Feb 12 2002

IBM と Dassault Systemes、 CATIA Version 5 Release 8を発表

エンタープライズ全体の導入展開を見込む

Paris, France - February 12, 2002 - IBM と Dassault Systemes (NASDAQ:DASTY:Euronext Paris:#13065, DSY.PA)) は2002年2月12日、製品設計、開発、シミュレーション、そして最適化に向けたリーディング3dプロダクト・ライフサイクル・マネージメント(PLM)ソリューションであるCATIAバージョン5リリース8 (V5R8)を発表しました。2002年2月15日より出荷を開始(日本における出荷時期と異なる)するCATIA V5R8は、既存製品の機能強化、および23新製品が含まれており、これによりCATIA V5の製品群は計119製品となります。

 

CATIA V5は3d PLMポートフォリオにおける製品オーサリング・ソリューションです。3d PLMはプロダクト、プロセス、そしてリソースの単一モデル(PPR)を共有することを可能にし、設計、製造、メンテナンスおよびサポート、そしてコラボレーティブ・ワークプレースにおけるビジネスプロセスを最適化します。PPRは、プロダクトライフサイクル全体を通じてナレッジの獲得、共有、そして再利用を可能にします。CAA V5オープンアーキテクチャーは、多種にわたる企業環境内において、ソリューションの機能拡張と統合を可能にします。

CIMdataのJohn Mackrellは、 「ENOVIAVPMとCATIA V5 R8との更なる統合と、PPRモデルの導入が進むことにより、CATIA V4ユーザーのV5への移行を更に促進するであろう。また、CATIA V5ユーザーは、プロダクト・ライフサイクル・マネージメントの実現を支援する、ナレッジベース・エンジニアリングおよびコラボレーションのサポートを強く感じるであろう」 と述べています。

 

プロセス・セントリック

CATIA V5R8では、エクステンディッド・エンタープライズ(サプライヤーも含めた拡張企業環境)でCATIA V5を使っているユーザーと緊密に連携しながら重要プロセスを定義、修正していく新機能を提供します。広範に渡るPLMプロセスの機能を強化することにより、「Automotive Body-in-White」や「モールドツーリング・デザイン」などの新PLM領域を更に強化した今回のリリースは、顧客のタイム・ツー・マーケットを向上し、コスト削減を支援します。

 

CATIA V5は、造船業界向けにエンド・ツー・エンド3d PLMソリューションを提供していますが、V5R8ではコンセプト設計フェーズへその機能を拡張しています。新たに加わった「Structure Preliminary Layout」と「Structure Functional Design」は、スペース管理と初期構造レイアウトの最適化を実現し、船舶設計技師、エンジニア、そしてサプライヤーの初期設計ニーズを満たします。CATIAはまた、電力および制御システム、流体分布、そしてHVACなど艤装部分における新機能を追加しました。

3Dコラボレーティブ・ワークスペース

 

OEM、そしてあらゆる規模のサプライヤーやパートナーに至る世界規模での製品共同開発は、もはや現実のものとなっています。CATIA V5R8は、このコラボレーションを簡単に、コスト効果高く実現させるための機能を提供します。

CATIA V5コラボレーティブ・エンジニアリングは、概念設計から詳細設計フェーズ、そして下流工程におけるエンジニアリング変化において、比類ない柔軟性と使い易さを提供するなど、製品開発サイクル全体で"リレーショナル設計"の恩恵を受けます。CATIA V5R8は新フェデレーション/パブリケーション・メカニズムによりこの機能を更に強化しています。

 

あらゆる規模の企業のプロダクト・エンジニアリング・プロセスに向けたCATIA V5R8は、ユーザーインターフェースを一新したエントリーソリューション(P1)、そしてそのP1は先進ジェネレーティブ・ソリューション群(P2)へネイティブアクセスできるようになるなど主要機能を強化、向上しています。加えて、CATIA拡張ソリューション(P1、P2、そしてP3)の統合性と一貫性により、P1ユーザーは既存のCATIA P2およびP3ユーザーと企業やサプライチェーンを超えてコラボレーティブ設計を迅速に実行することができます。

更に、マルチCADインテグレーション、標準データインターフェースの向上、異種データ環境内における完全なプロダクト・エンジニアリングの促進などを提供しています。

 

PPR

今回のリリースは、大規模展開を容易にするENOVIAインテグレーションの強化とCATIA V4からV5への移行を促進するPPR(Product Process Resource)モデルを特徴としています。

 

CATIA V5の数値制御(NC)マニュファクチャリング・ソリューション群は、単一ソリューションで最大のマニュファクチャリング・アプリケーション群を提供しており、これら製品群がPPRモデルを強化することになります。これにより製品定義とNCマニュファクチャリング・プロセスが統合されるという大きなメリットを生み、設計から製造までエンド・ツー・エンドで、エンタープライズ内でコンテンツ管理ができるようになります。

