Feb 14 2007

ダッソー・システムズ、2006年の財務目標を達成、PLM市場シェアは25%に

第4四半期および通期の決算ハイライト

  • 第4四半期と通期の財務業績は目標に合致
  • 買収した事業は主要財務目標を達成
  • 2006年のGAAPベースの総収入は11億6,000万ユーロ(約1840億9200万円)、GAAPベースのEPSは1.51ユーロ
  • 2006年の非GAAPベースの総収入は11億8,000万ユーロで、恒常為替レート・ベースで27%増、非GAAPベースのEPSは15%増の1.83ユーロ
  • ABAQUSとMatrixOneを除く非GAAPベースの収入は恒常為替レート・ベースで12%増

仏パリ発 2007年2月14日付発表のプレスリリース抄訳
2007年2月28日
(単位:ユーロ= 158.7円で計算)


ダッソー・システムズ(本社仏パリNasdaq: DASTY, Euronext Paris: #13065, DSY.PA)は、2006年第4四半期(2006年10月-12月)および通期の決算を発表しました。

ダッソー・システムズの社長兼最高経営責任者であるベルナール・シャーレスは次のように述べています。「2006年はダッソー・システムズにとって素晴らしい一年でした。恒常為替レート・ベースで収入が27%伸び、EPSも15%増加するなど、力強い業績を達成しています。また、この12カ月間に2つの大規模な事業買収を行ってその統合を果たしました。さらにIBMとの25年に及ぶ戦略的パートナーシップを改めて見直し、IBMが販売するエンタープライズPLMソリューションを共同で拡充するとともに、ダッソー・システムズによるPLM間接チャネル販売への移行を進めることになりました。イノベーションと実践を重視してお客様に対しソリューション提供することをを全社的に進めた結果、PLM総市場における当社のシェアは25%に到達したと推定されます。当社は業界リーダーとして一つの大きな節目を迎えたといえるでしょう」

「当社が市場リーダーとして活躍できる理由には、まずお客様やパートナーから信頼を頂いていることが挙げられます。つぎに、お客様が3Dバーチャル世界の利点を生かしてイノベーションとグローバルなコラボレーションを進め、生産性を向上できるよう、常に熱意をもって新しいアプローチの創出に取り組んでいることにあるでしょう」

「2006年には株式公開10周年を迎えました。この10年間に、ダッソー・システムズは高い業績を達成し、総収入は年平均18%、利益は15%のペースで成長するなど、魅力ある財務モデルを維持してきました。2006年は将来に向けて強固な基礎を築いた年でもありました。成長市場でトップブランド製品を提供している当社は、2005年から2010年にかけて収入と利益を倍増させるという目標の達成に向け、好位置を占めています」

 

 

第4四半期および通期決算の概要

 

ダッソー・システムズは2005年10月にABAQUS, Inc.の買収を、2006年5月にはMatrixOne, Inc.の買収をそれぞれ完了し、U.S. GAAP(以下GAAP)購買会計規則に従ってこれらを計上しています。本プレスリリースではGAAPベースの情報に加えて、その一部に調整を加えた非GAAP情報も補足的に提示しています。非GAAPベースの補足情報は、GAAPベースの財務情報から(i)繰延収入の調整、(ii)取得した無形資産の償却、(iii)株式ベース報酬の費用、および(iv)税制変更に伴う一回限りの効果を除外したものです。これらの調整に関する説明、最も比較に適したGAAP財務情報、ならびにGAAPベースと非GAAPベースの財務データの調整表については、付録Aをご参照ください。

 

2006年第4四半期決算ハイライト

2006年第4四半期のGAAPベースの総収入は15%増加して3億4,940万ユーロ(恒常為替レート・ベースでは20%増)となりました。ソフトウエア収入の14%の伸びと、サービスその他収入の21%増がこれを支えています。

