May 04 2006

ダッソー・システムズ、2006年第1四半期決算で27%の増収を計上、幅広い分野で堅調

第1四半期のハイライト
  • GAAPベースの総収入は2億5,210万ユーロ(約356億2173万円)で27%増、恒常為替レート・ベースでは23%増
  • 非GAAPベースの総収入は2億5,600万ユーロで29%増、恒常為替レート・ベースでは25%増、ABAQUSを除いた収入は恒常為替レート・ベースで14%増
  • GAAPベースのソフトウエア収入は2億1,310万ユーロで27%増、恒常為替レート・ベースでは24%増
  • 非GAAPベースのソフトウエア収入は2億1,700万ユーロで30%増、恒常為替レート・ベースでは26%増
  • GAAPベースのEPSは0.26ユーロ、非GAAPベースのEPSは26%増加して0.34ユーロ、営業利益率23.6%
  • MatrixOneの買収は5月中旬の完了を視野に進行中
  • 第1四半期の好業績、円/ユーロ想定為替レートの変更、MatrixOneの買収提案を受けて、2006年の財務目標を更新

仏パリで2006年5月4日付けで発表されたプレスリリースの日本語訳
(単位:ユーロ=141.3円で計算)


ダッソー・システムズ(本社 仏パリNasdaq: DASTY, Euronext Paris: #13065, DSY.PA)は、2006年第1四半期(2006年1月-3月)の決算を発表しました。


ダッソー・システムズの社長兼最高経営責任者であるベルナール・シャーレスは次のように述べています。「ダッソー・システムズの第1四半期の業績はきわめて堅調で、収入は恒常為替レート・ベースで25%増、一株当たり利益(EPS)は26%増となりました。製品ライン全般や全地域にわたる好調が業績を押し上げました。この堅調な財務成績には、SolidWorksの販路キャパシティを引き続き拡大したことと、IBMとの協業に基づきPLM販路のカバレージと価値をさらに強化したことの成果が表れています。ABAQUSの統合面でも順調な進展が見られましたが、これにはオープンなアーキテクチャーを持つV5インフラストラクチャーによって広範なアプリケーションが統合できたことも貢献しています」


「MatrixOneの買収提案は予定より早く進行しており、同社株主の承認が得られれば5月中旬には完了すると予想しています。MatrixOneは当社の製品ポートフォリオに重要な資産を付加し、ビジネスプロセスのモデリングをサポートすると同時により広範な業種をカバーできるので、ハイテク、半導体、消費財などの業界にプレゼンスを拡大する足がかりが生まれます。さらに、こうした資産は異種システムのエンタープライズ統合を通じてPLM導入を加速し、当社のパートナー企業にも利益をもたらします」

 

第1四半期決算

 

ダッソー・システムズは2005年10月にABAQUS, Inc.の買収を完了し、U.S. GAAP(以下GAAP)購買会計規則に従ってこれを計上しています。本プレスリリースでは、GAAPに準拠しない一部の補足情報も提示しています。2006年第1四半期と2005年第1四半期のGAAPベースならびに非GAAPベース財務データの調整は、付表をご参照ください。

 

収入

 

GAAPベースで見た収入

GAAPベースと非GAAPベースの収入の伸びには、いずれもダッソー・システムズの製品全般にわたる堅調さが反映されています。2006年第1四半期のGAAPベースの総収入は2億5,210万ユーロで、前年同期の1億9,920万ユーロに比べて27%(恒常為替レート・ベースでは23%)増加しました。GAAPベースのソフトウエア収入は2億1,310万ユーロで、前年同期に比べて27%増、恒常為替レート・ベースでは24%の増収でした。

2006年第1四半期のサービスその他の収入は前年同期の3,200万ユーロから3,900万ユーロへと22%増加し、恒常為替レート・ベースでは19%の増収でした。

 

