Mar 12 2002

Dassault SystemesとIBM、

V5テクノロジをベースにしたPLMソリューションに期待する効果として
リードタイムの20−30%短縮

 

Suresnes (France) and Tokyo (Japan) - March 12, 2002 - Dassault Systemes (ダッソー・システムズ、Nasdaq: DASTY; Euronext Paris: #13065, DSY. PA)とIBM は2002年3月12日、造船業界向けPLMソリューション構築に向けて、造船大手の日本鋼管株式会社(以下NKK)とPLM (3d Product Lifecycle Management)に関する協業を進めていくことで合意したと発表しました。 <br/>

 

 

Dassault SystemesとIBMは、造船業界に向けたオープンかつフレキシブルなPLMソリューションの開発・販売を進めていく決定を下しており、PLM が将来的に造船業界の標準となり、船舶設計期間の短縮と品質向上に大きく貢献することを目指しています。今回の協業によりDassault SystemesとIBMの造船スペシャリストチームは、NKKとパートナーシップを組み、PLMの利点を最大限に引き出すために新メソドロジーを確立していくほか、NKKは艤装設計分野について、Dassault SystemesのCATIA V5をはじめとするPLM製品の試行を通じて、機能の評価や要望等をDassault SystemesとIBMに対してフィードバックを行います。 <br/>

 

 

具体的には、NKKはまず、艤装設計分野でDassault Systemesの3次元CADソフトウェア「CATIA V5」をIBMのワークステーション「Intellistation」プラットフォーム上で試行し、機能の評価検討を2002年より開始します。2004−5年に向け、造船業界向けPLMソリューションの進捗とあわせて段階的にソリューションを試行していきます。 <br/>

 

 

造船業界向けPLMソリューションについて<br/>

 

 

Dassault SystemesとIBMが造船業界向けに造船業界向けPLMソリューションを展開する背景には、いくつかの理由が挙げられます。まずひとつには、造船以外の業界でも広く導入され、定評のあるテクノロジーを、造船業界向けにも活用できるという点。また、海軍、海事関連教育機関、そして商船分野のパートナーシップを通じて培われたDassault SystemesとIBMの造船業界における豊富なノウハウと実績をソリューションに展開できる点。加えて、造船業界では世界規模の競争が広がるにつれ、付加価値の高い船舶を提供するニーズが高まってきています。そのような中で世界中の造船メーカー側も3次元設計の利点を認識し、先端テクノロジーに造船業界特有の手法を取り込んだPLMの導入に向けて大きく動きだしている点を挙げています。<br/>

 

 

協業の背景<br/>

 

 

NKKは船舶設計においてこれまで、船殻(船体部分)設計については自社開発システム、艤装(機器配置やパイピングなどの部分)設計についてCATIA V4などを用いるなど異なるシステムを使用してきましたが、艤装設計分野について、最先端のテクノロジーをシステムに組み込み、また自社開発にかける工数を削減し効率化することを目的にCATIA V5導入検討を開始しました。ベンチマークを通じて、CATIA V5の高いカスタマイゼーション機能(設計上流から下流までの一貫性と属性情報を容易に組み込めるといった点など)を高く評価しており、また、艤装設計でのCATIA V4使用の経験から、蓄積されたノウハウをV5へスムースに移行し有効活用できることも評価点に挙げています。<br/>

 

 

CIMデータの造船業界アナリストであるJohn MacKrell氏は、「造船業界はOEMの数で言えば比較的小さい業界ではあるが、逆にいえば非常に競争の激しい業界であるといえよう。

造船メーカーにとって迅速な製品市場投入が勝ち残りのために非常に重要だが、Dassault SystemesとIBMの提供するPLMソリューションは、NKKが迅速な製品市場投入を実現するためのツールである。」と、述べています。<br/>

 

 

NKK 総合エンジニアリング事業部 船舶・海洋本部 計画開発部の部長である北野公夫氏は、「造船業界においてもリードタイムの短縮が、競争力維持強化の上で、非常にクリティカルな要素になっているが、現在平均で9ヶ月のリードタイムを、PLMの導入により、6−7ヶ月まで短縮することを目指している。これら課題を克服し、船舶設計特有の要件を満たすシステムの選択にあたって我々が考慮したのは、高度なモデリング機能を包括していることは勿論のこと、特有ニーズにも対応できるオープン性、そして拡張性に優れているソリューションであるという点だ。CATIA V5は、これらの要件を満たしNKKにとって、ベストマッチのソリューションになると期待している。」と、高い期待を寄せています。<br/>

 

 

Dassault Systemes のExecutive Committee Advisor であるFrancis Bernardは、「造船業界は、Dassault Systemesにとって最も重要なターゲット市場のひとつである。NKKがDassault Systemesをパートナーとして選び、既存、そして将来的に投入される製品をベースにした造船向けPLMソリューションを検討していくという決定を下したことを大変光栄に思う。今回NKKとDassault Systemes、そしてIBMが協業してプロジェクトに取り組むことは、CATIA V5が造船業界における標準ソリューションとしてのポジショニングを確立する上で、大きなマイルストーンとなる。」と、述べています。<br/>