Mar 31 2007

クフ王大ピラミッド建設の謎をリアルタイム3D技術で解明

ダッソー・システムズのインタラクティブ3D映像を活用し、ピラミッド建設方法についての画期的な新理論を発表、リアルタイム3Dによるデモを www.3ds.com/khufu でも公開

ダッソー・システムズ(本社 仏パリNasdaq: DASTY, Euronext Paris: #13065, DSY.PA)は、エジプト・ギザのクフ王大ピラミッドの建造方法に関する科学的に実証された新理論を、その考案者で建築家のJean-Pierre Houdin氏と共に世界で初めて発表するイベントを開催しました。

Houdin氏は、ピラミッドの建設は内側から作られたとのユニークな仮説を立て、ダッソー・システムズのリアルタイム3Dソリューションを利用してピラミッドの3Dモデルを作成し、シミュレーションを通じてこの説を検証しました。

大ピラミッドは「世界七不思議」の中で唯一現存するもので、その謎は長い間人々を魅了してきました。建造方法については数々の仮説が唱えられていますが、どれも解析するに値するものではありませんでした。しかし1999年、Houdin氏はある着想を得て、これを理論として発展させようと決意します。彼はピラミッドの建設こそ史上初の工業的建設プロジェクトだったと仮定し、8年間にわたって精力的に研究を進めました。そして自説をさらに整備・検証するため、ダッソー・システムズの支援を求めました。ダッソー・システムズは、同社の「Passion for Innovation」(革新への情熱)というスポンサーシップ・プログラムの一環としてHoudin氏のプロジェクトを支援することを決め、リアルタイム3Dソリューションを用いて4,500年来のミステリーの解明に挑むことになりました。

  • リアルタイム3D技術が歴史・科学の探求を支援
    ダッソー・システムズの3Dソリューションを利用することで、Houdin氏は大ピラミッドの建造プロセス全体を解明する新理論を確立しました。この理論の柱は以下の3つです。
     外側を取り巻く傾斜路を使って高さ43メートルまでの部分を建造
  • ピラミッド外壁の内側に設けられたらせん状の内部傾斜路を使って建造を完了
  • 「王の玄室」の天井の梁をなす重い花崗岩(最大63トン)を引き上げるため、大回廊を利用した巧妙な釣合おもりの機構を採用

エジプト学者兼ピラミッド専門家で、カイロのドイツ考古学研究所の前所長であるRainer Stadelmann氏は次のように述べています。「Jean-Pierre Houdin氏の理論は単に興味深いだけでなく、筋のとおった画期的なものです。彼は当時の建築家を尊敬し、建築や土木のエキスパートとみなしているのです。」

同じくエジプト学者で世界的に名高いミイラ研究家でもあるBob Brier博士は次のように述べています。「大ピラミッドについてはいい加減な説が多く、これまで詳細な分析に堪えるものはありませんでしたが、Houdin氏の説は検証に値します。きわめて科学的なアプローチを踏み、現場から得た数多くの証拠を裏付けに用いているからです。」

両氏は今後Houdin氏に同行して現地の研究視察を行う予定です。

3月30日に開催された同イベントには、このほかフランス科学アカデミー会員でPolytechniqueのResearch DirectorであるHui Duong Bui氏(1986年にEDF Foundationの要請でクフ王ピラミッドの精密重力測定を実施)、EiffelのProject Managerでミヨー高架橋を担当したMarc Buonomo氏、クフ王ピラミッド建設を現代のプロジェクト管理技術の観点から研究しているCraig B. Smith氏らが参加しています。

Houdin氏とダッソー・システムズの最終ステップは、実際にクフ王ピラミッドを訪れ、非破壊型の検証技術によってこの理論を実際に証明することです。

世界最大のリアルタイム3D バーチャル・リアリティ シアター: ダッソー・システムズとパリにある球形シアターGéodeによる初の試み
同イベントでは、ネットワークでリンクされた7台のコンピューターにダッソー・システムズの3D Virtoolsソリューションを搭載し、4,500年前のクフ王ピラミッド建設現場を3Dでリアルに再現しました。発表者は聴衆からの質問に応じて仮想サイト内を自由に移動し、、これまでにない臨場感のあるインタラクティブな3D体験を通じて現実世界とバーチャルな世界が一体となりました。

コミュニケーションに新時代をもたらすリアルタイム3Dツール
パリにあるGéode(球形劇場)を会場として行われた同イベントは単なるデモではなく、リアルタイム3Dを21世紀のコミュニケーション媒体として位置付ける画期的なイベントとなりました。3Dというユニバーサル言語は、情報の共有を促します。同イベントで披露されたリアルタイム3D技術はウェブサイト(www.3ds.com/khufu)上でも公開され、全世界の人々がピラミッドの内部を自由に探索してHoudin氏の新理論を体験的に理解することができます。

ダッソー・システムズは絶えず時代に先駆けて3Dとその利用法を追求し、科学、研究、教育、考古学といった分野で革新的なアプリケーションを提供してきました。ダッソー・システムズのSenior Executive Vice President, Products R&DであるDominique Florackは次のように述べています。「今回のイベントは、ダッソー・システムズが 「3D for ALL」戦略に従って多様なアプリケーションを提供し、リアルでインタラクティブな3D体験を通じて人々に豊かな日常生活をもたらすことを実際に披露したものです。」

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