非GAAPベースの総収入は13%増加して3億5,320万ユーロ(恒常為替レート・ベースでは18%増)となり、非GAAPベースのソフトウエア収入は11%増(恒常為替レート・ベースでは17%増)、非GAAPベースのサービスその他収入は21%増(恒常為替レート・ベースでは27%増)となっています。CATIAとSolidWorksの新規ライセンス数はこの四半期に4%増えて23,280シートとなりました。

地域別に見ると、すべての地域が非GAAPベースの増収に貢献しており、南北アメリカが28%増(恒常為替レート・ベースでは39%増)、アジアが7%増(恒常為替レート・ベースでは19%増)でした。ヨーロッパは、きわめて堅調だった前年同期をさらに7%上回っています。

セグメント別に見ると、PLMとSolidWorksが共に力強い伸びを達成しています。特に非GAAPベースのPLM収入は12%伸びて2億9,390万ユーロ(恒常為替レート・ベースでは18%増)となり、これには非GAAPベースのENOVIAの収入7,110万ユーロが含まれています。非GAAPベースのSolidWorksの収入は14%増の5,930万ユーロ(恒常為替レート・ベースでは20%増)でした。

2006年第4四半期のGAAPベースのEPS(希薄化後)は14%増加して0.66ユーロとなりました。GAAPベースの営業利益と財務収入が伸び、実効税率が下がったことがこれに寄与しています。

2006年第4四半期の非GAAPベースのEPS(希薄化後)は7%増加して0.72ユーロとなりました。これは主に、営業利益ならびに財務収入の伸びと実効税率の低下を反映しています。

 

2006年通期決算ハイライト

GAAPベースの総収入は24%増加して11億6,000万ユーロ(約1840億9200万円)(恒常為替レート・ベースでは26%増)となりました。GAAPベースのソフトウエア収入の23%増と、GAAPベースのサービスその他収入の29%増がこれを支えています。

非GAAPベースの総収入は25%増加して11億8,000万ユーロ(恒常為替レート・ベースでは27%増)となり、これには非GAAPベースのソフトウエア収入24%増(恒常為替レート・ベースでは26%増)と、非GAAPベースのサービスその他収入の29%増(恒常為替レート・ベースでは31%増)が反映されています。CATIAとSolidWorksの新規ライセンス数は9%増えて78,684シートとなりました。

地域別に見ると、2006年の非GAAPベースの収入はヨーロッパが24%増、南北アメリカが28%増(恒常為替レート・ベースでは29%増)、アジアが22%増(恒常為替レート・ベースでは29%増)でした。非GAAPベースの総収入に占める割合は、ヨーロッパが47%、南北アメリカが31%、アジアが22%となっています。

ベルナール・シャーレスは「2006年の財務業績は広範な分野の堅調さに支えられています」と述べ、次の点に言及しています。

 

  • CATIAはきわめて好調で、戦略的に重要な受注やサプライチェーンならびにターゲット業界への浸透が進んだことを受け、成長率はCAD市場平均(推計6%)を倍近く上回りました。PLM CADソフトウエアのトップ企業として、当社は引き続きリーダーシップ拡大のチャンスをつかんでいます。CATIAは今後、PLM間接販売チャネルに向けて新たに打ち出される市場展開モデルの恩恵を受けるはずです。
     
  • SIMULIAは、大手顧客企業様との関係拡大と、さまざまな業界からの幅広い引き合いを受けて、シミュレーション市場全体の2倍のペースで成長しました。2006年のシミュレーション分野での実績によって、PLM市場におけるこの分野でシェアを拡大したと予測しています。
     
  • SolidWorksは大幅な増収を達成しました。機動性のある販売パートナー・ネットワークとの緊密な協力を通じて、SolidWorksは常に市場成長を上回り、旧来の2Dシートからの乗り換えが新規ビジネスの3分の2近くを占めています。
     
  • DELMIAは2006年にいくつか重要な契約を獲得しました。当社最大規模のお客様がダッソー・システムズのデジタル・マニュファクチャリング・ソリューションを採用したことは、当社のソリューションがグローバル規模の柔軟な生産システムに適していることの証明と考えられます。
     
