構成要素との接続および関連付けを含む、シミュレーション可能な有限要素メッシュをいつでもエクスポートできます。解析モデルは、多数の業界標準 FE ソルバーに対応し、振動、強度、衝突安全性、音響の機能を同時に評価できます。設計変数を使用すると、形状とトポロジーを修正でき、機能解析と開発プロセスの早期段階における改善を統合した完全自動プロセスが実現します。
製品開発プロセスを加速
製品開発の従来の順序であるスタイリング - CAD – CAE (現状)には、重大な欠点があります。完成した製品に対して機能の性能をフィードバックするのでは、遅すぎるのです。機能の性能は、詳細な CAD プロセスを開始する前に評価する必要があります。したがって、CAD を CAE で補完し、テストとシミュレーションを上流に押し上げる新しい開発プロセスが登場しています。アジャイル開発プロセス(今後)では、ほとんどのステップが同時に実行され、短いサイクルで並行して実行されます。このようなプロセスで、詳細な投資を行う 前 に製品の機能の性能を確保するには、CATIA | SFE CONCEPT のようなアプローチが鍵となります。
インダストリー・ソリューション
自動車
CATIA | SFE CONCEPT は、軽量で安全な車両の設計に役立ちます。製品の機構的振る舞いを詳細に理解でき、設計サイクルが短縮し、製品の品質が向上します。このツールは、特に自動車のライフサイクルと開発プロセスに求められるスピードアップに効果を発揮します。迅速な形状作成の機能に加えて、ボディー構造のトポロジーおよび形状の修正が、有限要素メッシュ作成機能と組み合わされているのは、このツール独自のものです。このようにして、CATIA | SFE CONCEPT は、設計プロセス迅速化のニーズに対処します。バリアント検証を迅速かつ大量に実行できるため、製品の挙動に関する知識と理解が深まり、複合領域シミュレーション解析によって性能を監視し、確保できます。すべてを組み合わせて事前のアジャイル CAE 開発プロセスにつなげることは、世界中の自動車業界で好評を得ています。
鉄道
鉄道輸送の製品開発では、シミュレーションと最適化が重要です。CAE は、設計サイクルを短縮し、製品の品質と受容の向上に役立ちます。鉄道の音響は、旅行者や環境のために、鉄道車両の快適性を高めるうえで重要な役割を果たします。鉄道車両構造モジュールを構築し、それを何度も組み合わせて車両の構造の新しいバイアントにすることは、鉄道分野にとって大きな価値があります。サブアセンブリー・レベルで新しい設計を検証し、この新しいバリアントを他の既存の CATIA | SFE CONCEPT 形状モジュールと組み合わせて車両の新しいモデルにすることができます。また、車両モデル全体のグローバルな修正は、CATIA | SFE CONCEPT を使用して管理できます。もう 1 つのシナリオは、CATIA | SFE CONCEPT と CATIA | SFE AKUSMOD を使用した振動音響最適化アプローチです。詳細については、CATIA | SFE AKUSMOD を参照してください。
CATIA V5 Connector の CATIA | SFE CONCEPT (SFE CCC)
CATIA V5 Connector では、SFE CONCEPT を CATIA V5 ワークベンチとして使用して操作性が向上できます。CATIA V5 環境ですべての機能が提供され、オリジナルの SFE CONCEPT アプリケーション・コードはバックグラウンドで実行されます。
CATIA V5 への統合により、パッケージ、スタイリング、製造関連データなどの CATIA データを直接参照できます。
SFE CONCEPT モデルは、CATParts として保存および管理できます。
さらに、SFE CONCEPT サーフェス形状を CATIA V5 サーフェス・データに変換して、製造に向けた以降の設計ステップで利用できます。
スタンドアロン・バージョンの CATIA | SFE CONCEPT と同様に、CATIA V5 に統合されたバージョンにも、モジュール式の形状設計が組み込まれており、既存モデルのライブラリが活用され、最初の設計スケッチから衝突起因事象などのすべてのシミュレーション関連の詳細に至るまで、トップ・ダウン・アプローチが採用されています。
サポート
- ハードウェアとソフトウェアの要件
- テクニカル・サポート