SKYWAY

SkyWay Technologies 社は、ダッソー・システムズ 3DEXPERIENCE プラットフォームを採用することにより、単一のプラットフォーム上で複数の専門領域の連携を促進して、輸送網を設計しました。

都市モビリティの再定義

ベラルーシのエンジニアであり発明者の Anatoli Yunitski 氏は、個人のライフスタイルに合い、人間の作り出すカーボンを減らすモビリティというアプローチを通じて、都会や地方に暮らす人々に新しいユーザー・エクスペリエンスを提供したいと考えていました。「元々は宇宙輸送に関心があったのですが、私たちが暮らす地球上のインフラと輸送の課題を最適化することが先決であることに気付いたのがきっかけです」と SkyWay Technologies 社の創業者であり社長兼設計総責任者を務める Anatoli Yunitski 氏は語っています。Yunitski 氏は 2014 年に SkyWay Technologies 社を創業しました。同社では都市部と地方における高速貨物輸送向けプレストレスト・レールおよびケーブルにより高架軽量レール輸送システムの設計と敷設を行っています。

Yunitski 氏は、次のように述べています。「自動車だけでも年間 30 億トンのエンジン燃料を消費しており、環境問題、温暖化ガス、オゾン層の破壊の原因となっています。これに加え、人の安全性、人口増加や増え続ける自家用車の台数に対する懸念も、このようなマイナス面のない理想的な輸送手段を世に送り出して新たなパラダイムを推進している理由です。当社のプレストレスト・レールとケーブルをパリのような大都会で利用できれば、公共輸送機関網による移動時間が 3 倍短縮できます。つまり、通勤時間は今に比べて三分の一に短縮します。プロジェクトに対しイノベーションとコスト効率に優れた管理を可能にするデジタル技術が、当社システムの実現を支えています。」

当社のシステム設計には、プロジェクトに対しイノベーションとコスト効率に優れた管理を可能にするデジタル技術を使用しています。多様な領域を含む複雑な輸送網の開発が、3DEXPERIENCE プラットフォームで可能です。

SkyWay Technologies 社 Yunitski 氏
SkyWay Technologies 社の創業者、社長兼設計総責任者 Anatoli Yunitski 氏
SkyWay Technologies 社のプロトタイピング画像
SkyWay 社高速ユニバスの製作

夢を実現する手段としての技術

SkyWay 社の輸送システムは極めて複雑で、多数のシステムとサブシステムで構成されています。SkyWay Technologies 社は以前、統合されていない異なるソフトウェアをシステムの設計、開発および敷設に使用していました。そのため、データ共有が事実上不可能で、開発プロセスに整合性がありませんでした。共通の環境であらゆる業務作業を行うために、SkyWay Technologies 社では、ダッソー・システムズの 3DEXPERIENCE® プラットフォームを採用して、複数領域をまたぐ輸送システムに内在する複雑さに対処できるようにしました。Yunitski 氏は次のように述べています。「3DEXPERIENCE プラットフォームにより複雑な輸送網の開発ができます。非常に細かな点にまで注意を払い、エンジニアが各プロジェクトのオペレーションからデコミッショニングまでのライフサイクル全体を追跡して、各部品の製造方法や製造時期を把握できるようにする必要があります。3DEXPERIENCE プラットフォームは、この種のアプローチの実装を可能にする唯一のソリューションです」

ダッソー・システムズのローカルビジネスパートナー IGA Technologies は、SkyWay Technologies 社にプラットフォームを実装し、2 カ月で 100 人を超えるユーザーをトレーニングしました。SkyWay Technologies 社の組織開発担当ディレクター Alexey Voylenko 氏は次のように述べています。「ソリューションのさまざまな側面をニーズに合わせて微調整する、方法論の専門家および開発者としての機能を果たしいただいています」「当社は、共通の目標を達成することを目的とした強固で建設的なパートナーシップを築いています」
 

全領域で共通のプラットフォームを共有しているため、製品開発に取り組んでいる担当者全員が隣接する分野の同僚の作業を確認できます。

SkyWay Technologies 社 Voylenko 氏
SkyWay Technologies 社、組織開発担当ディレクター Alexey Voylenko 氏

情報一元化で複雑さを軽減

SkyWay 社の製品開発の独自な点は、接点がまれなものも含めて、多数の領域がプロセス全体に関与していることです。Alexey Voylenko 氏は、次のように説明しています。「たとえば、メカニカル・エンジニアリングと軌道構造製造は、どちらも敷設に結び付けられます。設計、油圧、空圧、筺体、空調、車体、電気系、電子系といった様々な領域で200 人以上の担当者がこのプラットフォームを使用しています。多くの情報ストリームを単一のシステムに統合して、通常は互いにやり取りしない個々の開発担当者を結び付けています。連携を促進することで、より情報ベースの意思決定をより早く行えます」

Voylenko 氏は、次のように述べています。「輸送網全体、車両、軌道インフラ、制御システムを単一の環境でデジタルにレイアウトできることは大きなメリットです。メカニカル・エンジニアリングにとって寸法公差を統合することは、特に敷設に関連する公差を統合することは、決して容易なことではなく、  

