Jun 16 2016

ダッソー・システムズ、仏Ortems社を買収

3Dエクスペリエンス・プラットフォームの適用範囲を サプライチェーン・プランニング&オペレーション領域にまで拡大

2016 年6月2日 仏ヴェリジー=ヴィラクブレー発プレスリリース 日本語参考訳 — 3Dエクスペリエンス企業であり、3D 設計ソフトウェア、3Dデジタル・モックアップ、そしてプロダクト・ライフサイクル・マネジメント (PLM) ソリューションにおける世界的リーダーであるダッソー・システムズ (Euronext Paris: #13065, DSY.PA) は本日、Ortems社 (フランス、リヨン) の買収に関する最終株式買収契約に署名したことを発表しました。Ortems社は、オンプレミスおよびクラウド環境向けの、(生産や設備などの) 能力制約を考慮した生産スケジュールとディスパッチングのソフトウェアを提供している企業です。

Ortems社はダッソー・システムズのDELMIAブランドアプリケーションを補完します。Ortems社の買収により、(Ortems社の機能を) 現行のDELMIA Quintiqのサプライチェーン・プランニングや最適化機能と組み合わせることで、(DELMIAブランドにおける) 生産計画やスケジューリングの機能が強化されます。その結果、ダッソー・システムズの3Dエクスペリエンス・プラットフォームとインダストリー・ソリューション・エクスペリエンスの適用範囲は、次世代の製造実行系やサプライチェーンにおけるデリバリーにまで拡大します。これによってDELMIAブランドは、グローバル規模で展開する顧客企業のインダストリアル・オペレーションの計画、実行、最適化をより強力に支援できるようになります。DELMIAブランドには、デジタル・マニュファクチャリングから (次世代MESである) 製造オペレーション管理(MOM)、サプライチェーン・プランニングならびにその最適化までを、単一のリファレンシャル・データモデル上に構築し、全てのユーザーに統一されたエクスペリエンスを提供するDELMIA Aprisoが含まれています。

Ortems社のソリューション (Agile Manufacturing ならびにPlannerOne) は、スマートファクトリーの製造オペレーション管理 (MOM) に使用されます。スマートファクトリーでは、製造用ITシステムが高いレベルで同期をとり、バーチャルな設計と実際の生産とのリンクをサポートします。世界60カ国で、航空宇宙、自動車、産業機械、ハイテク、ライフサイエンス、消費財・パッケージ製品等の業界の1万6千以上のユーザーが、Ortems社のソリューションを使い、生産工程のスケジュール管理を日常的に行っています。Ortems社の顧客にはAIA, Almirall, Courvoisier, Depuy, Eckes Granini, Europastry, GE Power, Givaudan, Heineken, Knauf, Mecaplast, Merck Serono, Nexans, Monin, Sanofi, Sidel, Solvay そしてThalèsなどの各社があります。Ortems社の2015年の売上げは約5百万ユーロでした。

ダッソー・システムズの社長兼最高経営責任者 (CEO) であるベルナール・シャーレスは次のように述べています。「今日のマニュファクチャリング (製造) 領域は、考案と再考を繰り返しています。最先端のイノベーションとコラボレーションを実行するプラットフォームに、素晴らしい人材、アイデア、ソリューション、情報を一堂に集めることで、これが可能となるのです。Ortems社の才気あふれるチームにより、大企業から中堅企業に特化したこの領域において、テクノロジーとカスタマーとパートナーからなるエコシステムを、わずか10年で構築しました。Ortems社の3Dエクスペリエンス・プラットフォームへの貢献を歓迎します。両者が互いに補いあうことで、私たちのお客様にむけてマニュファクチャリング・エクスペリエンスを補い、拡大していきます」

