May 08 2012

東芝情報システムとダッソー・システムズ、組込み制御開発分野で提携、モデルベース開発を推進

ダッソー・システムズの総合シミュレーション・ツール「Dymola」上で使用できるモデルIPも開発。
設計品質向上と開発期間短縮、開発コスト削減を実現

東芝情報システム株式会社(本社: 川崎市川崎区、取締役社長:恩地 和明、以下、東芝情報システム)とダッソー・システムズ株式会社(本社: 東京都港区、以下、ダッソー・システムズ)は、本日、組込み制御開発分野で提携、モデルベース開発ソリューションの提供を共同で推進すると発表しました。

今回の提携により両社は、複雑な物理系のモデリングとシミュレーションを実現するモデリング言語のModelicaをベースにしたダッソー・システムズの統合シミュレーション・ツール「Dymola」(ダイモラ: ダイナミック・モデリング・ラボラトリ)製品シリーズと、東芝情報システムの自社開発のリアルタイムシミュレータ「M-RADSHIPS」(Model-based Rapid Application Development Simple & High cost Performance Simulator)を連携させたモデルベース開発ソリューションを提供します。さらに、東芝情報システムでは、モデル生成の効率化を図るため、モデルをIP(Intellectual Property: 知的所有権)化し、「Dymola」上で使用できるモデルIPの開発、販売を開始する計画です。こうしたモデルベース開発の推進により、組込み制御開発分野における設計品質の向上と開発期間およびコストの削減をより一層推進する考えです。

東芝情報システムは、これまでにも車載分野やスマート・コミュニティ、産業用機械をはじめとする、さまざまな組込み制御開発分野においてモデルベース開発ソリューションを提供してきました。今後は、ダッソー・システムズの「Dymola」製品をその中核に位置づけることで、これまで以上に多様なお客様の要望に応えるモデルベース開発ソリューションを提供できるようになります。

モデルベース開発とは、シミュレーション技術をソフトウェア開発に取り入れる開発プロセスのことで、近年、自動車用電子制御ユニットの開発はもとより、OA機器や製造装置、エネルギー関連においてもモデルベースによる開発が注目を集めています。設計フェーズで生成したモデルをベースにシミュレーションと検証を行うことで開発効率が向上し、より正確な検証によって設計品質の向上と開発期間およびコストの削減を実現することができます。

 

東芝情報システムの取締役 エンベデッドシステム事業部長 長田 茂は、今回の提携について次のように述べています。「私どもはこれまで、モデルベース開発に力を注いできました。モデルベース開発を成功させる鍵のひとつにプラントモデルをどう作るかという課題があります。このたびダッソー・システムズ様との連携により、『Dymola』のもつ強力なプラントモデルライブラリが当社のM-RADSHIPSをベースとしたモデルベース開発ソリューションを進化させるものと確信しています。また、製品開発の早い段階からモデルベース開発を導入いただくことが可能となるため、お客様により多くのメリットを享受いただけるようになると考えています。」

ダッソー・システムズのPLMバリューソリューション事業部 執行役員、手塚 成道は次のように述べています。「この度、東芝情報システム様と組込み制御開発およびプラントモデル分野で提携できたことを非常にうれしく思います。弊社の総合シミュレーション・ツールである「Dymola」と東芝情報システム様のソリューションおよびエンジニアリング・ノウハウの連携は、モデルベース開発ソリューションをより一層進化させ、開発プロセスにおける高い設計品質と短期間・低コストの開発を実現することでしょう。ダッソー・システムズは、3Dによる優れた顧客体験を通じて、企業や組織における持続可能な技術革新をサポートしていきたいと考えています。」

(以上)


M-RADSHIPSについて
M-RADSHIPSは、東芝情報システムが開発したリアルタイムシミュレータです。MATLAB/Simulinkで開発したモデルをリアルタイムに実際の信号をシミュレートさせることができます。さまざまな制御信号をリアルタイムで扱うことができ、設計確認に向けたプロトタイプ作成(Rapid Prototyping)やテスト用ツール(HILS)としての活用が可能になります。

Dymolaについて
Dymola(ダイナミック・モデリング・ラボラトリ)は、複雑な統合システムのモデリングとシミュレーションのための総合ツールです。自動車、航空宇宙、ロボット工学、プロセスなどをはじめ、さまざまな業界/業務で導入されています。Dymolaの開発環境はオープンなModelicaモデリング言語を使用しており、高度な柔軟性を備えています。