Dassault Systèmes、2004年第一四半期決算、収入、営業利益、EPSの全てにおいて目標を上回る
- 総収入は4%増の1億7,620万ユーロ、恒常為替レート・ベースでは10%の増収
- ソフトウエア収入は3%増の1億4,890万ユーロ、恒常為替レート・ベースでは9%の増収
- PDM市場の収入は15%増、恒常為替レート・ベースでは22%の増収
- デザイン・セントリック市場の収入は7%増(米ドルベースで25%増)
- 営業利益率24.3%、GAAPベースのEPS(一株当たり利益)では0.24ユーロ
- 買収費用を除くEPSは19%増の1株当たり(希薄化後)0.25ユーロとなり、買収費用考慮前の営業利益率は3%改善して24.7%
PARIS, FRANCE, April 29, 2004 – PLM(プロダクト・ライフサイクル・マネージメント)ソリューションのソフトウエア開発におけるグローバル・リーダーのDassault Systèmes(DS)(Nasdaq: DASTY, Euronext Paris: #13065, DSY PA)は2004年4月29日、2004年第一四半期(2004年1月-3月期)決算を発表しました。
決算のハイライト
- 総収入は4%増の1億7,620万ユーロ、恒常為替レート・ベースでは10%の増収
- ソフトウエア収入は3%増の1億4,890万ユーロ、恒常為替レート・ベースでは9%の増収
- PDM市場の収入は15%増、恒常為替レート・ベースでは22%の増収
- デザイン・セントリック市場の収入は7%増(米ドルベースで25%増)
- 営業利益率24.3%、GAAPベースのEPS(一株当たり利益)では0.24ユーロ
- 買収費用を除くEPSは19%増の1株当たり(希薄化後)0.25ユーロとなり、買収費用考慮前の営業利益率は3%改善して24.7%
Dassault SystèmesのPresident and Chief Executive OfficerであるBernard Charlèsは、「Dassault Systèmes の2004年第一四半期は非常に堅調な業績を記録し、収入、営業利益率、1株当たり利益の全ての面で目標を上回った。これは、欧州で予想を上回る業績を上げたことが主な要因である。同時に、PDMビジネスの順調な成長が示す通り、多角化戦略も引き続き効果を発揮した。SolidWorksも好調なスタートを切り、第一四半期における収入は米ドルベースで25%増となった。第一四半期の業績が目標を上回ったことを受けて2004年通年の収入および利益の目標を上方修正する予定である。」と述べています。
収入
2004年第一四半期の総収入は前年同期比4%増の1億7,620万ユーロ(約234億3,460万円)、恒常為替レート・ベースで10%増となりました。ソフトウエア、サービス共に、前年同期比と恒常為替レート・ベースの両方で増収を記録しました。
ソフトウエア収入は、前年同期比3%増、恒常為替レート・ベースで9%増となりました。ソフトウエア収入は総収入の85%を占め、1億4,890万ユーロ(前年同期:1億4,510万ユーロ)でした。このうちソフトウエア経常収入は56%を占めています。2004年第一四半期に新たに発行されたライセンス数は、CATIAとSolidWorksを合わせて9%増の14,082シート(前年同期:12,917シート)に達しました。サービスおよびその他の収入は総収入の15%を占め、12%増の2,730万ユーロ(前年同期:2,430万ユーロ)となりました。
Dassault SystèmesのExecutive Vice President and CFOであるThibault de Tersantは、「当社は2003年後半からの勢いを持続し、ソフトウエア収入は3四半期連続で前年同期ベースの成長を続けている。地域別に見ると、欧州では予想よりも多少早く回復の兆しが見られ、第一四半期は4%の増収となった。米国では2003年の上昇傾向を引き続き反映しており、米市場全体では恒常為替レート・ベースで13%の増収を記録した。アジアは2003年第四四半期の非常に好調な伸びに続き、前年同期比で12%増、恒常為替レート・ベースで19%の増収を記録している。アジアの中では日本が最も高い成長を示しており、特にPLMビジネスおよびデザイン・セントリック市場が好調となっている。」と述べています。
第一四半期のPLMビジネスの業績は前年同期を上回りましたが、それを主導したのは航空宇宙産業のエンド・マーケットです。2004年第一四半期のPDMを含むプロセス・セントリック市場の総収入は前年同期比3%増の1億4,360万ユーロとなり、恒常為替レート・ベースでは9%の増収となりました。PDM収入は前年同期比15%増、恒常為替レート・ベースで22%増の1,990万ユーロに達し、総収入の11%を占めています。PDMエンドユーザー・ソフトウェアの総収入は3,350万ドルでした。第一四半期におけるPLMの受注先にはBoeing Company、Bénéteau Group、Meyer Werft Shipyard、そしてSunten Electric Co. Ltd.といった企業が名を連ねています。
