高速走行する場合、乱流によって車室のさまざまなパネル(サイド・ウインドウやフロントガラスなど)に分散力が生じ、各パネルに影響を与える音場が発生します。車室の騒音源は、カウル、Aピラー、ミラー・アセンブリーなど、さまざまな外部の形状特性から生じる流れのはく離と渦による複雑な非定常流構造です。車室の騒音源を正確に予測するには、小さな形状の影響を含め、車室パネルで発生し時間で変化する流動構造とその結果生じる壁圧変動を予測する必要があります。乱流励起、パネル振動、音響は、広範囲な長さスケール (波数スペクトル)で発生するため、重要な周波数帯で正確な予測を出すことは技術的に非常に難しい問題です。外部音場の内部への音響伝播は、音響/構造コインシデンス周波数付近で特に重要です。また、乱流壁圧力振幅が音圧の振幅をはるかに超過した場合でも重要になる可能性があります。