製造工場はそもそも不安定なものです。その理由には、設備機器の停止、人材やスキルの不足、オーダーの変更、サプライチェーンの混乱などがあります。Ortems社のソリューションは、意思決定を支援するスケジューラを提供し、ビジネス展開に伴う複雑性を吸収し、無数にあるwhat if (もし~なら) シナリオのシミュレーションや即時的でインタラクティブな修正、インパクト分析、需要や短期・中期の生産スケジュールを支援するための例外処理をベースに、最適なスケジュールを生成します。ユーザー企業は、納期にあわせるための生産スケジュールの自動化、最適化、比較ができ、リソースの利用率をあげ生産性を高めることができます。

Mecaplast グループのサプライチェーン・シニアマネージャーであるフレデリック・マーコット (Frédéric Marcotte) 氏は次のように述べています。「ティア1サプライヤーは、よりアジャイルでデマンド志向でありながら、キャッシュや資産を最適化し、かつ継続的に完成車メーカーの組立ラインと同期しなければならないという課題に直面しています。Ortems社は、こうした課題に対する効果的な答えを出すための、ビジネス・トランスフォーメーションの礎となります。MecaplastグループはOrtems社を選択しました。これは、世界18カ国26カ所の自動車向け機器工場を横断する生産スケジューリング・プロセスの標準化と最適化のためです。スペインにある工場で、まずコアモデルの定義と検証を行い、その後、わずか10ヶ月の間に、三大陸の15の工場での展開に成功しました」

Ortems社の社長兼CEOのレネ・デヴィーニュ (René Desvignes) は次のように述べています。「ディスクリート型産業注1でもバッチ型産業でも注2、グローバリゼーションの進行に伴い、各メーカーは深刻な課題に直面しています。ダッソー・システムズの一部として、私たちはユニークな製造オペレーション管理 (MOM) のポートフォリオを市場に提供します。その市場とは、グローバルなインダストリアル・オペレーションの中で、工程設計から製造現場での製造実行、サプライチェーン・プランニングをつなげる市場です。メーカーは、コンスタントに変化する顧客要求への迅速な対応が求められています。それは、アジャイル・マニュファクチャリング戦略を実現することによって可能になるでしょうし、その実現には、持続可能性を備え、より柔軟に『つながる』ことができるスマートファクトリーの構築が欠かせません」

LNSリサーチのプレジデント兼プリンシパル・アナリストであるマシュー・リトルフィールド氏 (Matthew Littlefield) は次のように語っています。「制約基準の最適化機能を備えた最先端のプランニングとスケジューリングは、製造実行システム (MES) から製造オペレーション管理 (MOM) の導入によって高められたバリューを獲得するための必須の構成要素です。私たちの調査では、これはオンタイム・デリバリーを格段に高めます。ダッソー・システムズによるOrtems社の買収は、製造シミュレーションのさらに先をいくという同社の戦略に基づく当然の流れであり、製造系のお客様が求める実行系、計画系の要求全てを揃えるというものです。LNSリサーチは、Ortems社が、ダッソー・システムズが最近買収したApriso社やQuinitiq社のソリューションとの相乗効果をもたらすものと予想します」

Airbus Helicopters 社のIndustry and Procurement Business Applications Leader であるXavier Mathias 氏は次のように述べています。「3年前、当社は、プランニングのバックボーン・システムとしてOrtems社のソリューションを導入しました。同アプリケーションの周囲にあるさまざまな機能領域への導入プロジェクトの後、Ortems社のソリューションは、SAP ERPと全面的に連携し、当社の情報システム全体と完全に統合しました。そして、近いうちに、セールス、オペレーション・プランニングから日々の製造オペレーションに至るまで、プランニングの最適化に潜む (あらゆる) 課題を支援する唯一のツールになり得るでしょう」

買収取引は2016年5月31日に完了しました。

 

本文注1:ディスクリート型産業=組み立て加工生産方式をとる産業

本文注2:バッチ型産業=一定の数量(=ロット)をまとめて生産する方式をとる産業

 

訳注:本資料は仏Dassault Systèmes による英文プレスリリースをダッソー・システムズ株式会社が日本語訳(抄訳)したものです。原文と本抄訳の差異に関しては、原文が優先致します。予めご了承下さい。 

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