メカトロニクス・システム・エンジニアによるシステムのダイナミック・シミュレーション

数多くのシステム・エンジニアリング機能を強化したCATIA R2015xは、領域を超えたモデリング、シミュレーション、検証および管理を統合する製品開発プロセスを提供します。 向上したメカトロニクス、システム・エンジニア・ロールにより、3Dで定義されたキネマティクス・メカニズムをModelicaシステム・モデルへの入力情報として使用することでその動的挙動を一つの統合環境でシミュレーションおよび解析できるようになります。 簡単な例として、静的な反応から負荷が適用されるまでの初期加速メカニズムのモデル化と解析が挙げられます。 さらに、流体力学、電子工学、力学、そして組み込みソフトウェア(例: 自動ブレーキ・システム)を統合した、複数領域システムの物理的挙動特性をより完全にモデル化およびシミュレーションできるようになりました。

AECにおけるCATIAが新たな3つのロールで大幅拡張

R2015xでは、CATIAの建築、エンジニアリング&建設業の対象エリアが拡がりました。 新しく追加されたロールは、Concept Structural Designer、Civil Engineer、Architectural Detail Designerの3つです。 Concept Structural Designerによりアーキテクト、構造エンジニア、コンサルタントは一次梁、二次梁のパターン、基礎要素といった建物の構造の一般配置図を簡単に作成および管理できます。 Civil Engineerにより、公共インフラ・プロジェクト関連の設計、レビュー、コラボレーションが可能になります。 たとえば、こうしたプロジェクトの、等級や地勢といった典型的特異性を、包括的なアプリのセットで説明することができます。 さらに土木技師は、地面や地下のリアルな3Dモデルを作成することで、インフラ設計に備えることができます。 Architectural Detail Designerは、アーキテクト、プランナー、コンサルタント、ビル所有者が協力し合えるコラボレーティブな設計環境を実現します。

Visual Experience Designerは、より写実性の高い画質と、クリエイティブなアートワークとの統合を実現します。

Visual Experience Designerはリアルタイムの「ライブ」レンダリング可視化を実現するので、設計者はリアル性の高いビジュアル環境で直接作業することができます。 高画質な写実的画像のレンダリングとアートワーク作成が、カメラを使うように簡単にできます。 環境の作成や操作、ライティング、材料適用、リアルタイム(あるいはインタラクティブ)なレイトレーシングを持つ製品を「ワールドワイド・イルミネーション」アルゴリズムを使用して可視化し、正確な設計意思決定を行うための統合された使いやすいエクスペリエンスを提供します。 R2015xでは、Nvidia VCAハードウェアのサポートを導入することでVisual Experience Designerを拡張し、インタラクティブなレンダリング・エクスペリエンスを促進しています。 R2015xでは、新しいアートワーク・クリエイティブ・ワークフローの機能も導入しており、そのためにAdobe Illustrator SVGファイルのインポートもサポートし、3Dオブジェクト上のラベル&テクスチャを複合マッピングできるようになりました。

ブレーディング・プロセスをシミュレーションする新しいComposites Braiding Designerロール

CATIA Design/Engineering R2015xでは、Composites Braiding Designerロールにより、紡績機が複合繊維をマンドレルの周りに付着させて織り合わせるブレーディング・プロセスを使用して製造される複合部品の設計が可能になります。 このロールが提供する高度なシミュレーション環境により、設計者は複雑な表面上の線維経路を予測・可視化でき、機械的要件を満たせる望ましい繊維配向を実現できるように機械パラメーターを最適化できます。 このソリューションにより、正確なマンドレル形状の作成が自動化されます。物理的なプロトタイプ作成は不要で、より高品質なブレーディング生産部品が提供されます。

FMIサポートによるシステムのオープン性

システム・エンジニアは、新しいFunctional Mockup Interface(FMI)標準のサポートにより、向上したオープン性の恩恵を得ます。 FMIは、システム・モデルを交換してモデル共有とコシミュレーションを行うためのオープン・スタンダードです。 Modelicaシステム・モデルをCATIAからFMU(ファンクショナル・モックアップ・ユニット)として、Hardware in the Loop(HIL)やReal Time Analysis(RTA)テスト環境などの他システムで検証するためにエクスポートすることが可能になりました。 同様に、FMUを他のツールからインポートして、これらのシステム・コンポーネントをCATIA内でコシミュレーションすることができます。