製造が進化していく中で、アジリティが成功の鍵を握っています。アジャイル・マニュファクチャリングがもたらすメリット：
- 柔軟性 - 変化するニーズに合わせてシステムを最適化して最適な成果を実現
- 応答性 - 変化する顧客のニーズや市場機会に迅速に対応
- 適応性 - 変化を続ける製造のニーズにリアルタイムで対応
高度プランニングおよびスケジューリング（APS）ソリューションはアジャイル・マニュファクチャリングのメリットが活かせる強力なツールです。
スプレッドシート依存からの脱却
まだプランニングにスプレッドシートを使っているのですか? そうしているメーカーもありますが、オペレーションの大きな制約が生じます。スプレッドシートはデータの共有が難しく、ERPなどのシステムと統合できず、データがリアルタイムではありません。スプレッドシートは「専門家」が作成して維持することが多く、連携や知識の共有が困難になります。スプレッドシートはほとんどの場合、仮定のキャパシティ、リードタイムや作業負荷に基づいています。しかし、製造の現場は刻々と変わり、変化するニーズや機会に対応するにはリアルタイムのデータが不可欠です。
APSソリューションは、すべてのユーザーが1つのデータソースを参照でき、スプレッドシートによる制約が解消されます。データはリアルタイムで、プラントや生産ラインの実際の状況が反映されます。APSデータはサプライチェーンから工場の現場、人員計画に及ぶまで統合されています。製造プロセスのどの時点の「スナップショット」も好きな時に見ることができます。
DELMIA Ortemsは、当社の高度プラニングおよびスケジューリング・ソリューションです。APSにより、発生する不測の事態をあらかじめ考慮して計画を立てることができます。生産プランニング・ソフトウェアにより資材の制限を前もって予期し、スケジューリング・ツールで現在と将来の作業員の制約に応じて全体の調整が図れます。現在と将来のニーズが明確に分かるので、生産のボトルネックを素早く見つけて解決することができます。APSによる機械、ラインとプラント生産能力の管理は、スループットと効率性を最大限に高めます。
DELMIA Ortems APSによる主なメリットの1つが、組織全体の連携の強化です。プランニングの詳細や主要KPIをすべての部門で簡単に共有でき、全データを既存のERPシステムにシームレスに統合可能になります。連携の強化はサプライチェーンのパートナーやその下請業者にも及びます。
- コラボレーションは次の大幅な削減を可能にします。
- 物資の在庫
- 仕掛品
- サイクルタイム
DELMIA Ortems ERPインテグレーションの詳細をご覧ください。
製造業において俊敏性を持つには、不測の事態にとるべき最善の対応を素早く決定できなければなりません。このための最善の方法は、実際の生産データをもとに効果的なシミュレーションを行い、どうすれば最高の結果が得られるかを判断することです。
DELMIA Ortemsの高度プラニングおよびスケジューリングは、リアルタイムのデータをもとにシミュレーションを実行し、生産に予期される制約条件と、予期されない制約条件をともに解決して計画を立てることができます。DELMIA APSの特長：
- 設定可能なロードレベリング・エンジンによりキャパシティの超過を検知
- プラントのオペレーションや仕様に合わせてフラグとアラートをカスタマイズ
- 有限キャパシティ・アルゴリズムを使用してオペレーションを最適化、複数リソースにジョブを配分
- あらゆるプラントのあらゆるシナリオをシミュレートしてモデル化
DELMIA Ortems高度プラニングおよびスケジューリングは、あらゆる制約や不測の事態に対処して製造プロセスの最適化が図れます。
- 各種の機械、ツール、人員計画や素材に応じた70以上の条件を組み合わせた最適化エンジン
- 緊急事態に対処するツールとして、「what-if」シナリオのほか、スケジュール全体を対話式に即座に変更する機能や、すべてのオプションの分析機能を装備
- 協働型のプランニング機能により時間を大幅に節約し、例外分析やKPIパフォーマンスのモニタリングなどの価値の高いタスクに専念
- 資材のフローを最適化するマルチレベル同期
- 製造条件に応じてカスタマイズ可能なアラート
- ニーズと有限キャパシティを1回のループで計算
APSソリューションは基本的に、俊敏性のある製造環境で実用的なリアルタイムのデータと高度なプランニング機能を提供することで製造パフォーマンスの全般的な向上を図ることを目的としています。
DELMIA Ortems高度プラニングおよびスケジューリングに期待できる効果：
- 目標の製造日を絶えず守る
- 原材料と仕掛品の在庫を減らす
- スループットと使用率を向上
- サイクルタイムと製造およびサプライチェーンの制約に対処する期間を短縮
- サプライチェーン、製造、人員計画の生産性と効率性を高め、コスト全般を縮小
- 組織全体の連携と情報共有を強化