第一四半期のデザイン・セントリック市場の収入は前年同期比7%増の3,260万ユーロとなりました。大半の競合他社の公表通貨同様、米ドルベースで見た場合の成長率は25%に達しています。SolidWorksについては、第一四半期には既存顧客に加え、2,400社を超える新規顧客を獲得しました。
営業利益、利益率、EPS、そして財務状況
2004年第一四半期の営業利益は、前年同期の3,470万ユーロ(利益率20.5%)から24%増の4,290万ユーロ(利益率24.3%)となりました。買収費用考慮前の営業利益は18%増の4,350万ユーロとなり、前年同期の3,680万ユーロから大きく増収となっています。買収費用考慮前の営業利益率は、前年同期の21.7%から3%増え、24.7%に達しました。
EPSは、前年同期の1株当たり(希薄化後)0.20ユーロから20%増の0.24ユーロとなりました。買収費用考慮前のEPSは、前年同期の1株当たり(希薄化後)0.21ユーロから19%増の0.25ユーロとなりました。EPSの高い伸びは前年同期比を上回る増収と営業利益率の高い伸びを反映しています。第一四半期の純利益は、26%増の2,820万ドル(前年同期:2,230万ユーロ)に達しました。買収費用考慮前の純利益の総額は、18%増の2,860万ドル(前年同期:2,420万ユーロ)でした。
2004年3月31日現在のDassault Systèmesの財務状況は健全で、キャッシュおよび短期投資の総額は2003年12月31日時点の4億3,970万ユーロから5億6,050万ユーロへ積み増ししています。営業活動から得たキャッシュ総額は1億650万ユーロとなりました。
戦略、技術、そしてパートナーシップ
Charlès氏 は、「我々は、第一四半期において主要なビジネス・イニシアチブを実現し、大きな進歩を遂げた。特にBoeing社が我々のPLM Version 5ソフトウエア・ソリューションを採用し、7E7の開発を決定したことは大変喜ばしいことだ。これにより、我々の全てのPLMブランドが広く展開され、開発に費やす時間と製造コストが大幅に低減されることになり、真の意味で航空機開発を変革していくことになるだろう。技術的な点では、最新リリースとなるVersion 5 Release 13(V5R13)をPLM市場に投入した。V5R13には多くの先進的技術が組み込まれている。特にENOVIA VPM Navigatorは、使い易いCATIA環境で画期的なデータマネージメント機能を提供する。また、実績を上げている多角化戦略をさらに追求し、先日発表したSchneider Electricとの提携を通して、我々にとって長期的なビジネスチャンスが見込めるオートメーション市場への参入を果たすことに大きな期待を抱いている。」と述べています。
Boeing Companyは、7E7および将来プロジェクトを開発する全社的な製品開発プラットフォームとしてCATIA、ENOVIA、SMARTEAM、そしてDELMIAを含むDassault Systèmesの最新世代PLMソリューションを採用したことを発表しました。BoeingとDassault Systèmesは、7E7グローバル・コラボレーション環境(Global Collaboration Environment、以下GCE)として知られるバーチャル開発ワークスペースを両者で構築していきます。このバーチャル環境では、Boeingと全てのパートナーはDassault SystèmesのPLMソフトウエア・ソリューション群を活用し、7E7旅客機全ての局面とその製造プロセスを製造前の段階で、デジタル上で設計、構築、テストすることが可能になります。
DSは2004年3月、 “コラボレーティブ・イノベーションを実現するPLMワークスペース ”Version 5 Release 13 (V5R13) を発表しました。CATIA、DELMIA、ENOVIA、そしてSMARTEAM V5R13プロダクト・ポートフォリオは、メーカーやそのサプライチェーンが開発サイクルを大幅に削減する競争力を備えた新PLMベストプラクティスを展開することを可能にすることによって、ビジネス・バリューを製造業にもたらします。V5R13における主要なイノベーションとして、新ENOVIA VPM Navigatorがあげられます。これは、CATIAの使い易い設計環境にENOVIAのバーチャル製品定義を統合しているため、メーカーは、リレーショナル設計を最大限に活用することが可能になります。
DSと電気制御の世界的大手企業であるSchneider Electricは、Schneider Electricの100%子会社として設立されたDextusを通して、オートメーションおよび製造エンジニアリング市場向けにDELMIAソリューションの販売と、コンサルティングおよびサービス市場を開拓する包括的パートナーシップを締結しました。今回のパートナーシップで提供されるDELMIAソリューションには、自動化システムの定義、制御、そして監視を行うDELMIAオートメーションと呼ばれる新たな製品ラインが含まれる予定です。