非GAAPベースで見た収入

総収入は2億5,600万ユーロで、前年同期比で29%増、恒常為替レート・ベースでは25%の増収でした。ソフトウエアとサービスの収入が2006年第1四半期の非GAAPベース総収入に占める割合は、それぞれ85%と15%でした。

当社の主要ソフトウエア・アプリケーションの力強い伸びとABAQUSの統合を反映し、ソフトウエア収入は30%増加して2億1,700万ユーロとなり、恒常為替レート・ベースでは26%の増収でした。これに対し、2005年第1四半期のソフトウエア収入は1億6,720万ユーロでした。2006年第1四半期のCATIAとSolidWorksの新規ライセンス数は17,944シートで、前年同期の16,122シートを11%上回りました。

2006年第1四半期のPLM(プロセス・セントリック)市場での収入は、主に設計およびPDMアプリケーションの対前年増とABAQUSの統合を受けて2億370万ユーロとなり、前年同期の1億5,930万ユーロに比べて28%増、恒常為替レート・ベースでは24%増となりました。スタンドアロンPDMの収入はENOVIAの好調を受けて2,630万ユーロとなり、前年同期の2,280万ユーロに比べて報告ベースで15%増加、恒常為替レート・ベースでは12%増でした。第1四半期のCATIAライセンス数は7,673シートで、前年比で2%増加しました。

2006年第1四半期の業績にはダッソー・システムズが2005年10月初旬に買収したABAQUSの業績も含まれています。2006年第1四半期の収入に対するABAQUSの寄与分(PLM部門の業績に含まれる)は、GAAP購買会計規則で要求される繰延収入の評価損を考慮する前の段階で2,300万ユーロでした。

メインストリーム3D(デザイン・セントリック)市場では、SolidWorksの2006年第1四半期の収入は5,230万ユーロで、前年同期の3,990万ユーロに対し報告ベースで31%増、恒常為替レート・ベースで28%増となりました。SolidWorksのライセンス数は19%増加して10,271シートとなりました。

地域別に見ると、アジアをはじめすべての地域が総収入の力強い伸びに貢献しています。特にアジアでは伸びが著しく、報告ベースで32%、恒常為替レート・ベースで31%となっています。南北アメリカの収入は39%、恒常為替レート・ベースで28%伸びました。ヨーロッパの収入は21%伸びています。2006年第1四半期にはヨーロッパが総収入の44%を占め、南北アメリカが30%、アジアが26%となっています。


営業利益、利益率、EPS

2006年第1四半期のGAAPベースのEPS(希薄化後)は0.26ユーロで、前年同期の0.27ユーロより4%減少しました。2006年第1四半期のGAAPベースの営業利益は4,720万ユーロ(営業利益率18.7%)で、前年同期の4,510万ユーロ(営業利益率22.6%)より5%増加しました。

2006年第1四半期の非GAAPベースのEPS(希薄化後)は0.34ユーロで、前年同期の0.27ユーロから26%増加しました。2006年第1四半期の非GAAPベースの営業利益は6,050万ユーロで、前年同期の4,540万ユーロより33%増加しました。2006年第1四半期の非GAAPベースの営業利益率は23.6%で、前年同期の22.8%を上回りました。

 

その他の主な財務業績
2006年3月31日現在の現金および短期投資は合計6億8,400万ユーロで、これに対し2005年12月31日時点では3億7,990万ユーロでした。2005年12月にダッソー・システムズは2億ユーロを上限とする5年間のリボルビング融資契約を結び、2006年第1四半期にはMatrixOneの買収資金に充当することを見込んで限度額いっぱいの融資を受けました。2006年第1四半期の純営業キャッシュフローは1億120万ユーロでした。


