Electrum

インドネシアのスタートアップ企業であるPT Energi Kreasi Bersama社は、クラウド版3DEXPERIENCEプラットフォームを新しい電動バイク ‐ Electrumの開発に活用しています。

効率的な移動を実現する電動バイク

2021年、インドネシアのPT Energi Kreasi Bersama社(TBS GroupとGOTO Groupの合弁会社)が、電動バイクの新ブランドElectrumを発表しました。

同社の指名は、インドネシアの低炭素で持続可能な輸送への移行および最終的に同国政府が2060年までに二酸化炭素実質排出量ゼロを目指すという目標達成を支援することです。

Electrumの最初の車両は、手頃な価格で持続可能な走行ができるように設計された二輪車です。交換可能なバッテリーを備えているため、運転手は充電を待つことなく旅を続けることができます。その革新的なデザインは、従来のモーターサイクルよりも可動部品が少なく、振動ゼロを実現しています。

同社は現在、研究開発およびエンジニアリングの拡充を進めており、2024年には最先端の製造施設を完成させる予定です。

スタートアップ企業は、少人数のチームで、できる限り早く製品を開発する必要があります。クラウド版3DEXPERIENCEプラットフォームにより、コミュニケーションとコラボレーションを改善し、より迅速かつ効率的に製品を開発しています。

Yuditya Pratamaputra氏 - Electrum社
Yuditya Pratamaputra氏
メカニカル・エンジニア

課題

インドネシアの既存電気自動車メーカーに対抗するため、Electrumの開発チームは、新しい電動バイクを考案および開発して迅速に製品化する必要がありました。しかし、アプリケーション間で常にデータ転送が必要な既存のソフトウェア・スタックが阻害要因となっていました。

Electrumには、システム・エンジニアリングからメカニカル・エンジニアリング、形状エンジニアリングに至るまで、エンドツーエンドのプロセスをサポートできる単一の技術プラットフォームが必要であることが認識されていました。

輸送・モビリティのコンセプトを3Dで創案し、スケッチおよびプロトタイプを作成する機能と同時に、専門分野をまたぐ最適化のためにシミュレーションによる製品性能を検証する機能が必要でした。また、プロジェクト活動、納品、レビューを管理する機能や異種のチームを結びつけて境界をまたぐ効果的な連携を促進する必要もありました。

スタートアップ企業である同社は、ITリソースへの追加投資を避けて、このようなニーズをすべて実現できる、クラウドベースのソリューションを探していました。

ソリューション

3DEXPERIENCEプラットフォームがイノベーションを効果的に推進するのに役立つことを、現地パートナーであるNusantara Secom Infotech(NSI)から学んだElectrumチームは、ダッソーシステムズのElectro Mobility Acceleratorインダストリー・ソリューションを採用しました。このソリューションは、Electrum電動モビリティ・コンセプトの開発と製品化の両方を、単一の包括的かつ連携的な環境で実現しています。

クラウド版3DEXPERIENCEプラットフォームの導入は、長時間のインストール・プロセスを必要とせず、容易かつ即座に完了しました。2時間のワークショップで、同社のチームはすぐにソリューションを使い始めることができました。

Electrumのエンジニアは、クラウド版3DEXPERIENCEプラットフォームを通じて、地理的に分散したチームとリアルタイムの連携を行っています。

メリット

3DEXPERIENCEプラットフォームにてCATIAのクリエイティブ・デザイン・ロールを使用し、Electrumの開発チームはエンドツーエンドのワークフローを確立した上、設計業務の一貫性を確保しています。

プラットフォームは、SIMULIAのマルチフィジックス・シミュレーションにも対応しているため、チームはMODSIMを活用して、今後開発するプロトタイプのさまざまな側面を同時にシミュレーションできます。共通のユーザー・インターフェースとモデリングおよびシミュレーション機能により、最高レベルの効率と生産性を確保して、大幅な時間の節約と収益拡大を実現できます。

特に他社でCATIA V5を使用していたElectrumの設計者にとって、クラウド上の3DEXPERIENCEプラットフォームは

極めて直感的に操作でき、導入したその日からというスピード感で作業を開始できました。Electrumのチームは地理的に分散しているため、すぐに3Dシミュレーション結果を共有し、視覚化できるということは大きな効果です。ウェブブラウザだけで、どこからでもリアルタイムで共同作業ができます。クラウドですべてを利用できるため、IT部門への投資も不要です。最新リリースへのアクセスが確実に提供されるため、製品イノベーションに集中できます。

また、情報インテリジェンスを明確にするデータ・サイエンス機能を提供するNETVIBESのデータ分析機能により、Electrumに関わる全員が業界のイノベーションと業績を促進する視野を得ることができます。

プラットフォーム利用の拡張性の高さを認識している同社は、製造向けにDELMIAを近い将来採用する予定です。

ELECTRUM Logo - Dassault Systemes

Electrumについて

Electrumは、TBS GroupとGOTO Groupの合弁会社である、インドネシアのPT Energi Kreasi Bersama(EKB)社が考案したクリーンで経済的な輸送ブランドです。同社は革新的な電動バイクの設計および製造だけでなく、2060年までに二酸化炭素実質排出量ゼロ達成を目指す政府の野心的な目標に沿って、インドネシアにおけるEVのインフラおよびエコシステムの整備にも取り組んでいます。

詳細情報: www.electrum.id/en

NSI logo-Dassault Systemes

Nusantara Secom Infotechについて

1988年に設立されたNusantara Secom Infotech(NSI)は、地図/GISを専業とする株式会社パスコとセキュリティ・サービス企業のセコム株式会社の子会社です。1989年以来、NSIはエンジニアリング・サービスとダッソー・システムズのインダスリー・ソリューションをさまざまな業界に提供しています。

NSIはインドネシアの大半の自動車OEM企業(80社以上)およびサプライチェーンをサポートしています。

同社は、経験と専門知識を活かして顧客の課題を効果的に解決することで、可能な限り最善のビジネス成果の達成を支援できることを確信しています