Nov 20 2002

豊田自動織機、

「ハイピックリフト」開発において開発プロセス全体のフルデジタル化を実現
開発期間を44%短縮、開発コスト53%削減を達成ハイピックリフトは、美しい3次元曲面デザインで、日本産業機械工業会賞を受賞



2002年11月20日、パリ、東京で発表 - 世界の産業用車両市場で、トップシェアを誇る株式会社豊田自動織機(以下TICO)とIBM、Dassault Systemes (Nasdaq: DASTY; Euronext Paris: #13065, DSY.PA) は2002年11月20日、「ハイピックリフト」開発にTICOが、CATIA V5をコアとするIBMとDassault Systemes のPLM(Product Lifecycle Management)ソリューションを活用し、大幅な開発コスト削減と期間短縮に成功したと発表しました。また、Dassault Systemes は同時に、TICOが製造分野においてもDELMIAソリューションを活用し、TICOの製造設備、生産工程を定義、シミュレーション、マネージするというバーチャルファクトリー構築を展開していると発表しています。

TICOは、経営のスピードを上げることを目的に、3次元データの活用、情報の一元化、そして情報インフラの整備といった3つの分野で、IT推進の取り組みを行っています。この全社レベルの取り組みの一環として、TICOでは2000年12月から「ハイピックリフト」の開発にIBM、Dassault Systemes のPLMソリューションの適用をスタートしました。フォークリフトの開発においては、個々の顧客要件にあわせた製品の開発が求められており、非常に多くのバリエーションやオプションが設定されています。この複雑な製品開発プロセスをいかに最適化するかが大きな課題となっていました。TICOは、CATIA V5 Knowledgeware テクノロジーを活用し、基本設計モデルから個々の案件に応じたモデルが生成される自動設計システムを構築しました。

さらにTICOでは、Dassault SystemesのデジタルマニュファクチャリングソリューションDELMIAを活用して、フォークリフトの3Dデータ(Product)と、製造プロセス(Process)と製造設備(Resource)を統合させ、バーチャルファクトリー上で生産工程、設備の定義、シミュレーションを実行しています。

TICOでは今後さらに、グローバル規模でのコラボレーションを強化するため、SMARTEAMの導入を決定し、システム構築を進めています。CATIAで作成した3Dモデルやレイアウト図、2D図面、技術文書や部品表(BOM)をSMARTEAM内で一元管理していきます。SMARTEAMは、パワフルなコラボレーティブ製品開発環境とプロダクトライフサイクルマネージメントを提供するソリューションです。

株式会社豊田自動織機 三矢金平 取締役は、「我々の製品開発における高度なノウハウとIBMとDassault Systemesが提供する最先端のPLMテクノロジーの融合は、非常に大きなシナジーを生んでいる。ハイピックリフトの開発においては、開発期間は旧型車と比べ18ヶ月から10ヶ月と短縮、開発コストについても53%削減と、双方において当初の目的を上回る数値を達成している。またハイピックリフトは、CATIA V5を活用したデザインなどが評価され、日本産業機械工業会賞を受賞している。」と、コメントしています。

IBM Product Lifecycle Management Asia Pacificのvice presidentであるRaoul Van Engelshovenは、「豊田自動織機様は、企業が自社の設計・製造プロセスで顕著な改善を達成するために、IBMのPLM製品ポートフォリオ上のアプリケーションと実証されたPLMテクノロジーの強力な組み合わせを使い、いかに包括的PLM戦略を実践したか、その具体例を示された。我々が提供するPLMソリューションを採用され、設計から、エンジニアリング、製造まで、フォークリフト開発における複雑な技術をエクステンディッドエンタープライズ全体にわたって統合している。これは、豊田自動織機様のIT推進プロジェクトの目標である製品品質及びビジネスレスポンスの向上ばかりか、期間短縮やコスト削減をも即時に実現させるものである。」と述べています。

Dassault Systemes セールス&マーケティング担当Executive Vice PresidentであるEtienne Droitは、「豊田自動織機様における取り組みは、産業機械業界においてもプロダクトライフサイクルのあらゆる局面で3Dデータをフル活用しコラボレーションを展開することにより、企業競争力を強化できることを実証するものだ。フォークリフト開発のグローバルリーダーである豊田自動織機様は、Dassault Systemesの3D PLMテクノロジーを活用し、企業内の暗黙的ノウハウを明示的なナレッジデータに変換し、共有、活用している。これにより、イノベーティブな製品開発、またコスト削減、開発期間の短縮も実現している。」と、述べています。

サプライヤーとのコラボレーションについても、2004年末までに、ペーパーレス・コミュニケーションの実現を目指しています。サプライヤーの3D化を支援するため、愛知県高浜工場内に「サプライヤーサポートセンター」を設立しました。このサポートセンターには、デザインレビュー・ミーティングなどを行うための「コラボレーションルーム」のほか、サプライヤー向けのCATIA V5トレーニングやCADデータ変換などを行う「CADルーム」も備えており、このセンターを通じてデジタル製品開発の取り組みがサプライチェーンへも浸透してきています。

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