ダッソー・システムズとハーバード大学 教育・研究分野における没入型バーチャル・リアリティの活用で連携

ハーバード大学エジプト学専攻の授業で
インタラクティブな没入型マルチプラットフォームの3Dエクスペリエンスを活用
 

2012年5月8日米マサチューセッツ州・ウォルサムおよびマサチューセッツ州ケンブリッジ発プレスリリース 日本語参考訳 — 3Dエクスペリエンス企業であり、3D設計ソフトウェア、3Dデジタル・モックアップ、そしてプロダクト・ライフサイクル・マネジメント(PLM)ソリューションにおける世界的リーダーであるダッソー・システムズ(Euronext Paris: #13065, DSY.PA)とハーバード大学は同日、教育と研究分野における没入型バーチャル・リアリティとインタラクティブ3Dを活用するプロジェクトを発表しました。

ハーバード大学エジプト学専攻の学生に向けた同プロジェクトでは、没入型3Dを使って仮想空間上にギザ高原を再現し、それをリアルタイムで体験する、という革新的な授業が行われます。この仮想空間は、同大学とボストン美術館の合同調査隊が20世紀前半にエジプトで収集した実際の考古学データをもとに構築されます。

ハーバード大学、エジプト学のPhilip J. King 教授の研究室に所属するPeter Der Manuelian氏は、没入型3Dエクスペリエンスを活用し、仮想空間上に再現されたギザ高原そのものに学生を「移動」させるという先進的な方法で、古代エジプトの歴史や考古学を教えます。Der Manuelian氏は次のように述べています。「バーチャル環境により、まったく新しいアプローチでエジプト文明を学ぶことができます。このプロジェクトを通じ、学生達はかつてなかった方法でギザのデータの視覚化、更新、統合ができるようになりました。」

ハーバード大学地球惑星科学専攻のJohn Shaw教授も次のように述べています。「学生たちの学習プロセスは、主に教授がリードするものから、学生自身が(仮想)環境に入り込み、率先して対話や討論を重ねていくスタイルへと変化しました。今回のプロジェクトで使用しているテクノロジーにより、研究者は歴史認識を具現化し、科学的見地に基づいた解釈を学生に提示できるようになります。」

ギザ高原をバーチャルに再現するプロジェクトは、ダッソー・システムズとボストン美術館のコラボレーションによって始まりました。

学生は、3Dエクスペリエンスのオンラインバージョンを使い、授業以外でもバーチャル環境の活用範囲を広げることができます。(2012年5月8日付けプレスリリース「ダッソー・システムズ、3Dエクスペリエンス・プラットフォームでギザのネクロポリスを再現」を参照ください。)
 
ダッソー・システムズのインダストリー担当、エグゼクティブ・バイス・プレジデントであるモニカ・メンギーニ(Monica Menghini)は次のように述べています。「これまで、没入型バーチャル・リアリティは、主に産業界の企業のお客様にご利用いただいてきました。当社では、これらのテクノロジーを教育や研究分野にも活用することで、より優れた「エクスペリエンス」を提供し、調査研究を促進することを目指します。」

ダッソー・システムズ について

ダッソー・システムズは3DEXPERIENCE®カンパニーとして人々の進歩を促す役割を担い、企業や個人のお客様に対して、持続可能なイノベーションを実現するためのバーチャル コラボレーション環境を提供しています。当社のお客様は、3DEXPERIENCEプラットフォームとアプリケーションを用いて現実世界のバーチャルツイン・エクスペリエンスを生み出すことで、製品やサービスの考案、製造、ライフサイクルマネジメントのプロセスを再定義でき、結果として、世界をより持続可能なものにするために価値ある影響を及ぼすことができます。また、ダッソー・システムズはお客様と共に、消費者や患者、市民など全ての人々のために、人間中心の経済活動であるエクスペリエンス・エコノミーを推進しています。ダッソー・システムズは150ヵ国以上、あらゆる規模、業種の30万社以上のお客様に価値を提供しています。より詳細な情報はホームページ、https://www.3ds.com/ja(日本語)、https://www.3ds.com(英語)をご参照ください。