  • ENOVIAは2006年5月にMatrixOneを買収したことを受けて、2006年末にPLM市場で最も包括的なコラボレーション製品を投入し、11のターゲット業界をさらに強力にサポートできるようになりました。

セグメント別に見ると、PLMの非GAAPベースの収入は広範な好調さを受けて26%増加し、9億5,940万ユーロ(恒常為替レート・ベースでは28%増)となりました。これに含まれる非GAAPベースのENOVIAの収入は64%増の1億9,970万ユーロ(恒常為替レート・ベースでは66%増)でした。SolidWorksの非GAAPベースの収入は20%増加して2億1,810万ユーロ(恒常為替レート・ベースでは22%増)となり、非GAAP総収入の19%を占めています。

GAAPベースのEPS(希薄化後)は1%増加して1.51ユーロとなりました。GAAPベースの営業利益は2%減少して2億4,590万ユーロでした。これらの成績は主に2005年と2006年の買収に伴って取得した無形資産の償却費用の影響を反映しています。

非GAAPベースのEPS(希薄化後)は、非GAAPベースの営業利益の力強い伸びを受けて15%増加し、1.83ユーロとなりました。特に非GAAPベースの営業利益は2006年に4630万ユーロ(17%)増加して3億1,620万ユーロに達しています。2006年通期の非GAAPベースの営業利益率は26.9%で、当社の財務目標に合致しています。


キャッシュフローその他の財務業績

純営業キャッシュフローは2006年第4四半期が3,830万ユーロ、通期が2億6,290万ユーロでした。2006年12月31日現在の現金および短期投資は合計4億5,920万ユーロ、長期負債は2億430万ユーロでした。

 


ビジネス見通し

Senior Executive Vice President兼CFO であるThibault de Tersant は次のように述べています。「収入と利益の成長目標をクリアし2006年の目標をすべて達成したことで、当社が中核事業で2ケタ増収を達成しながらも、適正な買収を実施、統合する高い能力を備えていることが実証されました」

「2007年の当社目標は、非GAAPベースの収入と利益の両面で高い成長を達成し、2006年に比肩する安定した営業利益率を得ることです。特に、2007年の非GAAPおよび恒常為替レート・ベースの収入成長目標については、2006年10月に示した11-12%から12-13%に上方修正します。2007年の非GAAPベースのEPS成長目標は9%から12%に引き上げ、年間を通じて利益成長の加速を見込んでいます。非GAAPベースの営業利益率は約27%と横ばいを予想しています。これは利益率の改善によってPLMチャネルへの投資が可能となり、為替レート変動の悪影響を相殺できるようになるためです」 

当社は非GAAPベースで算定した目標値のみを公表しています。目標値には後述の注意書きも適用されます。

  • 第1四半期の目標は、非GAAPベースの総収入が約2億8,200万-2億8,700万ユーロ、非GAAPベースのEPSが約0.31-0.32ユーロ、非GAAPベースの営業利益率は約18-19%
  • 2007年の非GAAPベースの総収入目標値は約12億9,000万-13億ユーロ、恒常為替レート・ベースでの成長率は約12-13%
  • 2007年の非GAAPベースのEPS目標値は約2.00-2.05ユーロ、成長率は9-12%
  • 2007年の非GAAPベースの営業利益率目標は約27%
  • 2007年第1四半期と通期の目標値については、想定為替レートを1ユーロ=1.30米ドル、および1ユーロ=155円として算出

上述した非GAAPベースの目標値では、以下の会計要素を考慮していません。推計約800万ユーロの2007年繰延収入評価損、2007年の株式ベース報酬費用約1,300万ユーロ、取得した無形資産の償却費用1四半期当たり推計約1,100万ユーロ。これらの推計額には、2007年の新たな株式オプションや株式付与、新規買収などは含まれていません。

