PowerFLOW の新機能

数値流体力学シミュレーション・ソフトウェア

SIMULIA PowerFLOW 2021 Refresh 4 リリース

PowerFLOW 2021 Refresh 4 では、以下の機能と機能強化を採用しています。

  • Turbulence Solver Super Cycling は、N ステップごとに 1 回ずつ乱流のみをアップデートすることでパフォーマンスを向上させます。N はスーパー・サイクリング係数です。工業試験によると、スーパー・サイクリング係数が 2 の場合にシミュレーション時間が通常約 7% 短縮され、係数が 10 の場合にシミュレーション時間が約 15% 短縮されます。
  • PowerTHERM 2021.2 は、アドバンスド・グラフィック・モードを採用し、大規模なモデルのレンダリング速度を高めています。テキスト・ファイル・ベースの生理学ユーティリティに代わり、新たに生理学部位タイプを採用し、人体の熱モデル・セットアップを合理化しています。人体の熱的快適性の計算で皮膚の濡れた状態の影響を考慮できるようになり、暖房シートなど、個人の部位レベルでの快適性の結果を生成できます。
  • PowerACOUSTICS、すべてのパネル・タイプでの時間変動による騒音伝達をサポートするようになりました。さらに、時間の経過に応じた車内の風切り音について、時間変動を考慮した分光グラフも作成できます。
  • PowerDELTA には、3DEXPERIENCE 接続の合理化や形状準備の自動化といった新機能が導入されています。
  • 3DEXPERIENCE で形状を開くと、(Product Structure Editor アプリなどを介して)パーツに割り当てられた 6W タグ値が表示されます。
  • 演算テンプレートで、論理演算子として AND、OR、! (NOT に相当)をサポートするようになりました。この機能強化により、モデル構築の自動化の対象にする形状の入力のセットアップがさらに柔軟になります。
  • メッシュ診断は、指定された最少および最大半径の範囲内で曲線となる側面を検出し、改良ゾーンで必要となるコンストラクト VR 領域の作成を自動化します。
  • メッシュ・オフセット・オペレーションに、「コピーして接続」という新しいオプションが追加されました。コピーした形状を既存の形状に自動的に接続し、既存の形状の厚さやレイヤーを追加できます。

最後に、PowerFLOW は、オンプレミスの DSLS インストールを含めて DSLS ライセンスをすべてのサーバーでサポートしています。