

ファンクショナル・モックアップ・インターフェース
FMIを使用すると、どのモデリング・ツールでも動的システム・モデルを表すCコードまたはバイナリを生成でき、他のモデリング環境やシミュレーション環境へのシームレスな統合が可能です。Dymolaでは、あらゆる形式でのファンクショナル・モックアップ・ユニットのインポートとエクスポートをサポートし、FMI仕様に完全に準拠しています。
FMUをDymolaにインポートすることで、Modelicaモデルの他のツールによって作成されたコントローラーやサブシステムを容易に統合することができます。また、高度な機能を追加して代数ループやモデルの因果関係を処理できます。
Simulink向けのFMIツール
ダッソー・システムズでは、Simulinkを使用したFMUエクスポートおよびインポートを完全にサポートするツールを提供します。このツールキットは無償でライセンス・キーなしで利用でき、Dymolaのお客様はサポートとメンテナンスを受けることができます。
- エクスポートおよびインポートをFMIで完全サポート。
- FMIバージョン1.0および2.0、Model ExchangeおよびCo-Simulation。
- MATLAB/Simulink R2010a – R2016b(32および64ビット)。
- SimulinkからFMUをエクスポートするためのSimulink Coder Target。
- FMUをSimulinkモデルにインポートして組み込むためのSimulink FMUブロック。
ネイティブでのSimulinkサポート
FMIとともに、DymolaはSimulink環境に直接統合するためのS-functionブロックのエクスポートもサポートしています。このツール・チェーンは、dSPACEなどのHILSプラットフォームと完全に互換しています。
Hardware in the Loop(HIL)
Dymolaでは、dSPACEやConcurrentなどのHILSプラットフォーム用の効率的なコードを生成できます。さらに、ソース・コード生成により、Cコード・モデルをコンパイルできるあらゆる環境に適したツール・チェーンをセットアップできます。
Python、Java、JavaScript
- PythonからDymolaを実行(クリックして拡大)
Dymolaは、PythonやJavaなどの一般的なスクリプト環境と容易にインターフェースを確立できるため、一般的なタスクを柔軟に記述できます。パラメータを設定し、シミュレーション結果をユーティリティー・ライブラリで読み取ることができます。データはExcel用のCSVやHDF5などのさまざまな形式でエクスポートできます。
DymolaとSIMULIAソフトウェアの接続
DymolaとSIMULIAツールであるAbaqus、Isight、Process Composerを接続することができます。この機能は、例えば協調シミュレーションなどで使用できます。図は波に乗るヨットのモデルのアニメーションを示しています。制御面はDymolaでモデリングされています。Modelica Conference 2009からのこの論文ではDymolaとAbaqusによる、ハイファイ・アンチロック・ブレーキ・システムの協調シミュレーションの例が掲載されています。
Interfacing Abaqus with Dymola: