エンジニアリング教育における統合モデリング・シミュレーション

教育関係者は、設計とシミュレーションを単一の統合環境で連携させることで、学生の複数分野にわたる対応力をサポートできます。

貴校の学生は、複雑さを増す実世界に対応する準備ができていますか?

あらゆる業界で複雑化が進み、予測困難で多面的な課題が増えています。急速に進化しているエンジニアリング分野では、AIを活用したシミュレーション、バーチャルツイン、ジェネレーティブ・デザイン、および持続可能性などが注目される新たな動向です。これらの新しい知識分野では、従来のエンジニアリング教育をはるかに超えるスキルセットが求められます。残念ながら、学習内容と企業が求めるスキル間にはギャップがあります。このスキル・ギャップが放置されると、さらに事態が深刻化して、私たちの生活を脅かす可能性さえあります。

英国では2030年までに100万人の

エンジニアが不足する見込み1

今後、米国ではほぼ3分の1

のエンジニア職が充足されない見込み2

ベルギーでは、エンジニアリング分野に就く新卒者はわずか1,500人

である一方で、毎年500人のエンジニアが不足3

アイルランドでは、今後10年間で

22,300人

のエンジニアが必要になる見込み4

各業界がワークフローや専門分野の分断を解消し、持続可能なイノベーションや複数分野の製品開発を推進している中、エンジニアは現実の課題に取り組むためにバーチャルツインを活用する必要があります。また、統合モデリング・シミュレーション(MODSIM)が効果を発揮します。


MODSIMはモデリングとシミュレーションを単一の環境で統合し、エンジニアが製品をより効率的に設計・検証・最適化できます。現在、コンピュータ支援設計(CAD)コンピュータ支援エンジニアリング(CAE)を、単一の統合ワークフローで実行できるようになっています。これにより、複数のエンジニアリング分野にわたってリアルタイムの連携が可能になります。


このアプローチにより、技術分野間のサイロを排除して、設計プロセス全体を通じてすべての関係者のシームレスな連携を促進できます。MODSIMアプローチは、設計段階での早期検証と妥当性確認により、後期段階でのトラブルやリワークに要するコストを最小限に抑えます。イノベーションを促進し、製品開発を加速させ、コストを削減するために、MODSIMアプローチの導入が急速に進んでいます。


このような状況において、MODSIMアプローチをエンジニアリング教育に取り入れることで、学生と企業間のスキル・ギャップを解消できます。MODSIMアプローチがエンジニアリング教育にもたらすメリットをご覧ください。

MODSIMにより、次世代の人材育成をサポート

イノベーションは、エンジニアリングの中枢を担い、進歩や効率、競争力を促進します。イノベーションを通じて、エンジニアはよりスマートで効率的かつ持続可能なソリューションを開発し、既存の枠を超えて現代社会のニーズに応えることができます。イノベーション能力は、長期的な成功と業界でのリーダーシップを築くために不可欠な要素です。


MODSIMは、設計とシミュレーションを単一の統合環境で連携させ、エンジニアリング・イノベーションを推進する重要な要素です。設計者がプロセスの早期段階でシミュレーションを実行し、分析担当者も同じプラットフォームで直接設計を編集できます。これにより、複数の分離されたツールを使用する必要がなくなります。このレベルの統合により、ワークフローを加速させ、連携を強化し、設計と検証の一貫性を確保できます。初期設計への変更は、シミュレーションに自動的に反映されます。すべての設計関連の決定を同一のデータ・モデルで行うことで、複数のバージョンの作成や作業のやり直しが不要になります。

ダッソー・システムズのエデュケーション・エクスペリエンスとは?

弊社のエデュケーション・エクスペリエンスは、ラーニング・パスのカスタマイズ、最先端のソフトウェア、認定資格、活発なオンライン・コミュニティで構成されています。これにより、学生が将来に備えてスキルを習得し、総合的な就職力を高めることができます。

各業界がMODSIMの導入を急速に進め、新製品の設計・開発を推進する中、教育関係者は、インダストリー・トランスフォーメーションに対応できるエンジニアリング学部生を、できる限り早く、かつ円滑に育成するという重要な役割を担っています。弊社のエデュケーション・エクスペリエンスに含まれるSIMULIAによるモデリング・シミュレーション学習により、業界のベスト・プラクティスを授業や講義に取り入れ、シミュレーション、データ分析、システム統合のスキル・ギャップに対応できます。実践的な応用やプロジェクト事例を通じて、現実のエンジニアリング課題をシミュレーションし、理論的な知識を応用することで、学習体験を向上させることができます。

統合モデリング・シミュレーション(MODSIM)学習がもたらす価値

3DEXPERIENCE®プラットフォームと新しいエデュケーション・エクスペリエンスは、これまでにない水準のエンジニアリング教育を容易かつ効果的に提供します。

注目の教育関係者:モンドラゴン大学、Ireneo Torca氏

Ireneo Torca氏は、3DEXPERIENCEプラットフォームのMODSIMを活用して、学習において常に不足しがちな「時間」を節約することで、学習体験の価値を高めています。プロジェクトベースの学習を重視しているIreneo Torca氏は、MODSIMアプローチにより、学習課題を追加し、特定の分野をより深く掘り下げています。音声クリップでその詳細をお聴きください。

教育向けのSIMULIA > モンドラゴン大学Ireneo Torca氏 > ダッソー・システムズ®
0:00
0:00

モンドラゴン大学のIreneo Torca氏との対談の詳細を、ホワイトペーパーでご覧ください。同氏は、3DEXPERIENCEプラットフォームのMODSIMを活用し、学生向けに革新的な新しいエンジニアリング・プロジェクトを創出しています。こちらをクリックして、詳細をご覧ください

3DEXPERIENCEプラットフォームのMODSIMがエンジニアリング教育にもたらす価値

Simulationによるモデリング・シミュレーション学習は、シームレスな学習体験を提供するために必要な4つの主な要素を基盤に構築されています:

  • 世界中の現場で実際に利用されている、業界をリードするシミュレーション・ソフトウェア:クラウドベースの3DEXPERIENCEプラットフォームは、30以上の業界関連ツールをサポートしています。
  • すぐに使える教材:業界対応のエンドツーエンドの学習モジュールをすぐに利用できます。
    学習モジュールはそのまま使用または必要に応じて編集することもできます。さらに、学生が信頼性のある実務対応スキルを習得し、就職活動で活用できる
  • 認定制度も提供しています。
  • 活発なオンライン・コミュニティ:教育関係者がナレッジを共有し、質問や意見を交換できる、同業者や専門家との交流の場を提供しています。

弊社のエデュケーション・エクスペリエンスは、実際の学習環境でどのように活用されているのでしょうか?3DEXPERIENCEプラットフォームで学べるエンジニアリング分野のいくつかを、以下の動画でご覧ください。

3DEXPERIENCEプラットフォームのMODSIM:よくある質問

すぐに使用できるエデュケーション・エクスペリエンス

3DEXPERIENCEによる

最新の教育向けパッケージ

SIMULIAによるモデリング・シミュレーション学習

現実の課題解決を支援する、シミュレーション主導型の体験を通じて学習を強化