第1四半期の主な受注案件

  • AirbusがDELMIAの利用を拡大、DELMIA V5 Roboticsを追加導入し、CAA V5パートナーのCENITと協力して自動組立ラインのシミュレーション、検証、プログラミングを実施。
  • CLAASはDS Version 5 PLMへの全面移行を推進し、CATIA、ENOVIA、SMARTEAMのほかDELMIAも追加導入。
  • Mayer & CieがCATIA V5とSMARTEAMのライセンス数を拡大。
  • DaehanがCATIA V5とSMARTEAMのライセンス購入へ。
  • SolidWorksは第1四半期に民間分野でBaker Oil ToolsとGarmin Inc.から受注したほか、教育分野ではKnox County Schools、Middle Tennessee State University、Instituto Tecnologica de Durangoから受注。

 

年次株主総会の日程と現金配当の提案

年次株主総会は2006年6月14日に予定されています。取締役会は2005年12月31日に終了した会計年度について、一株当たり0.42ユーロ相当、総額4,830万ユーロの現金配当を提案しています。これは前年度の一株当たり配当を11%上回ることになります。現金配当の宣言と支払いを行うには、年次株主総会での株主の承認が必要です。

 

ダッソー・システムズによるMatrixOneの買収提案
ダッソー・システムズは3月にMatrixOne, Inc.(Nasdaq: MONE)を一株当たり7.25ドル、総額約4億800万ドルの現金で買収する合併契約を結んだことを発表しました。MatrixOneは、ハイテク、消費財、医療機器その他の分野に向けたコラボレーティブPLMソフトウエア・ソリューションの大手グローバル・プロバイダーです。手続きは5月中旬に完了すると見られていますが、それには2006年5月10日に開かれるMatrixOne, Inc. 臨時株主総会での同社株主の承認をはじめ、最終成約の諸条件を満たす必要があります。

 

 

戦略、技術、パートナーシップ


ダッソー・システムズが一般消費財企業向けのStyled Plastic & Packagingソリューションを投入
ダッソー・システムズは3月、一般消費財業界のニーズに対応する新ソリューションStyled Plastic & Packagingの投入を発表しました。新ソリューションは、CATIA V5とSMARTEAM、およびダッソー・システムズが独自に開発している専用のPLMプラクティスを組み合わせたものです。

ダッソー・システムズが中小ビジネス市場で新たな営業活動を展開
ダッソー・システムズは中小規模の企業に対するPLMソリューションの販売強化の一環として、オーストラリア、ニュージーランド、そして最近では中南米、台湾でも新たにダイレクト・チャネル・マネジメント を進めています。ダッソー・システムズは1年前にこのプログラムを中国で開始し、VARs (Value added resellers) のネットワークを運営しています。

AirbusがDELMIAのデジタル・マニュファクチャリング技術でイノベーションと市場投入を加速
4月に発表したとおり、Airbusは新しい航空機プログラムに向けた自動組立ラインのシミュレーション、検証、プログラミング用にDELMIA V5 Roboticsデジタル・マニュファクチャリング・ソリューションを採用しました。

PSA Peugeot Citroënがダッソー・システムズのPLMソリューションの採用を拡大
ダッソー・システムズは3月、PSA Peugeot Citroënがダッソー・システムズのPLMソリューションの採用を拡大し、CATIA、DELMIA、ENOVIAの最新V5ポートフォリオを導入したことを発表しました。

Boeing 787 Dreamliner
Boeingは4月、新旅客機としては同社史上最も成功を収めているBoeing 787 Dreamlinerが発表2周年を迎えたことをプレスリリースで紹介しました。同社によれば、現在世界135カ所でダッソー・システムズの新デジタル設計ツールを用いて787の設計が進められています。

 

 

ビジネス見通し

Executive Vice President and CFOであるThibault de Tersantは次のように述べています。「ダッソー・システムズの第1四半期業績は全世界での堅調に支えられ、アジアでは突出した業績を達成したほか、南北アメリカとヨーロッパでも力強い伸びを見せました。さらに、買収したABAQUSからの手堅い貢献も第1四半期の業績に反映されています。ABAQUSは引き続き当社の計画や目的に沿って順調に伸びています」

