ウェルムが実際に存在したことを証明する手書き書類や図画などの歴史的資料はたくさんあるものの、布を広げたり巻き戻したりするメカニズムや闘技場の壁への設置方法を解明する手がかりは殆どありません。2003年の秋、元Arts et MétiersのエンジニアのRené Chambon氏は、自由に使えるようになった時間をこの謎解きに費やそうと決心しました。古代ローマに熱烈な興味を持っている同氏は、書物による研究や円形劇場の遺跡見学に何年もかけた後、ローマ人がどのようにして面積2万5千平方メートル重さ8トンの布を広げたり巻き戻したりする施設をローマのコロシアムに設置し、ベンチに座る5万人の観客を日差しから守ることができたかを発見しました。