ダッソー・システムズ、土木向けCIMソリューション「シビル・デザイン・フォー・ファブリケーション」の国内受注を開始

デジタル連携により、道路、橋梁、トンネル、ダムなど インフラ関連プロジェクトの生産性を大幅に向上

3DEXPERIENCE企業であり、3D 設計ソフトウェア、3Dデジタル・モックアップ、プロダクト・ライフサイクル・マネジメント (PLM) ソリューションの世界的リーダーであるダッソー・システムズ (Euronext Paris: #13065, DSY.PA) は、土木向けインダストリー・ソリューション・エクスペリエンスの最新版、「シビル・デザイン・フォー・ファブリケーション」の日本国内の受注を3月21日から開始することを発表しました。本ソリューションにより、シビル・エンジニアやインフラ整備の専門家は、道路、橋梁、トンネル、鉄道、高速道路、ダムなどの建設を、より協調的で生産的なアプローチで進め、プロジェクトの品質と精度を高めることが可能になります。建築・建設業向けのインダストリー・ソリューション・エクスペリエンスである「シビル・デザイン・フォー・ファブリケーション」は、中国の土木エンジニアリング大手の上海市政工程設計研究総院 (集団) 有限公司 (SMEDI) とダッソー・システムズの共同開発センター (上海) で開発されました。

世界人口は2025年までに81億人に到達し、特に、中国、インド、中南米では都市化が急速に進むとされています。この人口爆発に伴い、公共インフラ整備には推定9兆ドルが投資される見込みです。インフラ整備が先行している日本でも、災害復興、オリンピック関連建設、老朽化インフラの改修という課題が発生しています。工期順守とコスト効率に対する厳しい要求が一層強まるなか、多くのプロジェクトは、アプリケーション間の連携不足、手作業による設計変更対応、脆弱なコラボレーションにより困難な状況に陥り、工期遅延、計画の不整合、コストオーバーランといった課題に直面しています。

「シビル・デザイン・フォー・ファブリケーション」は、ダッソー・システムズの3DEXPERIENCE プラットフォーム上で提供されます。このソリューションはシビル・エンジニアが設計・施工を包括的に扱う環境を提供し、100キロメートル四方の広大なエリアを扱うことができます。ジオロケーション、地形データ、3Dのナレッジ テンプレート、自動レイアウト、データ・インポート、解析などの各機能を実装し、建築・建設業界の標準データ形式であるIFC (Industry Foundation Classes) やOmniClassなどに完全準拠したデータをすばやく生成します。

ダッソー・システムズの建築・建設業界担当バイス・プレジデント、マーティ・ドッシャーは次のように述べています。「シビル・デザイン・フォー・ファブリケーションは、設計、エンジニアリング、ファブリケーター、施工、施主など、関係者間のコラボレーションや、ナレッジテンプレート、カタログ、リアルタイム・レポーティング機能により、インフラ整備のプロジェクトに新たなレベルの精度をもたらします。SMEDI社との長期間にわたるパートナーシップで、将来のインフラ・ニーズに対応可能な、設計から施工までを対象とする包括的ソリューションの提供できるようになりました」

「シビル・デザイン・フォー・ファブリケーション」は、近年日本国内で高まっているCIM注1のニーズに対応し、大規模インフラの管理者が直面する数々のビジネス課題をも解決します:

 

  • 無駄と手戻りの削減:  従来の設計・施工プロセスと異なり、構想設計のモデルをファブリケーションと連携し、コスト、数量、仕様、スケジューリングと統合可能。75%を超えるプロジェクトで、カスタマイズ可能なナレッジ テンプレートを活用した自動設計を実現

  • 生産性の向上: 土木 (シビル・エンジニアリング) のための単一プラットフォームとして、顧客と関係者の専門知識を統合したマスターデータへのアクセスと利用が可能

  • コラボレーションの強化:  設計者、エンジニア、ファブリケーター、施工者、施主などの関係者を繋ぐツールにより、複数のユーザーが設計モデルやプロジェクト・データへリアルタイムでアクセスでき、スムーズな設計変更を実現

 

 

ダッソー・システムズの建築・建設業界向けインダストリー・ソリューション・エクスペリエンスの詳細はこちら:  

注1 CIM: Construction Information Modeling/Management の略。「CIMとは、社会資本の計画・調査・設計段階から3次元モデルを導入し、 その後の施工、維持管理の各段階においても、情報を充実させながらこれを活用し、あわせて事業全体にわたる関係者間で情報を共有することにより、一連の建設生産システムにおける受発注者双方の業務効率化・高度化を図るものである」 (国土交通省HPより)

ダッソー・システムズ について

ダッソー・システムズは3DEXPERIENCEカンパニーとして、人々の進歩を促す役割を担います。当社は持続可能なイノベーションの実現に向けて、企業や人々が利用する3Dのバーチャル コラボレーション環境を提供しています。当社のお客様は、患者、市民あるいは消費者のために世界の持続可能性を高めるべく、3DEXPERIENCEプラットフォームとアプリケーションを使って現実世界のバーチャルツイン・エクスペリエンスを生み出し、さらなるイノベーション、学び、生産活動を追求しています。ダッソー・システムズ・グループは140ヵ国以上、あらゆる規模、業種の30万社以上のお客様に価値を提供します。より詳細な情報はホームページ、https://www.3ds.com/ja(日本語)、https://www.3ds.com(英語)をご参照ください。

 

3DEXPERIENCE、Compassアイコン、3DSロゴ、CATIA、BIOVIA、GEOVIA、SOLIDWORKS、3DVIA、ENOVIA、NETVIBES、MEDIDATA、CENTRIC PLM、3DEXCITE、SIMULIA、DELMIA およびIFWEは、アメリカ合衆国、またはその他の国における、ダッソー・システムズ(ヴェルサイユ商業登記所に登記番号B 322 306 440 で登録された、フランスにおける欧州会社)またはその子会社の登録商標または商標です。