SkyWay Technologies 社では、CATIA システム・エンジニアリングを使用して、輸送システムの接合部分の様々なコンポーネントに生じるコンフリクトやエラーをなくしています。Voylenko 氏は、次のように述べています。「あらゆる領域で共通のプラットフォームを共有しているため、製品開発に取り組んでいる担当者全員が隣接する分野の同僚の作業を見ることができます。作業を評価して接合部分を確認し、これらの制約に従って各自の領域で迅速に作業を進めることができます」


SkyWay Technologies 社の設計部署責任者 Victor Garakh 氏は、次のように付け加えています。「軌道構造を設計するメカニカル・エンジニアは各自の作業が敷設設備にどう作用するかを確かめることができます。チャット機能やウェブ技術を使用して、潜在的なコンフリクトの追跡ややり取りを互いにしています。また共通のコラボレーティブなプラットフォームにより、たとえば財務や物流部門などその他の非技術系の部門とも協業できるようになっています。3DEXPERIENCE は、コンピュータ処理を余り必要としないブラウザ型のソリューションを提供しています。これは管理者にとって理想的です。実際の設計作業よりもプロジェクトの KPI を監視することに集中できるからです。一方、このプラットフォームでは、コンピュータ処理やモデリング作業が必要であれば、それらに対応する柔軟性も備えています。システムの様々なロールをニーズに合わせてカスタマイズできます」

デジタル・シミュレーションは、適切な制作アプローチを決定するうえで大きな役割を担います。Voylenko 氏は、次のように付け加えています。「3DEXPERIENCE プラットフォームのシミュレーション機能により、複雑な演算を実行して、物理的に実行する前に生産準備をバーチャルにテストできる DELMIA で製造業務を管理しています。これにより、開発の初期段階で開発製品に対するベスト・アプローチを特定することができます。また設計変更があった場合、3DEXPERIENCE プラットフォーム上で設計と製造データが結び付けられているため、製造情報が自動的に更新されます。これにより、製造効率が大幅に向上しています」
 

3DEXPERIENCE プラットフォームにより、完全なトレーサビリティーで製品要件を把握、管理、追跡できるコラボレーティブなエンジニアリング手法がもたらされます。

SkyWay Technologies 社 Garakh 氏
SkyWay Technologies 社、設計部署責任者 Victor Garakh 氏

完全なトレーサビリティー

Garakh 氏は、完全なトレーサビリティーで製品要件を取得、管理、追跡できるコラボレーティブなエンジニアリング手法をもたらす 3DEXPERIENCE プラットフォームの RFLP (要求、機能、論理、物理) アプローチには競争上の優位性があると指摘しています。Garakh 氏は次のように述べています。「プロジェクト・マネージャーが車両の機能仕様と論理仕様の設定および要件の定義を行い、それからすべてを特定の物理モデルに関連付けます。この方法では、仕様から最終製品まで 3 次元でエンド ツー エンドの設計を行うため、データ損失がなくなり、プロセス全体を通じてトレーサビリティーが確保されます。また多くの問題を引き起こす可能性がある、後半段階での製品に対する変更の必要性も削減できます」

Yunitski 氏の未来の輸送に対する信念は確固たるものです。「私の夢は、地上に高速道路を張り巡らせることを目指したヘンリー・フォードとは一線を画します。安全かつ高コスト効率で環境に優しいプレストレスト・レール・ケーブル軌道で世界中を巡らしすべての大陸をつなぎたいという思いが、SkyWay Technologies 社を立ち上げたきっかけです。私はこのプロジェクトの成功を確信しています。なぜならば、現存する他の輸送システムよりも優れた完璧な輸送手段を世に送り出しているからです。これは先に述べたすべての条件を満たした 4 つのテスト・セクションを着工したマリーナ ゴルカのエコテクノパーク (ミンスクの南東約 63 km) で実証しています。また当社の 4 つの車両モデルが実際、すでにロシア当局によって認定されています」

skyway technologies logo

SkyWay Technologies 社について

市街地における貨物・乗客高速輸送 (最大時速 500 キロ) システムのプロジェクト設計、敷設および促進に従事するエンジニアリング会社。

製品: 市街地および都市間で乗客や貨物を高速輸送する軽量車両
本社: ベラルーシ共和国、ミンスク

詳細については、www.sw-tech.by を参照してください

IGA logo

IGA Technologies CJSC 社について

IGA Technologies CJSC 社は、製品ライフサイクル管理の専門的なコンサルティングを提供しているロシア企業です。同社は、ロシア連邦および CIS 諸国におけるダッソー・システムズのソフトウェア・アプリケーションのすべてのポートフォリオを導入、構成および実装するための技術サポート、コンサルティング、メンテナンス・サービスを販売および提供しています。同社は、造船、ロケット、宇宙、エネルギー、エンジニアリング業界での PLM アプリケーション活用に関する高度な専門知識を備えています。

詳細については、 www.igatec.comを参照してください