Mar 05 2019

ABBとダッソー・システムズがグローバル・ソフトウェア・パートナーシップを締結

ABB Ability™のデジタルソリューションとダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームを組み合わせ
デジタル変革が進む産業界において、唯一無二の顧客価値を実現

2019 年2月28日 - スイス・チューリッヒ発 日本語参考訳 - ABBとダッソー・システムズは2月28日、広範なグローバル・パートナーシップの締結を発表いたしました。このパートナーシップにより、デジタル変革が進む産業界において、顧客企業に対し、プロダクト・ライフサイクル・マネジメントからアセット・ヘルスまでを網羅する、唯一無二のソフトウェア・ソリューション・ポートフォリオを提供します。両社は先進的かつオープンな一気通貫のデジタルソリューションの提供を通じ、顧客企業のプロダクト・ライフサイクル管理、製造、運用管理について、柔軟性を高めスピードや生産性の向上に寄与し、ひいては企業の競争力強化に貢献します。

今回のパートナーシップは、ABB Ability™デジタルソリューションとダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームのそれぞれの強みを結びつけるものであり、両社それぞれが持つインストールベース (ユーザー数) 、専門領域における確たる強み、世界規模の顧客へのアクセスを足場としています。ABBはすでに3DEXPERIENCEプラットフォームを導入し、自社ソリューションのモデリングやシミュレーションに利用しています。今回のパートナーシップにより、ABBは先進的なデジタルツインを開発と提供を通じて、顧客企業がABBソリューションをより効率よく柔軟に、かつ持続可能性を高める形で運用できるようにします。

両社は段階的なアプローチに基づき、工場のオートメーションやロボット、プロセス・オートメーション、そしてスマートビルディング用途の電力供給ソリューションに注力します。最初の共同ソリューションは、2019年4月1日から5日までドイツで開催される産業見本市、ハノーバー・メッセで披露される予定です。

ABBのCEOであるウルリッヒ・シュピースホーファー氏は次のように述べています。「市場の流れを変えるこのパートナーシップは、お客様のバリューチェーン全体を、産業界のデジタル変革がもたらす幅広い機会を利用できるように抜本的に変え、お客様がイノベーションや成長を牽引する力になるでしょう。デジタルツインからアセット・ヘルスまで、一気通貫のオープンなデジタルポートフォリオを両社が協力して提供します。これらのソリューションは両社の製品やサービス、専門領域の知識、グローバルなリーチを基盤としており、お客様に競争上の強みを与えます。マイクロソフト、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ (HPE) 、IBMなど、産業界のデジタル変革におけるABBの強力なパートナーネットワークに、ダッソー・システムズが連なろうとしています。ダッソー・システムズのグローバルチーム全体と連携してイノベーションや顧客価値の創出を推進していくことを、私たちは非常に楽しみにしています」

ダッソー・システムズの取締役会副会長 兼 最高経営責任者 (CEO) であるベルナール・シャーレスは、次のように述べています。「21世紀の産業は、もはや単純にモノを作る能力だけでは判断できません。これからのリーダーは、技術的なノウハウにいかに精通しているかという点で判断されるでしょう。これは競争における新たな差別化要素であり、産業においてビジネスのあらゆる側面を変革するデジタル技術の集中と融合を背景に、実際にそうなりつつあります。このインダストリー・ルネサンスにおけるプラットフォームのアプローチとは、現実世界と仮想世界が互いに情報を与え合い補強し合えるようにするものです。ABBとのパートナーシップでは、お客様がこの強力でダイナミックなトレンドを最大限に生かせるように、両社が数十年をかけて培った専門知識を活用していきます」

高度に自動化が進んだ今日の産業では、デジタル・ファクトリー・モデリングとロボット化された柔軟な製造システムによって、短期間により多くの設計反復作業を繰り返すことにより、いっそう堅牢な設計を生み出すことができます。これは大量生産からマスカスタマイゼーション (大量生産プロセスを使った特注品の個別生産) への移行を加速させます。近年はカンバン方式のような短納期の納品が標準になっていることから、多くの製造業では、製造ラインの中断に伴うコストが激増しています。1時間の中断が、100万ドルを超える損害になることもあります。

ABBはすでにABB AbilityTMを通して産業界に強力なデジタルソリューションを提供しています。2017年に上市されたABB Abilityは、生産性と安全性を高めてコストを抑える産業オペレーションの計画、構築、運用管理を支える210以上のデジタルソリューションを提供しています。

ダッソー・システムズは11業界のあらゆる規模の企業と共に、今日の「インダストリー・ルネサンス」がもたらす新しい課題に各社が対応できるよう支援しています。同社の3DEXPERIENCEプラットフォームは、ナレッジやノウハウを活用するための各種技術と機能を包括し、一貫性のあるデジタルイノベーション環境下にまとめて、構想から生産、所有から返却まで、製品サイクル全体をつなぐデジタルな連続性を実現します。企業は、このプラットフォームの3Dアプリケーションを活用して、自社のエコシステム全体の知見や専門知識を網羅したデジタルツインの作成、インテリジェントな手法による自社のリソース (機器や設備) のパフォーマンス測定、評価ならびに予測、運用管理の最適化ができます。

ABBとダッソー・システムズのパートナーシップでは、まず以下の分野に注力します。

工場自動化とロボット
プロセスやシステムを一気通貫で最適化するデジタルツイン・エクスペリエンスと、ロボット・オートメーションの柔軟性を組み合わせることにより、変化がますます激しくなる市場に対応するための敏捷性を工場にもたらします。この分野には、新製品の投入を的確かつ迅速に行うための、すぐに運用可能な製造ソリューションやサービス、そして産業界のビジネス変革に関する両社共同のコンサルティングが含まれます。例えば電子機器メーカーは、販売期間の短い新製品の生産量を迅速に増やすことができます。また食品加工会社は、稼働スピードを維持しつつ、各地に合わせた季節製品を切り替えて生産することができます。さらに自動車など高度に自動化が進んだ産業では、デジタルツインの導入によって設計・製造環境が統合され、柔軟で再構成可能なセルを備えた新しい組立プロセスの土台ができます。また、独立した複数のシステムを相互に関連づけることも可能になります。例えば、生産能力の最適化に向けて、製造ラインで稼働中のロボットに正確に部品を供給する必要がある場合であれば、ロボットと物流自動化システムを接続することができます。

スマートビルディング
ダッソー・システムズとABBが、デジタルツイン・システムに関してデジタル・パートナーシップを結ぶことにより、建築物の設計からエンジニアリング、運用管理に至るシームレスなワークフローや、コネクテッドで持続可能な輸送ソリューションが実現します。利用可能な情報と、ダッソー・システムズのバーチャル・ユニバースである3DEXPERIENCE®とを組み合わせれば、設計仕様フェーズや運用管理における顧客とのやりとりがより充実したものになります。

プロセス産業:鉱業の例
鉱業などプロセス産業の企業は、競争圧力を背景に、日々の運用管理のコストやリスクを抑えつつ、現場の安全性、生産性、エネルギー効率を上げる新たな方法を探し続けることを迫られています。地下環境のデジタルモデルを採掘計画や制御システムと接続することで、エネルギー消費量や鉱山オートメーションを最適化したり、鉱山オペレーターが将来のシナリオの仮想シミュレーションを行いながら、リアルタイムで生産を監視し最適化したりすることができます。

詳しくはこちら:
ダッソー・システムズの 3DEXPERIENCE プラットフォーム、3D 設計ソフトウェア、3D デジタル・モックアップ、そしてプロダクト・ライフサイクル・マネジメント (PLM) ソリューション

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