デンマークのEurocom Industries A/S、Chief DesignerであるMichael Borresenは、 「これまでたくさんの異なる製品設計アプリケーションを使用してきたが、CATIAはユニークな機能を提供しており競合製品に対して優位性を持っており、またこれがCATIAの新パーツ作成の容易さでもある。CATIAはトライ・アンド・エラーから新たな可能性や新アイデアを試すなど選択の自由がある。新デザインの開発や、もし気に入らなければ単純に消去して作り直すということが簡単にできる。我々が最近リリースした艦船向けVHFラジオ電話は全て、CATIA V5アーキテクチャ上で作られている。我々は海洋器具のリーディング・グローバル・サプライヤーであり、またCATIAアプリケーションのパワーを高めることで、今後も顧客企業に最良の製品を提供できるだろう。」 と述べています。

 

CATIA V5R8はまた、複雑な5軸加工(Flank Contouring)をサポートする新先進マシニング機能を提供するほか、3軸加工を強化し生産性向上をもたらします。

モールド・パート・デザインからツーリング・デザイン、またマニュファクチャリングまでをカバーするエンド・ツー・エンド・ソリューションは、プロダクト、プロセス、そしてリソースのインテグレーションの利点を強調するものです。CATIA V5R8は、成形性を検証する「コア・アンド・キャビティ・デザイン」、リバースエンジニアリングの生産性を向上する「クイック・サーフェス・リコンストラクション」、比類ないステレオ・リソグラフィ・ツールの「STL ラピッド・プロトタイピング」、並びに「マニュファクチャリング・アンド・モールドツーリング・デザイン・アプリケーション」群の統合機能を追加しました。この分野においてCATIA V5R8は、特に消費財や電気・電子業界に向けた生産性を高める最も総合的なソリューションを提供します。

 

ナレッジ

ナレッジの獲得、共有、そして再利用は、市場におけるリーダーシップを高め、また維持する革新的企業の成功のカギとなりつつあります。CATIAはV5インフラのキー・コンポーネントとして、ナレッジウエアをネイティブに組み込んでいます。

 

CATIA V5R8は、製品定義フェーズ全体にわたるプロセスや手法を検証する「ルールベース」へのアクセスを提供しており、既存のナレッジベース・エンジニアリング機能を拡張しています。この新ナレッジ・エキスパート1製品は、拡大するCATIAコミュニティ内でエンタープライズ・ルール、標準、そして制約を提供し、設計・製造において“Right first time(当初から最適な解を生み出す)”を支援します。CATIA V5R8とともに、ナレッジウエアは拡張強化されていきます。

CAA V5

 

コンポーネント・アプリケーション・アーキテクチャ(CAA)は、ますますそのオープン性を拡張し、企業のノウハウや専門知識を取り入れることで、統合3d PLMアプリケーションの新業界スタンダードとなりつつあります。CAA V5とともに、Dassault Systemesのパートナー各社はV5アプリケーション・ポートフォリオを拡張し、ユーザー企業も企業特有のニーズを満たす付加価値アプリケーションをV5上で構築、そしてサービス企業は3d PLMソリューション上でベストプラクティスを構築します。

CAA V5R8は、WindowsとUNIXオペレーティングシステム上でソフトウエアのリリースプロセスを自動化および統合することで、Rapid Application Development Environment (RADE)の生産性を著しく向上します。

Dassault Systemesのvice president of strategyであるStephane Decleeは、 「CATIA V5R8は、業界をリードする革新的な顧客企業との密なコラボレーションによって生まれた価値を証明している。我々は、ナレッジベースの製品提供を通して業界のベストプラクティス形成を支援する。我々は、業界およびマーケットセグメント両面において、より多くの人々に3d PLMを利用可能な環境を提供している。CATIA V5R8は、今日市販されているネイティブ統合ソリューションの中で、最も包括的なエンド・ツー・エンド・プロセスを提供している。それは、伝統的なMCADシステムをはるかに超えた、プロダクト・エンジニアリング・デスクトップであり、また3d PLMにとっても重要なリリースとなる。」 と述べています。

 

IBM Product Lifecycle Managementのgeneral managerであるEd Petrozelliは、 「我々のトップ・カスタマーやDassault Systemesのようなディベロッパーと長い間協業することで、IBMは業界のベストプラクティス、サービス、或いは強固なe-ビジネスインフラの構築に関わらず、優れた業界価値と洞察力を提供することができる。CATIA V5R8は、IBMの革新的パートナー戦略の重要な実例であり、またコラボレーティブ・カルチャーは企業規模に関わらず普及する。」 と述べています。