4年間の技術協力が結実、自動車設計テクノロジーを大幅にシフト
米ロードアイランド州プロビデンスで2005年10月25日に発表されたプレスリリースの日本語訳
ダッソー・システムズ(本社 仏パリ DS - Nasdaq: DASTY; Euronext Paris: #13065, DSY.PA)・グループのABAQUS, Inc.は、BMWグループが全車両の衝突安全性シミュレーションの基盤にABAQUSのソフトウエアを採用したことを発表しました。ABAQUSは高度な有限要素解析ソフトウエア、技術、サービスを提供するトップ企業で、ダッソー・システムズのリアルなシミュレーション技術の新ブランドSIMULIAを支えています。導入決定に先立ち、両社は4年間にわたって集中的な技術提携を行い、ABAQUSのソフトウエアにBMWの求める高い精度と堅牢性を持たせるよう協力してきました。
BMWグループでは1986年からABAQUSのソフトウエアを利用しています。エンジン開発を皮切りに適用範囲を広げ、現在ではエンジン、シャシ、ボディ・イン・ホワイトの設計まで幅広いシミュレーション・ニーズをカバーしています。ABAQUSは複雑な素材のビヘイビアを正確にモデリングして、自動車部品やシステムの重要な物理的レスポンスを把握することができ、しかもソフトウエアの安定性が高いことから、BMWは2001年、衝突安全性シミュレーションにABAQUSを採用するための調査プロジェクトを正式に発足させました。
同ソフトウエアは2004年9月から使用されており、すでにBMWの衝突シミュレーション・プロセスの改善に具体的な成果を上げ、とりわけBMWグループが要求する精度、堅牢性、信頼性の面で大きな改善をもたらしています。これらの目ざましい成功を経て、BMWはすべての衝突安全性シミュレーションにABAQUSソフトウエアを採用し、共同開発プログラムも継続することを決定しています。
「今回の決定は、ABAQUSの開発チームとBMWのエンジニアが緊密に協力し、衝突安全性シミュレーションの予測性を大幅に改善したことを証明しています。ABAQUSのソフトウエアが自動車産業の高精度シミュレーションの標準となるよう、今後もBMWグループをはじめとするお客様と継続的に協力していく考えです」とCEO of SIMILIAであるMark Goldsteinは述べています。
車両衝突安全性の確保は、自動車メーカーにとって重要な規制上の課題の1つです。米運輸省の道路交通安全局は連邦自動車安全基準(FMVSS)を定め、新型車評価プログラム(U.S. NCAP)を通じて衝突テストを実施し、車両の衝突評価を消費者に公表しています。EUでは欧州委員会の定めたガイドラインに従って、EuroNCAPが車両衝突安全性能の評価を実施しています。
ダッソー・システムズ について
ダッソー・システムズは、3DとPLMソリューションにおけるワールド・リーダーとして、80カ国以上、100,000以上のお客様にそのバリューを提供しています。1981年から3Dソフトウエア市場におけるパイオニアであるダッソー・システムズは、業界プロセスを支援するPLMアプリケーション・ソフトウエアおよびサービスを開発・販売し、コンセプト設計からメンテナンス、リサイクルに至る全製品ライフサイクルにおける3Dビジョンを提供します。提供内容は、バーチャル製品設計のためのCATIA、3Dメカニカル設計のためのSolidWorks、バーチャル・プロダクションのためのDELMIA、バーチャル・テスティングのためのSIMULIA、グローバルなコラボレーティブ・ライフサイクル・マネジメントのENOVIA、オンライン3Dライフライク・エクスペリエンスの3DVIAが含まれます。ダッソー・システムズの株式はユーロネクスト・パリ(#13065, DSY.PA)に上場しており、ダッソー・システムズの米国預託証券(ADR)は、米国の店頭市場(OTC)で取引が可能です(DASTY)。その他詳細については次のサイトをご覧ください:URL: www.3ds.com (英語)、 www.3ds.com/ja (日本語)
CATIA、DELMIA、ENOVIA、SIMULIAおよび3DVIAは、ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)もしくはダッソー・システムズの子会社の米国およびその他の国における登録商標です。
その他の製品名および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
ABAQUS Inc. について
ABAQUS Inc.は1978年に設立され、最先端の有限要素解析ソフトウエアおよびサービスを提供する世界的なリーディング・プロバイダーです。ABAQUS®のソフトウエア群は、テクノロジー、品質、信頼性において卓越した評価を得ており、設計プロセスに不可欠なものとして、あらゆるエンジニアリング分野における主要な企業に採用されています。ABAQUSは、有限要素手法を利用して、ごく簡単なものから極めて複雑な線形および非線形エンジニアリングにおける問題のためのパワフルかつ完成度の高いソリューションを提供しており、幅広い構造解析、熱解析、連成解析をサポートしています。同社のソフトウエアは、複数の製品やベンダーが関与するインプリメンテーションに、有力な選択肢を提供する、比類ない統合された有限要素解析環境を提供します。ABAQUSは2005年10月、ダッソー・システムズの100%子会社となりました。ダッソー・システムズは、3Dとプロダクト・ライフサイクル・マネージメント(PLM)のソリューションで世界をリードする企業です。SIMULIAはダッソー・システムズのブランドの1つで、オープンなマルチフィジックス・プラットフォームに基づくリアルなシミュレーション・ソリューションを提供し、統合的なアプローチを実現しています。SIMULIAはシミュレーションを幅広い分野に適合させるとともに、科学技術アプリケーションの価値を高め、コスト・オブ・オーナーシップを軽減します。ABAQUSはSIMULIAのビジョンの中核をなし、その進化を支えています。
ABAQUSは全世界で525人を超える従業員を雇用し、本社は米ロードアイランド州プロビデンス、R&Dセンターはプロビデンスとフランスのシュレーヌに置かれています。テクニカル・サポート、セールス、サービスの拠点は29カ所に上り、新興成長市場にも販売網を持っています。 http://www.abaqus.com