DSとRand A Technology Corporation (RAND Worldwide)は、北米におけるDS PLMソフトウエアの販売拡大を目的として、新たなジョイントベンチャー、RAND North America(Rand Americas)を設立する計画を発表しました。Rand AmericasはDassault Systèmesの子会社となり、資本構成はDSが60%、RAND Worldwideが40%となる予定です。
Dassault SystèmesのChairmanであるCharles Edelstenneは、「第一四半期では全主要製品ラインと全地域が増収に寄与し、その結果、営業利益率と1株当たり利益も大幅に向上した。」と述べています。
-
ビジネスの見通し
Thibault de Tersantは、「第一四半期の予想を上回る業績を反映し、また、PLM市場に向けたRandとの北米ジョイントベンチャーの設立にあたり、2004年通年の収益成長目標を恒常為替レート・ベースで約8%に上方修正する。また、第一四半期におけるドル高を反映し、収入、営業利益率、EPSの目標算定には1ユーロ=1.25ドルの為替レートを設定するのが妥当と判断しており、その結果、2004年通年における総収入の目標額は7億8,500万ユーロ、買収費用考慮前のEPSは1.30-1.32ユーロとなる。買収費用考慮前の営業利益率については、2003年に達成された29.0%と比較して安定した、緩やかな上昇を目標としている。第二四半期の収入目標は、1ユーロ=1.25ドルの為替レートに基づいて、1億8,000-1億8,500万ユーロに設定している。」と述べています。
主要プレスリリース ハイライト
2004年4月16日
Schneider Electric とDassault Systèmes、包括的パートナーシップ契約を締結し、オートメーションと製造エンジニアリング市場に次世代のサービスとデジタル・ソリューションを提供
2004年4月15日
Dassault SystèmesとRAND Worldwide、北米でPLM販売に向けたジョイントベンチャーの設立を発表
2004年4月7日
Bénéteau Group、IBMとDassault SystèmesのPLM Shipbuildingソリューションを採用
2004年3月30日
Aesculap、IBMとDassault SystèmesのPLMソリューションでヘルスケア市場に参入
2004年3月29日
Jackel、SolidWorksソフトウエアを活用し、E.Arden、Bath&Bodyworksなどのグローバル・カスタマー向けにOEM製品設計を強化
2004年3月22日
Zyvex、カーボン・ナノチューブMEMSの開発および試験を行うナノ規模のデバイス設計にSolidWorksソフトウエアを採用
2004年3月18日
世界で最も革新的かつ快適なクルーズシップのビルダーであるMeyer Werft、IBMとDassault SystèmesのPLMソリューションにおける3年契約を締結
2004年3月9日
V5R13 PLMポートフォリオを発表
2004年2月19日
中国のリーディング・エレクトリカル・ネットワーク機器サプライヤーであるSUNTEN、IBMとDassault SystèmesのPLMソリューションを採用
2004年2月12日
Boeing、V5を標準PLMプラットフォームとする長期契約をIBMとDassault Systèmesと締結
2004年2月12日
BoeingとDassault Systèmes、7E7ドリームライナーにおける革新的パートナーシップを締結
Annual Shareholders’ Meeting Date and Cash Dividend Recommendation
The Annual Shareholders’ Meeting has been scheduled for June 2, 2004. The Board of Directors of Dassault Systèmes has recommended an increase in the annual cash dividend for the fiscal year ended December 31, 2003 to €0.34 per share (excluding avoir fiscal). The declaration and payment of any cash dividend is subject to approval by shareholders at the Annual Shareholders’ Meeting.
