グリーンエネルギーへの移行促進に向け、McPhy社、Visiativ社、ダッソー・システムズが協力

  • 専門知識と技術的リソースを結び付け、低炭素水素の生産と流通のための機器の市場でMcPhy社の競争力を高めることを目指す
  • McPhy社はVisiativ社の支援のもとでダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームを展開し、複数の拠点にわたって機器、プロセス、ツールのパフォーマンスを最適化
  • McPhy社はプラットフォーム・アプローチにより、特に2024年に予定されているフランスの新しい大規模工場の準備において、成長戦略を支えることが可能に 

※本リリースは、仏パリ、およびリヨンにて現地時間2022年12月20日に発表したリリースの日本語参考訳です。

ダッソー・システムズ(Euronext Paris: FR0014003TT8, DSY.PA)、McPhy Energy社(Euronext Paris: FR0011742329, MCPHY.PA)、Visiativ社(Euronext Growth Paris: FR0004029478, ALVIV)は、3社の提携により、McPhy社が低炭素水素の生産と流通のための機器の競争力を高め、水素市場の重要パートナーとしての役割を確立できるようにして、グリーンエネルギーへの移行を推進していることを発表しました。

各分野のリーダー企業であるこれらの3社は、フランス、ドイツ、イタリアにあるMcPhy社の開発センター、エンジニアリングセンター、生産センターの間で機器、プロセス、ツールのパフォーマンスを最適化するため、McPhy社がダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームをクラウド上に展開できるよう協力しています。長年にわたってSOLIDWORKSのお客様であったMcPhy社は、Visiativ社のチームによって展開されるコラボレーション用ビジネスプラットフォームに移行することを選択しました。これにより、McPhy社が事業を拡大する際、特に、2024年に同社が予定しているフランスの新しい大規模工場の準備において、コラボレーションによる設計およびプロダクト・ライフサイクル・マネジメントの機能を提供し、成長戦略を支えることになります。

McPhy社の最高技術責任者であるブノワ・バリエール氏は、次のように述べています。「Visiativ社によって展開されるダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームは、当社がチームと事業を構造化する支えとなります。今後産業面で規模を拡大するうえで、当社の全拠点(フランス、イタリア、ドイツ)にわたってアーキテクチャが統合されることが重要なステップとなります。その目的は、ヨーロッパのテクノロジーチーム間でコラボレーションのプロセスを最適化することです。製品開発やクライアント向けプロジェクトのエンジニアリングにおいて、市場投入までの時間を短縮することにも繋がります。特に、製品が市場に投入される前に製造プロセスをモデル化することが役立つでしょう」

2050年までにカーボンニュートラルを達成することは、世界の総エネルギー消費量のほとんどを化石燃料から別のものへ切り替えることを意味します。McPhy社の電解槽と低炭素水素燃料補給所は、企業活動を脱炭素化する上で有効な解決策であるという認識が、産業市場、モビリティ市場、エネルギー市場においてますます広がっています。グリーン水素は、エネルギーキャリア(担体)として、および鉄鋼生産の原材料として脱炭素化用途に使われます。さらに、グリーン水素により、水素車両に補給するクリーン燃料への転換、ガス供給網への注入、再生可能エネルギーの変換を補完する助けとなるエネルギー貯蔵ソリューションとしての使用も可能になります。

McPhy社は、3DEXPERIENCEプラットフォームを使用し、プロセスと、設計およびシミュレーションのアプリケーションを標準化し、データとプロジェクトの管理を一元化して、チーム間のやり取りを促進することで、全社で知識と方法論を活用できます。

ダッソー・システムズの産業機械業界担当バイス・プレジデントであるフィリップ・バーティソルは、次のように述べています。「世界が化石燃料の使用に背を向けている現在、当社の3DEXPERIENCEプラットフォームは、より持続可能な経済に寄与する機器や製品を実現するために、ライフサイクルのあらゆる段階にわたってイノベーションへの新しい技術的アプローチを提供します。McPhy社のようなゲームチェンジャーは、バーチャルツイン・エクスペリエンスひとつで、製品ライフサイクル全体のコラボレーション、イノベーションから管理まで行うことができます」

ダッソー・システムズのデジタル・トランスフォーメーション・パートナーであるVisiativ社は、データとプロジェクトの管理を一元化し、すべてのユーザーがコラボレーションとイノベーションをより効果的に行えるようにするインテグレーションとサポートのサービスによって、McPhy社によるプラットフォームの展開を支援していきます。複数の部門にわたる構造化が伴うこのプロジェクトは、ダッソー・システムズのソリューションの知識と、現場の課題に関するお客様の理解の組み合わせにより実現しました。

Visiativ社のCEOであるローレン・フィアルド氏は次のように述べています。「このパートナーシップの成功は、McPhy、ダッソー・システムズ、Visiativ各社のコラボレーション、相互の信頼、貢献のおかげです。イノベーションの方法を移行するMcPhy社の戦略と合致したこのグローバルなプロジェクトにおいて、McPhy社を支援できて嬉しく思います。これは、2050年までにカーボンニュートラルへの到達に成功するうえで、水素産業がどのような位置を占めているかを示す素晴らしい例であり、このプロジェクトでMcPhy社や水素産業と提携することを誇りに感じています」

 

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ダッソー・システムズは3DEXPERIENCE®カンパニーとして人々の進歩を促す役割を担い、企業や個人のお客様に対して、持続可能なイノベーションを実現するためのバーチャル コラボレーション環境を提供しています。当社のお客様は、3DEXPERIENCEプラットフォームとアプリケーションを用いて現実世界のバーチャルツイン・エクスペリエンスを生み出すことで、製品やサービスの考案、製造、ライフサイクルマネジメントのプロセスを再定義でき、結果として、世界をより持続可能なものにするために価値ある影響を及ぼすことができます。また、ダッソー・システムズはお客様と共に、消費者や患者、市民など全ての人々のために、人間中心の経済活動であるエクスペリエンス・エコノミーを推進しています。ダッソー・システムズは150ヵ国以上、あらゆる規模、業種の30万社以上のお客様に価値を提供しています。より詳細な情報はホームページ、https://www.3ds.com/ja(日本語)、https://www.3ds.com(英語)をご参照ください。