日本IBMとDassault SystemesのPLMソリューション、日産ディーゼルのPLMソリューションを活用した車両構成管理システムを構築し、車両レイアウト作成時間を短縮

大手トラックメーカー、車両レイアウト作成時間を短縮

Tokyo, Japan and Paris, France, July 12, 2004 - IBM((本社:東京都港区、社長:大歳卓麻、以下日本IBM)とDassault Systèmes (Nasdaq: DASTY, Euronext Paris: #13065, DSY.PA)は、本日、大手トラックメーカーである日産ディーゼル工業株式会社(以下、日産ディーゼル)がIBMとDassault SystèmesのPLMソリューションを活用した車両構成管理システムを構築し、車両レイアウト作成時間を短縮、同社の新車開発に活用していると発表しました。

日産ディーゼルの車両構成管理システムは、Dassault Systèmesが開発するIBM PLMソリューションであるENOVIAをベースとしています。ENOVIAは、製品データおよびライフサイクル管理、そして意思決定を支援するソリューションです。日産ディーゼルでは、設計から生産に至るシームレスなトラックの構成データ管理および連携として、2000年よりENOVIAのデジタル・モックアップ(DMU) ナビゲーターを活用した製造シミュレーションにより、製造準備段階での不具合の早期検出などに大きな効果をあげています。

トラックは乗用車に比べ部品点数が多く、組み合わせも複雑なため、従来から車両部品の構成管理のシステム化が課題となっていました。車両構成管理システムの構築により、日産ディーゼルでは、車両レイアウトの作成時間の90%短縮に成功しています。

トラック部品の組み合わせのバリエーションは乗用車の約10倍あり、日産ディーゼルでは従来、設計検討に使用する車両デジタル・モックアップの作成には相当なエネルギーを要していました。新システムの開発では、日本IBM、Dassault Systèmesの担当者と十分に検討を重ねたことにより、当初考えていた車両レイアウトの作成時間短縮という成果をあげることができました。同社は、この取り組みを、今後の開発コスト削減契機としていく予定です。

日産ディーゼルの車両構成管理システムは、複雑なトラックの開発プロセスを処理するENOVIA DMUナビゲーターの高度な機能を実証するものです。日産ディーゼルは、製品データ、プロセス、リソースを連携し、開発ライフサイクル全体にわたり、異なる開発チームが最新の製品の全体像をビューイングできるというENOVIAの機能を有効活用しています。

IBMとDassault Systèmesは今後も、強固なパートナーシップで革新的なPLM製品群と完成度の高いサービスオファリングを通じて、日産ディーゼルをはじめとした日本の自動車メーカーにおける生産性、製品品質の改善に向けた活動を継続してサポートをします。

※日産ディーゼルは、本発表について、7月8、9日に行われるJAPAN CATIA FORUMにて講演いたします。(JAPAN CATIA FORUM公式ウェブサイト: www.jcforum.com)

 

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