Endnotes:
1. All comparative figures are given on a year-over-year basis unless specified otherwise.
2. All financial information is unaudited and reported in accordance with U.S. generally accepted accounting principles (U.S. GAAP). Additional financial information is also presented that is not in conformity with U.S. GAAP, in particular the presentation of operating income, operating margin and earnings per share before acquisition costs (acquisition costs are primarily comprised of technology amortization in addition to other acquisition- related costs). The Company has provided in the tables to this press release and on its website - www.3ds.com/en/investors/presentation.asp reconciliations between U.S. GAAP and non-U.S. GAAP figures.
3. The Company uses constant currency revenue growth to evaluate its financial performance in comparison to prior periods and as a measure of expected growth in planning and setting objectives for future periods. The Company believes this measure is an important indicator of the Company’s progress and outlook because it provides a better gauge of the level of change in the business activity as it eliminates any changes arising from currency fluctuations. The Company believes the presentation of this measure is relevant and useful for investors because it allows investors to view revenue growth in a manner similar to the method used by the Company’s management, helps improve investors’ ability to understand the Company’s revenue growth, and makes it easier to compare DS’ results with other companies, including competitors, whose reporting currency may be different from DS. Constant currency revenue growth, as calculated by the Company, may not be comparable to similarly titled measures employed by other companies.
Conference call information
The Company will host a teleconference call today, Thursday, April 29, 2004 at 4:00 PM CET/3:00 PM London/10:00 AM New York. The conference call will be available via the Internet by accessing www.3ds.com/en/investors/index.asp . Please go to the website at least fifteen minutes prior to the call to register, download and install any necessary audio software. The webcast teleconference will be archived for 30 days. Financial information to be discussed in the call will be available on the Company’s website prior to commencement of the teleconference www.3ds.com/en/investors/earnings.asp . Additional investor information can be accessed at www.3ds.com/en/investors/index.asp or by calling Dassault Systèmes’ Investor Relations at 33.1.40.99.69.24.
ダッソー・システムズ について
ダッソー・システムズは3DEXPERIENCE®カンパニーとして人々の進歩を促す役割を担い、企業や個人のお客様に対して、持続可能なイノベーションを実現するためのバーチャル コラボレーション環境を提供しています。当社のお客様は、3DEXPERIENCEプラットフォームとアプリケーションを用いて現実世界のバーチャルツイン・エクスペリエンスを生み出すことで、製品やサービスの考案、製造、ライフサイクルマネジメントのプロセスを再定義でき、結果として、世界をより持続可能なものにするために価値ある影響を及ぼすことができます。また、ダッソー・システムズはお客様と共に、消費者や患者、市民など全ての人々のために、人間中心の経済活動であるエクスペリエンス・エコノミーを推進しています。ダッソー・システムズは150ヵ国以上、あらゆる規模、業種の37万社以上のお客様に価値を提供しています。より詳細な情報はホームページ、https://www.3ds.com/ja(日本語)、https://www.3ds.com(英語)をご参照ください。