 
戦略、技術、カスタマー、パートナーシップ

ダッソー・システムズとIBM、戦略的パートナーシップを拡大:IBMは販売するダッソー・システムズのソリューション群を拡大。ダッソー・システムズとIBMは、先ごろ25年間にわたるパートナーシップを大幅に拡張することを発表しました。新たな合意では、IBMとダッソー・システムズがそれぞれの責任範囲を広げ、IBMは販売するPLMソリューションのポートフォリオを拡大する一方、ダッソー・システムズはPLM間接チャネル販売を引き受けることになります。移行は2008年初頭に完了を目指しています。

ボーイング、航空業界史上初めて787ドリームライナー製造全工程のシミュレーションをダッソー・システムズの3D PLMで実現。2006年12月7日、ボーイングは787ドリームライナーのバーチャル・ロールアウトを完了しました。史上初となるこのバーチャル・ロールアウトでは、単に完成した航空機をアニメーション表示するにとどまらず、製造工程全体のバーチャルなシミュレーションと検証が行われています。ボーイングが787ドリームライナーに利用したダッソー・システムズのPLMソリューションには、バーチャルプランニング・バーチャルプロダクションためのDELMIA、バーチャル製品設計のためのCATIA、全社規模のコラボレーションのためのENOVIA VPLMが含まれています。

ファクトリー・オートメーション制御機器大手のオムロンが次世代の制御/ネットワーク・ソリューションにDELMIA Automationを統合。DELMIA Automation V5は、3Dバーチャル環境下で制御設計工程から現場での作業に至るあらゆる製造工程の最適化と検証を行うソリューションです。DELMIA Automation V5は3Dで事前検証を済ませること(バーチャル・コミッショニング)により、開発初期段階から制御部門が機械部門や電気部門と平行して作業を進め、情報を共有することを可能にし、エンジニアリング工程を最適化します。

 

Conference call information 
Dassault Systèmes will host a teleconference call today, Wednesday, February 14, 2007 at 3:00 PM CET/2:00 PM London/9:00 AM New York.  The conference call will be available via the Internet by accessing http://www.3ds.com/corporate/investors/. Please go to the website at least fifteen minutes prior to the call to register, download and install any necessary audio software.  The webcast teleconference will be archived for 30 days.  Financial information to be discussed in the call will be available on the Company’s website prior to commencement of the teleconference at http://www.3ds.com/corporate/investors/. Additional investor information can be accessed at http://www.3ds.com/corporate/investors/ or by calling Dassault Systèmes’ Investor Relations at 33.1.40.99.69.24.

将来予測の記述に関する注意:上記の内容のうち、歴史的事実を述べたものではなく将来についての予想や目標を表現した部分(当社の財務業績目標に関する記述など)は、1934年米証券取引法改正法のセクション21Eに定める「将来予測の記述」に該当します。こうした将来予測の記述は経営陣の現在の見解や想定に基づくもので、既知ないし未知のリスクや不確定要素を伴います。実際の結果や成績は、こうした記述で示された内容と大きく異なる場合があります。そうした違いをもたらし得る要因としては、(i)為替レートの変動、特にドルと円に対するユーロの値動き、(ii)経済およびビジネス環境の変化に伴って企業IT支出が減少し、当社の製品やサービスへの需要に悪影響を及ぼす懸念、(iii)以下のような困難な事態や変化:(a)当社のパートナー(長年の戦略的パートナーIBMを含む)ならびに当社とパートナー間の関係に悪影響を及ぼすもの;(b)PLM販売チャネルの再編に起因するもの、(iv)新製品の開発と技術変革、(v)当社製品のエラーあるいは欠陥、(vi)競合他社の市場シェアの伸び、(vii)MatrixOneおよび新たに買収する企業の統合や社内組織再編に関連するリスクの現実化などが挙げられます。上述のような望ましくない変化や、当社がSECに提出する報告書(Form 20-Fに従い2006年6月30日にSECに提出した2005年度年次報告書を含む)に記述されているその他の要因は、当社の財務ポジションや業績に大きな影響を与える場合があります。

 

添付資料:連結損益計算書、連結貸借対照表