「当社は年間の財務目標を更新します。収入の目標値は変わりませんが、EPSの目標値はやや下方修正しました。これは、第1四半期の好業績以上に日本円の想定為替レート変更の影響が大きかったためです。また、MatrixOneの買収手続きが5月半ばに完了すると想定し、これを反映した第2四半期ならびに今年度末までの業績目標値も提示します。MatrixOneが当社の2006年下半期の業績にもたらす貢献の見通しは変わりません。ただしMatrixOneが2006年にもたらす希薄化の影響は当初予想をやや上回ると見ています。これは単に、買収手続きが当初の予想より6週間早く完了する可能性があるからに過ぎません」

 

 

MatrixOne買収考慮前の修正目標値

  • 第2四半期の非GAAPベースの総収入は、約2億6,000万-2億6,500万ユーロ、非GAAPベースのEPSは約0.36-0.37ユーロ、非GAAPベースの営業利益率は約25%
  • 2006年の非GAAPベースの目標総収入は変わらず約11億500万-11億1,500万ユーロで、恒常為替レート・ベースで18-19%の増収
  • 2006年の非GAAPベースの営業利益率は約28.5%
  • 2006年の非GAAPベースのEPSは約1.79-1.81ユーロから1.76-1.78ユーロに修正、伸び率は11-12%
  • 1ユーロ=1.25米ドルの想定為替レートは不変、日本円対ユーロの想定為替レートは年末まで1ユーロ=140円とする
  • 2006年第2四半期と通期の平均株式数は1億1,980万株を想定

 

MatrixOneの買収が5月半ばに完了すると仮定した場合の修正目標値

  • 第2四半期の非GAAPベースの総収入は、約2億7,500万-2億8,000万ユーロ、非GAAPベースのEPSは約0.35-0.36ユーロ、非GAAPベースの営業利益率は約23.5%
  • 2006年の非GAAPベースの目標総収入は約11億7,500万-11億8,500万ユーロで、恒常為替レート・ベースで25-26%の増収、MatrixOneからの成長寄与分は繰延収入評価損の考慮前で約7ポイント
  • 2006年の非GAAPベースの営業利益率は約27.0%
  • 2006年の非GAAPベースのEPSは約1.75-1.77ユーロ、伸び率は10-11%

 

 

注:
1. 数字比較の箇所は、特に断りのない限りすべて前年同期比です。EPSの数字は、特に断りのない限りすべて完全希薄化後の一株当たり利益です。
2. 財務情報はすべて未監査で、U.S. GAAPベースの報告値です。このほか、繰延収入評価損考慮前の収入と、買収関連費用(買収関連費用には取得した技術その他無形資産の償却などを含む)や繰延収入評価損および株式ベースの報酬費用を考慮する前の営業利益、営業利益率、EPSなど、非U.S. GAAPベースの追加的な財務情報も提示しています。当社は、U.S. GAAPに準拠しないこうした情報が、当社の過去および将来の業績をよりよく理解する上で有用な補足情報であると考えています。また、当社の経営陣はこの情報を経営計画に利用しています。当社が提供するこの情報は、他社が同様の名称で採用している計測値とは比較できない場合があります。U.S. GAAPベースと非GAAPベースの数字の差異調整は、本プレスリリースの付表およびホームページ(www.3ds.com/corporate/investors/)に示しています。
3. 当社は恒常為替レート・ベースでの収入成長データを通じて財務成績を過去の会計期と比較・評価し、これを将来の会計期における目標値の計画と設定に利用しています。当社はこの方法が会社の進歩と展望の重要な指標になると考えています。為替変動による変化を排除することで、事業活動の変動水準をよりよく把握できるからです。当社はこの方法で業績を提示することが投資家にとって適切かつ有益であると考えます。当社の経営陣が収入の伸びをとらえる方法と同じであり、収入の伸びが把握しやすく、ダッソー・システムズと異なる通貨で決算を報告している他社との業績比較も容易となるからです。当社の計算する恒常為替レート・ベースの収入の伸びは、他社が同様の名称で採用している計測値とは比較できない場合があります。