Jul 18 2002

IBMとDassault Systemes、CATIA Version 5 Release 9を発表

最新のPLMプロダクト・エンジニアリング・ソリューション、画期的なモーフィング技術で比類ないイノベーションと効率性を提供

Paris, France - June 11, 2002 - IBMとDassault Systemes (NASDAQ: DASTY; Euronext Paris: #13065, DSY.PA)は2002年6月11日、製品設計、開発、シミュレーション、そして最適化に向けたリーディング3D PLM (Product Lifecycle Management)ソリューションであるCATIAバージョン5リリース(V5R9)を発表しました。グローバル3D PLMオファリングの一部となるCATIA V5R9は、モーフィングの実現にむけたビジネス・プラクティス群を提供しており、PLM分野での重要なリリースとなります。2002年6月26日より出荷を開始(日本における出荷時期と異なる)するCATIA V5R9は、87以上の主要機能拡張、および11新製品が含まれており、これによりCATIA V5の製品群は計129製品となります。

 

「プロダクト・モーフィング」は、CATIA V5のユニークなナレッジウエア、リレーショナル設計、プロセス統合、そしてPPRインフラによって実現される最先端のビジネス・プラクティス群です。モーフィングは、既存の製品定義および(または)テンプレートに、新開発プログラム仕様を組み合わせ、実証済みの製品定義を活用して、新製品の再定義を行うというものです。モーフィングを通じて、既存のナレッジと経験値を最大限に再利用することで、顧客企業におけるサイクルタイム短縮、および市場ニーズへの迅速な対応を実現します。

Dassault SystemesのExecutive Vice PresidentであるDominique Florackは、「イノベーティブな製品であるかどうかが、その製品が成功するかどうかに、更に大きな影響を与えるようになってきている。以前の開発プログラムにおける意思決定事項の見直しに、投資と労力のほとんどが費やされていることが、今日の開発プロセスにおける矛盾である。何パーセント改善できるかは、この矛盾を解決するものではない。モーフィングをベースにしたプロセスを採用すれば、新製品スペックに適合しルーチン意思決定作業を自動化するデジタル・ナレッジ・モデルを活用することにより、この重複作業を取り除くことができる。ナレッジウエアがV5インフラ内にネイティブにインプリメントされているため、我々は、「One-year car」の実現に向けて顧客企業と真剣に作業することが可能となった。」と述べています。

 

CATIA V5R9 主要ハイライト

  

CATIA V5R9はモーフィングの実現、製品設計の効率化およびエンジニアリング・プロセスを通じたシミュレーションを飛躍的に向上する広範囲な新機能を提供しています。

     
    •  鋳造、鍛造、金型部品、そして自動車ボディ・イン・ホワイトなどの分野を中心に、設計・製造プロセス定義に向けた87製品の機能強化
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    • 消費財、産業機械、航空宇宙、産業設備機器、そして造船業界のプロセス範囲を拡大する11の新製品の提供
      リレーショナル設計手法の強化と、コラボレーティブ・マルチCAD製品開発プロセスの支援
    • CATIA-ENOVIAインテグレーションを強化するプロダクト、プロセス、リソース(PPR)の新テクノロジーとNCマニュファクチャリング・プロセスおよび製品設計間のインタラクションの向上
    • システムとサブシステムレベルの設計テンプレートを活用して、ナレッジ獲得と再利用を最大限に促進する新機能
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    • 計18からなるのサードパーティ製V5アプリケーションによる3D PLM分野におけるオープン性をさらに拡張

  

お客様のバリュー

 

CATIA V5は3D PLMポートフォリオの一部であるプロダクト・エンジニアリング・ソリューションです。3D PLMは共通のプロダクト、プロセス、そしてリソース(PPR)モデルを共有するコラボレーティブ・ワークスペースを活用し、エンジニアリング、製造、メンテナンス、そしてサポートに至る企業のビジネスプロセスを最適化します。PPRにより企業は、プロダクト・ライフサイクルを通してナレッジの獲得、共有、そして再利用が可能となります。このオープンCAA (Component Application Architecture) V5はマルチ・エンタープライズ環境における(そして統合内での)ソリューションの拡張をもたらします。

