IdEM

電子デバイス特性評価

IdEMは、線形でマルチポートの集中定数構造（フィールド、コネクター、パッケージ、不連続性などを介して）のマクロモデル生成用の使いやすいツールで、入出力ポートの反応に優れています。周波数ドメインか時間ドメインのいずれでも、構造物の生の特性を測定データまたはシミュレーションから取得可能です。高度で良好な状態の合理的に調整できるモジュールは、ほぼすべての特性に適応可能です。完成したモデルを一般的なSPICE形式に渡し、設計フローに必要なシステムレベルのシミュレーションが可能です。したがって、IdEMではあらゆる種類の線形構造、コンポーネント、インターコネクト、パッケージについて、その本来の特性と適用領域に関係なく、SPICEモデル抽出と処理ができます。

IdEMはCST Studio Suite®のオプションであり、スタンドアロン製品としてもご利用いただけます。

    なぜIdEMなのか？

    IdEMはクラス最高のアルゴリズムを使用してマクロモデルを構築します。これにはヒルベルト変換に基づいた独自のデータ因果関係（Causality）証明モジュール、無制限のポート数の扱いを可能にする拡張性の高い有理フィッティング・モジュール、安全かつ安定した非定常シミュレーションを可能にするトップクラスの受動性（Passivity）強制スキームなどが含まれます。IdEMでは、マルチプロセッシング・モジュールによって従来よりも大きな構造物を効率的にマクロモデルを生成することができます。

    IdEMの概要

    すべて開発済みのGUI：IdEMのすべてのアルゴリズムが直感的なグラフィカル・ユーザー・インターフェイスとリンク

    使いやすさ：専門知識がほとんどなくても、大半のアルゴリズムを標準設定で使用可能

    柔軟でパワフル：上級ユーザー向けに多数のコントロール・パラメーターを用意

    高精度で効率的：受動性（Passivity）が保証された有理近似に最新のフィッティング・アルゴリズムを使用

    無制限のポート数：大量のポート数の取り扱いに分割方法を採用しているため、過大なメモリーは不要

    データのインポート：フィルターのインポートでTouchstoneや一般的なデータ形式に対応

    モデルのエクスポート：モデルを一般的なSPICE形式の等価回路として合成することが可能

    クラス最高の機能

    因果関係（Causality）：独自の因果関係チェック・モジュールによって、未加工データの物理的な一貫性を損なう可能性のある測定/シミュレーションのエラーを検出します。

    受動性（Passivity）：トップクラスのアルゴリズムをモデルの受動性の強化に利用し、システムレベルのEMC/SI/PIシミュレーションでモデルを問題なく利用することができます。

    マルチプロセッシング：高度なモジュールによってマルチスレッド機能が可能になり、シミュレーション時間が大幅に短縮、従来よりも大きな構造物を効率的にマクロモデリングします。