Linux
サポートするバージョンとコンパイラー
Dymola 2018 FD01は、Linuxでは64ビットアプリケーションのみサポート可能です。
DymolaはRPMパッケージとして配布されます。DebianまたはKubuntuシステム上にインストールする場合、次のalienコマンドを使用して変換を行う必要があります。
alien -i -k installationfile.rpm
Linux上のインストールのデフォルトのディレクトリは、/opt/dymola-<version>-x86_64です。例えば、64ビットのDymola 2018 FD01をLinuxにインストールした場合のデフォルトのディレクトリは、/opt/dymola-2018FD01-x86_64となります(ただし、インストール先システムのパッケージ・マネージャーでは通常、別のデフォルトの場所を選択することもできます)。
Linuxシステムではデフォルト・コンパイラーを使用します。コンパイルはシェル・スクリプトinsert/dsbuild.shによって制御されます。Dymola 2018 FD01は、gccバージョン4.8.5および互換システムがインストールされた、64ビットのOpenSUSE Linux 42.1で動作します。gccの以降のバージョンでは、通常互換性があります。
gccに加えて、モデルCコードもclangでコンパイルできます。コンパイラーを変更するには、変数CCを変更します(例:
/opt/dymola-2018FD01-x86_64/insert/dsbuild.sh)。
注
- 32ビットのコンパイルには、32ビットlibcの明示的なインストールが必要な場合があります。例:Ubuntuの場合:
sudo apt-get install g++-multilib libc6-dev-i386
- DymolaはQt 5.9で構築されているため、Qtのシステム要件を継承しています。ただし、システム依存性を可能な限り低減するために、Qtで複数のxcbヘルパー・ライブラリがバンドルされています(つまり、QTがフラグ–qt-xcbで構築されています)。その場合でも、一部のライブラリでは次のようにインストールを明示的に指定する必要があります。
- libglu1-mesa
- libpng12-0
- 旧gccバージョンをサポートするために、Dymolaでは現在サポートされているgccバージョンと互換性のあるlibstdc++(64ビットの例:bin/lib64/libstdc++.so6)を配布しています。しかし、これは新しいgccバージョンに干渉する可能性があります。お使いのシステムにDymolaの推奨バージョンよりも新しいgccがインストールされている場合は、配布されているlibstdc++を削除してください。
- jpgファイルをレンダリングするには、libjpeg62がインストールされている必要があります。
ライブラリに関する注記
- Linuxで多基準設計最適化を使用するには、Optimizationライブラリのバージョン2.x以上が必要です。これより古いDesign.OptimizationパッケージではLinuxでの多基準設計がサポートされません。
- Linuxでは、ライブラリUserInteractionはサポートされません。
Linux特有のその他の注意事項については、コマンド「man dymola」を使用して参照してください。