IBMとDassault Systemes、
ENOVIA V5R10、サプライ・チェーン全体の製品データ交換を強化
Paris, France - October 29, 2002 - IBMとDassault Systemes (Nasdaq: DASTY; Euronext Paris: #13065, DSY.PA)は2002年10月29日、コラボレーティブ・製品データ管理におけるリーディング製品ライフサイクル管理ソリューションであるENOVIA Version 5 Release 10(V5R10)を発表しました。グローバル・リリースとなるV5R10 PLM(CATIAとSMARTEAMを含む)とDassault SystemesのDELMIAソリューションの一部として、ENOVIA V5R10は、コラボレーティブ製品ライフサイクル管理と意思決定におけるベスト・プラクティスを実現します。
ENOVIA V5R10は、サプライ・チェーンに渡る製品定義の交換を強化し、V5R10゛Connected by Knowledge"の基本コンセプトを実現します。ENOVIA V5R10は、パフォーマンスと拡張性の向上、完全なトップ・ダウンによる製品設計を可能にする新製品VPDMベスト・プラクティス、企業標準のWEBサイトで使用される新製品3D webビューワー、新製品CATIA-ENOVIAワーク・パッケージ・エクスチェンジによるENOVIA VPMおよびENOVIA LCA製品のサプライ・チェーン・サポートが強化されました。
ENOVIA Corp.のCEOであるJoel Lemkeは、「我々のお客様は、厳しい時間的およびコスト的制約の下、数千社に及ぶサプライヤーの設計変更に対処しなければならない。ENOVIA V5R10は、イノベーション・プロセス、設計コラボレーションのサポート、そしてトップ・ダウン設計のような業界ベスト・プラクティスの継続的な向上をもたらします。その結果、より優れた製品をより短期間で出荷し、コスト削減のみならず売上を伸ばすイノベーション・プロセスを実現する」と述べています。
ENOVIA V5R10 - お客様にとっての価値
下記のENOVIA V5R10の製品および機能拡張は、3D PLMの5種類の基本項目に基づいて分類されています。この基本項目は、顧客企業に価値をもたらすプロダクト・ライフサイクル・マネージメント(PLM)ビジネス・モデルの中核となる要素です。
プロセス指向:業界に特化したプロセスをベースにしたカスタマー・ソリューション
- 抽出構造と再利用可能なサブシステム・テンプレートを使用する完全なトップ・ダウンの製品設計によって、ENOVIA V5 VPMのバーチャル・プロダクト・ディフィニションのベスト・プラクティス機能が強化されました。
- ワークフロー・インテグレーションを促進し、ビジネス・マネージメント・ルールのコントロールを改善することによって、ENOVIA V5 IP Lifecycle & Managementの製品ライフサイクル全般にわたるビジネス・プロセスのサポートが強化されました。
- ユーザー専用のホームページに、共通で利用するオブジェクトやタスクへのハイパーリンクを埋め込むことによって、製品開発プロセスの効率化が図られています。
コラボレーティブ・ワークスペース:共有、リアルタイム3D作業環境を提供
- スタンド・アロンでCATIAまたはSMARTEAMをサプライヤーが使用している場合、シームレスな製品定義「ワーク・パッケージ」エクスチェンジによって、OEMメーカーとそのサプライヤー間に、よりコラボレーティブな製品開発環境を提供します。つまり、サプライヤーがENOVIAを使用していなくてもCATIAさえ使用していれば、OEMメーカーはそのサプライヤーとENOVIA製品構造に関するデータや定義の受け渡しや照合が可能となります。
- 企業の標準的なWEBサイトに使用する3D WEBビューワーによって、3D製品情報へのインテグレーションやアクセスが容易になりました。
プロダクト、プロセス、リソース・モデル(PPR):製品開発、ビジネス・プロセス、そしてリソースの統合
- ENOVIA V5とDELMIA間のナレッジ・シェアリング機能を向上し、コンカレントな製品と製造プロセス・エンジニアリングが強化されました。
- ENOVIA V5に内在するCATIA V4/V5のCATIA V4セッションにより、CATIA V4からCATIA V5への移行がENOVIA V5 VPM環境でサポートされました。
- 異なるエンタープライズ・システムへ接続できるPPR Hub Gatewayが導入されました。
ナレッジ:情報の獲得、共有、そして再利用
- CATIA V5-ENOVIAVPMインターオペラビリティとナレッジ・シェアリングを強化し、システム・エンジニアリング指向の設計機能が拡張されました。
- Portal DMUキネマティクス・インテグレーションにENOVIA VPMに統合することによって、デジタル・モックアップ・シミュレーションが改善されました。
- Portal DMUのボリュームおよび測定分析機能の向上により、製品分析機能が強化されました。
CAA V5:独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)による他のPLMソリューションの開発を促進
- ファイル-ボールト・ロード・バランシングが、システム容量を拡張。
- ENOVIA V5の新ファイアウォール・トンネル機能によって、社外とのコラボレーションのサポートが強化されました(ファイアウォールを通過する機能が改善されました)。
- ENOVIA V5では、全体的なシステム性能が強化され、個々のサーバー容量が拡張されました。
ダッソー・システムズ について
ダッソー・システムズは3DEXPERIENCE®カンパニーとして人々の進歩を促す役割を担い、企業や個人のお客様に対して、持続可能なイノベーションを実現するためのバーチャル コラボレーション環境を提供しています。当社のお客様は、3DEXPERIENCEプラットフォームとアプリケーションを用いて現実世界のバーチャルツイン・エクスペリエンスを生み出すことで、製品やサービスの考案、製造、ライフサイクルマネジメントのプロセスを再定義でき、結果として、世界をより持続可能なものにするために価値ある影響を及ぼすことができます。また、ダッソー・システムズはお客様と共に、消費者や患者、市民など全ての人々のために、人間中心の経済活動であるエクスペリエンス・エコノミーを推進しています。ダッソー・システムズは150ヵ国以上、あらゆる規模、業種の37万社以上のお客様に価値を提供しています。より詳細な情報はホームページ、https://www.3ds.com/ja(日本語)、https://www.3ds.com(英語)をご参照ください。