Boeing、787グローバル・チームのデジタル・ツールとしてダッソー・システムズの新リリースを採用
仏Bourgetで2005年6月13日に発表されたプレスリリースの日本語訳
新版、リリース15 (R15) は、ENOVIAコラボレーション・バックボーンおよびDELMIAマニュファクチャリング・デフィニション・ツール間のインテグレーションがより一層強化されており、787 Dreamlinerのグローバル・チームは、重要な製品情報へのリアルタイム・アクセスおよび操作が可能となります。またV5R15ソフトウエアは、設計とアセンブリ情報のさらなる統合を可能にし、2D図面の必要性をなくすことができます。
BoeingのVice President and General ManagerであるMike Bairは、「我々のグローバル・チームは、ダッソー・システムズが新リリースを発表したわずか2日後に同ソフトウエアの使用を開始しました。ソフトウエアの機能向上により、設計変更やバーチャル上で部品修正およびテストに要する時間の短縮におおいに役立っています」と述べています。
V5 PLM アプリケーション群は、787プログラムにおいてグローバル・コラボレーション環境 (Global Collaboration Environment、以下GCE) として知られる国際的なコラボレーションを管理するための総体的なアプローチの一部を成します。このバーチャル環境で、Boeingとそのパートナー各社はV5 PLMを活用し、787機のあらゆる局面、また実際の生産開始前の製造プロセスをデジタル上で設計、構築、テストします。
Boeing Information Systems and Boeing PLMのVice PresidentであるDave Fennellは、「Boeingとダッソー・システムズは、グローバル787チームがその強みを活用し、さまざまに異なるタイム・ゾーンや地域を横断して協力し業務を遂行することを可能にするソフトウエア・ソリューションを開発するパートナーです」と述べています。
ダッソー・システムズの社長兼再高経営責任者であるベルナール・シャーレスは「787 Dreamlinerにおけるダッソー・システムズのソリューションについて、Boiengが長期に渡り信頼を置いてくださっていることは、CATIA, ENOVIA, DELMIAすべてを統合したV5の堅牢性およびグローバルな能力を実証するものです。このように迅速に新リリースを導入していただけたのは、Boeingとダッソー・システムズの緊密なパートナーシップの成果であり、GCEのパワーとV5 PLMがどんな企業にもすばやく価値をもたらすことを示すものです」と述べています。
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Boeing 787 Dreamliner
787は、3つの超効率的な旅客機ファミリーのうちの一機であり、スペース・利便性ともにキャビン環境を改良し乗客によりよい飛行体験を提供していきます。787-8は国際海里8,500マイル(15,700km)までの範囲で3クラスの座席配置で223人の乗客を運びます。787-3は、787-8を短距離飛行のために最適化したモデルで、国際海里3,500マイル(6,500km)までの範囲で2クラスの座席配置で296人の乗客を運びます。787-9は、787-8を長くしたモデルで、国際海里8,300マイル(15,400km)までの範囲で3クラスの座席配置で259人の乗客を運びます。
ダッソー・システムズ について
ダッソー・システムズは3DEXPERIENCE®カンパニーとして人々の進歩を促す役割を担い、企業や個人のお客様に対して、持続可能なイノベーションを実現するためのバーチャル コラボレーション環境を提供しています。当社のお客様は、3DEXPERIENCEプラットフォームとアプリケーションを用いて現実世界のバーチャルツイン・エクスペリエンスを生み出すことで、製品やサービスの考案、製造、ライフサイクルマネジメントのプロセスを再定義でき、結果として、世界をより持続可能なものにするために価値ある影響を及ぼすことができます。また、ダッソー・システムズはお客様と共に、消費者や患者、市民など全ての人々のために、人間中心の経済活動であるエクスペリエンス・エコノミーを推進しています。ダッソー・システムズは150ヵ国以上、あらゆる規模、業種の30万社以上のお客様に価値を提供しています。より詳細な情報はホームページ、https://www.3ds.com/ja(日本語)、https://www.3ds.com(英語)をご参照ください。