プロセス・セントリック

 

CATIA V5R9は、パート・デザイン、ドラフティング、アナリシス、トレランス・マネージメント、そしてジェネレーティブ・シェープ・デザインといった87の主要製品を強化し、自動車ボディ・イン・ホワイト、鋳造、鍛造、そして金型部品などといった業界プロセスの最適化を加速します。製品強化は、スペックドリブン、あるいは「ジェネレーティブ」アプローチをベースとしており、お客様のデジタル・プロダクト・モーフィング環境内における、迅速な新製品開発、バリアント調査、そして設計変更管理を実現します。

 11の新製品は、消費財、産業機械、航空宇宙、産業設備機器、そして造船分野におけるカバー範囲を拡大します。CATIA V5R9のヒーリング・アシスタント1製品は、例えば、取り込んだ金型部品のトポロジーとジオメトリー精度が向上しています。ウェルド・デザイン1は、産業機械業界の製造組み立て工程をカバーしています。チュービング・ダイアグラム2は、自動車と航空宇宙の顧客向けにロジック設計およびフィジカル設計をリンクするスペックドリブンなシステム・プロセスを提供します。また、アエロスペース・シートメタル・デザイン3は、ハイドロ・プレスとブレーク・フォーム・シートメタル部品の設計機能を提供します。

 

3Dコラボレーティブ・ワークスペース

CATIA V5R9は、リレーショナル設計手法内で製品ナレッジをリンクさせることにより企業全体でのコラボレーションおよび変更管理を提供します。例えば、製品構造のあらゆるレベルで、設計パラメーターを明確に公開することで、パラメーターを共有する機能を提供しており、これにより、コラボレーションを促進し設計意図をキャプチャー、また、パラメーターの自動調整機能や、コンポーネント組替え時やバージョンアップデート時の関連するジオメトリーや制約要件を提供します。

新リリースではまた、マルチCADデータ作業環境の拡張機能を提供、これにより異なる環境におけるコラボレーションを促進します。そのほかの強化点としては、チームPDM1、新ヒーリング・アシスタント1、そしてV4 インテグレーションを通じた、標準インターフェース、一貫性のある部品カタログ管理機能が含まれます。

PPR

 

新しいPPRテクノロジーは、ファイルベースのCATIAプロジェクトをENOVIAにいつでも統合できるなど、よりフレキシブルなPLM環境を提供します。CATIA V5R9は、標準部品カタログおよび共通のPPRモデルまわりのコンカレント・デジタル・モックアップ(DMU)アプリケーションデータの統合を通じてCATIAとENOVIAの連携を強化することでバーチャルな製品データ管理をサポートします。CATIA V5R9はNCマニュファクチャリング・アプリケーションと製品設計定義の間のインタラクションを強化、迅速な変更伝達が実現されます。

ナレッジ

 

定義済み製品設計テンプレートの獲得と再利用を可能とするCATIA V5R9は、モーフィング導入の中心的な役割を果たします。ナレッジは今、システム全体に行き渡り、シンプルなフィーチャーからアセンブリー全体レベルまで拡大しています。従って、自動化された「モーフィング」設計開発の機会を拡大します。モーフィングを採用することによって、以前達成されなかった要因を割り出し、プロジェクトの重要なプロセスにおいて設計期間とコストの半減もしくはそれ以上の削減をもたらします。

 

CAA V5

 

解析とシミュレーション、電気および製造プロセス、そして光学機器設計のような専門分野を含むPLMの様々な専門分野における主要ベンダー31社が、CATIA V5R9のオープンネーチャーとその基本アーキテクチャをサポートします。これらパートナー企業は、顧客企業の製品設計、シミュレーション、そしてNCマニュファクチャリングの加速にフォーカスしたV5アプリケーションをすでに計18製品提供しています。CATIAユーザーはこれらのV5アプリケーションが提供するネイティブ・インテグレーションと一貫したパフォーマンスから恩恵を受けます