GMD(Generative Mechanical Design)ソリューションにより、設計時間の50%、組立時間の60%短縮を、既にパイロット導入しているお客様において実現
仏、パリで2005年6月28日付けで発表されたプレスリリースの参考日本語版
Dassault Systèmes(Nasdaq: DASTY; Euronext Paris: #13065, DSY.PA 以下ダッソー・システムズ)とIBM®は28日(現地時間)、ナレッジウェア組込みテンプレートの利用と斬新なモデリング技法・ライブラリの利用により設計の生産性向上と製品開発イノベーションを促進する、新しい戦略的PLM(Product Lifecycle Management)インダストリー・ソリューションを発表しました。
新規の開発プロジェクトや製品の多くは、用いられるデータおよびスキルの70~80%が過去の製品や開発プロジェクトを参照し再利用しています。Generative Mechanical Design(GMD)ソリューションは、データとスキルの資産化と標準化を可能にするもので、既存のプロジェクトから新たなプロジェクトへ、蓄積されたデータとスキルを要求仕様に合わせて展開・活用することでその再利用を促進します。導入企業は設計時間を50%短縮すると同時に、製造および組立時間も60%短縮することが可能となった実績を持ちます。これにより、革新的な製品づくりに一層の時間とリソースを投入できるとともに、さらに迅速な市場投入時間(time-to-market)の実現を可能とします。
ダッソー・システムズが開発しIBMが提供するGMDインダストリー・ソリューションは、現場で実証されたソリューションであり、製造業企業の生産性、収益性、ROI(投資収益率)の向上に寄与します。GMDソリューションはCATIA V5およびSMARTEAMとともに、Generative Design Practice(GDP)と呼ばれる集約された利用技術として提供されます。CATIA P1構成パッケージとの組み合わせにより適正な予算で、迅速かつ確実に利用することができます。
GMDソリューションは次のような特徴を持ち、導入企業は全面的に製品設計プロセスを加速し製品開発イノベーションを促進することができます。
- 設計ノウハウの蓄積と再利用
- 単純かつ繰返し作業の多い設計タスクの自動化
- 企業/設計標準に基づく標準パーツ利用による設計ルールの簡略化
- 設計・試作・製造にわたる効率的コラボレーション環境の強化
産業自動化システムの国際的なリーディング・プロバイダーである三洋機工株式会社(以下、三洋機工)は、GMDソリューション導入の草分けです。同社は2002年に、「SDI3 : Sanyo machine Digital Innovation, Initiative, Integration」と名づけた全社的プロジェクトを開始しました。このプロジェクトでは、全体の開発時間の50%短縮、部品点数の25%削減、最終組立段階での不具合の40%削減、アッセンブリラインでのパレット生産時間の60%短縮により、利益率の目覚しい向上を実現されております。
三洋機工の常務取締役である堀場馨太氏は、次のように語っています。「GMDソリューションの導入により、最先端のテクノロジーで他社より一歩進んだ技術アドバンテージを獲得し、革新的な製品開発を通じて競争力の強化を実現することができました。当社ではこのプロジェクトを最重要プロジェクトとして位置付けております。設計品質の面でも、目覚しい成果を挙げ、最終組立段階で見つかる不具合は30~40%ほど減少しました。また、一層のリードタイム短縮というお客様の厳しいご要望にお応えすることができるようになりました。」
GMDソリューションを採用したJokan Systems のマーケティングマネージャであるフレミング.M.クリステンセン(Flemming M. Christensen)は次のように述べています。「私たちはCATIA V5とSMARTEAMを通して既存のデザインやコンポーネントを効果的に再利用することによって、開発を効率化し、顧客の要望に応え、ミスと干渉を抑制することができるでしょう。」
IBM EMEA、グローバルPLMソリューションのバイス・プレジデントであるエルベ・ロラン(Hervé Rolland)は次のように述べています。「機械・設備機器メーカーは、グローバリゼーションをはじめとする大きな難問に直面しており、競争力維持のために生産性向上を強く迫られています。また、経済の回復・成長で生み出された市場機会を捉えるためにより迅速な対応が必要となります。GMDソリューションを活用し低廉なコストと価格を確保すると同時に革新的な製品に欠かせない高品質を実現することで、機械・設備機器メーカーは競争力を強化することができます。」
ダッソー・システムズのVice President, Industry SolutionsであるPierre Moreauは次のように述べています。「GMDソリューションはインダストリープロダクトにおいて中小規模のビジネスに対してPLMによるビジネス改革を提供できるよう設計されています。米国、ヨーロッパ、アジアにおける早期導入事例が一定の成果をあげていることで同ソリューションが広く受け入れられるであろうと期待しています。」
ダッソー・システムズ について
ダッソー・システムズは、3DとPLMソリューションにおけるワールド・リーダーとして、80カ国以上、100,000以上のお客様にそのバリューを提供しています。1981年から3Dソフトウエア市場におけるパイオニアであるダッソー・システムズは、業界プロセスを支援するPLMアプリケーション・ソフトウエアおよびサービスを開発・販売し、コンセプト設計からメンテナンス、リサイクルに至る全製品ライフサイクルにおける3Dビジョンを提供します。提供内容は、バーチャル製品設計のためのCATIA、3Dメカニカル設計のためのSolidWorks、バーチャル・プロダクションのためのDELMIA、バーチャル・テスティングのためのSIMULIA、グローバルなコラボレーティブ・ライフサイクル・マネジメントのENOVIA、オンライン3Dライフライク・エクスペリエンスの3DVIAが含まれます。ダッソー・システムズの株式はユーロネクスト・パリ(#13065, DSY.PA)に上場しており、ダッソー・システムズの米国預託証券(ADR)は、米国の店頭市場(OTC)で取引が可能です(DASTY)。その他詳細については次のサイトをご覧ください:URL: www.3ds.com (英語)、 www.3ds.com/ja (日本語)
CATIA、DELMIA、ENOVIA、SIMULIAおよび3DVIAは、ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)もしくはダッソー・システムズの子会社の米国およびその他の国における登録商標です。
その他の製品名および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
IBM について
IBM PLMについての詳細は次のサイトをご覧ください。
www.ibm.com/solutions/plm (英語)、 www.ibm.com/jp/engineering/ (日本語)