バージョン6で設計された製品やパーツデータがV5上で編集可能に
2012年4月18日仏ベリジー発プレスリリース 日本語参考訳 — 3Dエクスペリエンス企業であり、3Dデザイン、3Dデジタル・モックアップ、そしてプロダクト・ライフサイクル・マネジメント(PLM)ソリューションにおける世界的リーダーであるダッソー・システムズ(Euronext Paris: #13065、DSY.PA)は、本日、PLMプラットフォームであるV5の最新リリースの提供を開始したと発表しました。今回の新リリースは、CATIA、DELMIA、ENOVIA、およびSIMULIAを対象とします。
この新リリースは、ダッソー・システムズが設計した強力な3Dエクスペリエンス・プラットフォームの導入をさらに加速するものであり、特筆すべき点としては、バージョン6からV5への下位互換性の拡張があげられます。V5、バージョン6のいずれで設計したものでも、あらゆる業界の完成品メーカーやサプライヤーは、設計プロセスの中で柔軟に設計を変更し、やり取りできるようになりました。これは、V5とバージョン6のコラボレーション機能の継続性における大きな前進です。
今回の新リリースにより、CATIA V5ユーザーはV5環境のままで、バージョン6モデルの主要な機能を編集できるようになります。CAD/PLM業界において、複数のバージョン間でこのような下位互換性を実現している企業は他に類をみず、今回発表された機能により、顧客とそのサプライ・チェーンは、既存のV5に加え、バージョン6の価値も手に入れることができます。
ダッソー・システムズの製品および研究開発担当シニアエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるドミニク・フローラック(Dominique Florack)は今回の発表について次のように述べています。「バージョン6を市場に向けて提供を開始した際、お客様がV5とバージョン6の混在した環境で作業されることは明白でした。それ以来、お客様の業務上のニーズに応えるために、継続的に作業を進めてまいり、その結果、V5とバージョン6のソリューションにおいて他では見られない互換性を実現するに至りました」。
ダッソー・システムズでは、今回のV5リリースをV5-6R2012と名付けました。V5とバージョン6間の継続的な互換性および同期化を実現し、V5ソリューションにバージョン6の特定技術を追加したことの象徴です。これにより、V5ユーザーは、バージョン6のポートフォリオのオープン性を実感し、ダッソー・システムズがバージョン6開発のために行ってきた広範囲にわたるR&Dの投資の成果の一端を利用することができるようになります。V5を利用している部署、顧客、サプライヤーとのシームレスなコラボレーションを継続しながら、ユーザーはそれぞれのペースでバージョン6に移行できます。例えば、V5環境でバージョン6のモデルを開くと、バージョン6のPart Design、Sketcher、Generative Surface Designなどのワークベンチやナレッジウェアなどのフィーチャーは保持されます。
ルノー社の情報システム・エンジニアリング兼品質担当バイス・プレジデントであるオリビエ・コルマード(Olivier Colmard)氏は次のように述べています。「ルノーと、グローバルで展開する多種多様なルノーの関連企業にとって、V5からバージョン6への移行は非常に重要な鍵となっています。ダッソー・システムズが今回発表した、異なるプラットフォーム間での下位互換性の実現により、弊社のエコシステム内でのバージョン6の普及に一層拍車が掛るでしょう。ルノーではバージョン6を導入して、製品開発プロセスの刷新をサポートするという戦略的な決断を下しました。今回のような先見の明にあふれた研究開発における成果は、まさに弊社がPLMソリューション・パートナーに期待していたものです」。
ジャガー・ランドローバー社のi-PLMプログラム・ディレクターであるジョン・ナイト・グレグソン(John Knight-Gregson)氏は次のように述べています。「高級セダンとスポーツカーの世界的なトップメーカーとして、ジャガー・ランドローバーは、さまざまなサプライ・チェーンを世界規模で展開しており、すでに弊社のサプライ・チェーンに広く導入されているV5と、現在、弊社において実装を進めているバージョン6との互換性が高まることは、非常に喜ばしいことです。バージョン6のモデルをV5環境で編集できることで、ジャガー・ランドローバー内であろうと、サプライ・チェーン拠点においてであろうと、チーム・メンバーとのコラボレーションがこれまでよりも簡素化されかつ効果的になるでしょう。V5の普及状況に関するダッソー・システムズの現実的な市場分析と、複数バージョンの共存を継続的に推進する姿勢は、顧客ニーズへの積極的な対応を示すものだと評価します」。
バージョン6の発表以降、ダッソー・システムズではV5とバージョン6間で次のような高い互換性を実現しています。
• 今回のリリース以前にも、CATIA V5とCATIA バージョン6の間で、CATIA V5の2つのリリースと同等の互換性を実現していました。これにより、顧客はV5間での移行に加え、バージョン6にも簡単に移行が可能でした。今回の発表は、これまでの互換性をさらに大幅に向上させています。
• V5とバージョン6間のデータ互換性を高めるため、ダッソー・システムズの研究開発チームは、Class Aサーフェスモデリングにおける技術革新やコンセプトデザイン領域で使われるCATIA Imagine & Shapeの機能など、バージョン6の技術の一部をV5ソリューションに搭載しました。
• 強力でオープンな共存環境により、バージョン6のハイブリッド製品構造の下、既存のV5モデルやその他のデータを再利用することができます。設計エンジニアは、CATIA バージョン6、CATIA V5、CATIA V4、SolidWorks、SiemensのNX、PTCのProEngineerのモデルを組み合わせて、単一のハイブリッド製品を作成できます。その結果、ネイティブ・オーサリング・ツールの種類に関わらず、仮想製品の設計をリアルタイムで確認、分析することが可能です。
バージョン間のコラボレーションの詳細は、http://www.3ds.com/jp/products/v5-latest-release をご参照下さい。
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