Linux
サポートするバージョンとコンパイラー
Dymolaは、Linuxでは64ビットアプリケーションのみサポート可能です。
DymolaはRPMパッケージとして配布されます。DebianまたはKubuntuシステム上にインストールする場合、次のalienコマンドを使用して変換を行う必要があります。
alien -i -k installationfile.rpm
Linux上のインストールのデフォルトのディレクトリは、/opt/dymola-<version>-x86_64です。たとえば、64ビットのDymola 2020xをLinuxにインストールした場合のデフォルトのディレクトリは、/opt/dymola-2020x-x86_64になります(通常、インストール先システムのパッケージ・マネージャーで別のデフォルトの場所を選択することもできます)。
Linuxシステムではデフォルト・コンパイラーを使用します。コンパイルはシェル・スクリプトinsert/dsbuild.shによって制御されます。Dymola 2020xは、gccバージョン5.3および互換システムがインストールされた64ビット版のopenSUSE Linux 42.2で動作します。gccの以降のバージョンでは、通常互換性があります。
gccに加えて、モデルCコードもclangでコンパイルできます。コンパイラーを変更するには、変数CCを変更します(例:
/opt/dymola-2020x-x86_64/insert/dsbuild.sh
注
- 32ビットのコンパイルには、32ビットlibcの明示的なインストールが必要な場合があります。例:Ubuntuの場合:
sudo apt-get install g++-multilib libc6-dev-i386
- DymolaはQt 5.12.4で構築されているため、Qtのシステム要件を継承しています。ただし、システム依存性を可能な限り低減するために、Qtには複数のxcbヘルパー・ライブラリがバンドルされています。その場合でも、一部のライブラリでは次のようにインストールを明示的に指定する必要があります。
- libglu1-mesa
- libpng12-0
- jpgファイルをレンダリングするには、libjpeg62がインストールされている必要があります。
- FMUのエクスポートとインポートには、zipおよびunzipユーティリティをインストールする必要があります。
ライブラリに関する注記
- Linuxでは、ライブラリUserInteractionはサポートされません。
Linux特有のその他の注意事項については、コマンド「man dymola」を使用して参照してください。