エアバスとダッソー・システムズが戦略的パートナーシップに着手 欧州の航空宇宙産業の未来に向けた取り組みを推進

  • エアバスはダッソー・システムズの 3DEXPERIENCE プラットフォームを導入、デジタル変革の大きな一歩を踏み出す
  • エアバスのあらゆる部門と製品ラインで、設計、製造、サービスのデジタル化を実現へ

2019 年2月6日 - 仏トゥールーズ発 日本語参考訳 - エアバスとダッソー・システムズ (Euronext Paris: #13065, DSY.PA) は、3D 協調設計、エンジニアリング、製造、シミュレーション、インテリジェンス・アプリケーションの実装に向けて協力する旨を規定した、5 年間の合意覚書に署名しました。これによりエアバスは、欧州に航空機製造の新たな産業エコシステムの基礎を築くべく、デジタル変革の大きな一歩を踏み出します。

エアバスはこの合意覚書の下、ダッソー・システムズの 3DEXPERIENCE プラットフォームを導入します。この「プラットフォームは単の一データ・モデルの中で設計からオペレーションまでをつないだ「デジタル連続性」を確保し、統一されたユーザー・エクスペリエンスを提供します。その結果、エアバスの全部門と全製品ラインにおいて、デジタル化された設計、製造ならびにサービス (DDMS: digital design, manufacturing and services) が実現します。

DDMSの実現により、開発プロセスはこれまでの逐次的なやり方から並行的なやり方へと移行するため、新製品の設計をはじめ、オペレーション・パフォーマンス、サポート、管理、顧客満足、新規ビジネスモデルの創出が飛躍的に進歩することになります。エアバスは今後、次世代の航空機を開発するにあたり、その製品性能にまず焦点を絞るのでなく、その製造施設やコスト、市場投入までの期間の削減を達成しつつ、共同設計、開発を進められるようになります。

「当社はデジタル化や 3D エクスペリエンスだけを考えているのではなく、航空機の設計と運用の手法、顧客満足まで考慮に入れたプロセスの合理化と高速化についても見直していきます」と、エアバス コマーシャル エアクラフトの Guillaume Faury 社長は述べています。「変化を促進する DDMS を活用し、最新鋭のテクノロジーで欧州の航空宇宙産業に新しいモデルを構築します。当社の目標は製品開発のリードタイムを削減する堅牢な生産体制の確立です」

ダッソー・システムズの取締役副会長兼最高経営責任者、ベルナール・シャーレスは次のように述べています。「航空機の製造ほど、テクノロジー、科学、芸術が融合する好例もありません。そして産業が今日の段階まで進化してきた道のりを振り返れば、そこには技術的能力とデジタルの精度、インスピレーションの融合があります。航空宇宙産業では、多くの産業に先駆けて、速やかに変革の実績が積まれています。非常に複雑な環境下で諸般の規制を踏まえながら、航空宇宙産業では高品質なイノベーションやオペレーションに向けた新たなサービスが提供されています。今後、エアバスでは 3DEXPERIENCE プラットフォームによるデジタル変革が加速していきます。エアバスは自社エコシステム全体からインサイトやノウハウを獲得し、デジタル世界なしでは実現不可能な新しいエクスペリエンスを提供できるようになります」

ダッソー・システムズ について

ダッソー・システムズは3DEXPERIENCE®カンパニーとして人々の進歩を促す役割を担い、企業や個人のお客様に対して、持続可能なイノベーションを実現するためのバーチャル コラボレーション環境を提供しています。当社のお客様は、3DEXPERIENCEプラットフォームとアプリケーションを用いて現実世界のバーチャルツイン・エクスペリエンスを生み出すことで、製品やサービスの考案、製造、ライフサイクルマネジメントのプロセスを再定義でき、結果として、世界をより持続可能なものにするために価値ある影響を及ぼすことができます。また、ダッソー・システムズはお客様と共に、消費者や患者、市民など全ての人々のために、人間中心の経済活動であるエクスペリエンス・エコノミーを推進しています。ダッソー・システムズは150ヵ国以上、あらゆる規模、業種の30万社以上のお客様に価値を提供しています。より詳細な情報はホームページ、https://www.3ds.com/ja(日本語)、https://www.3ds.com(英語)をご参照ください。