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Feb 09 2006

海洋油田設備および造船の企業トップが、重大な転機を迎えた世界中の産業においてPLMがキーになると明言

IBMとダッソー・システムズのPLMソリューションが、中国、ブラジル、ノルウェーの次世代石油プラットフォーム・プロジェクトの中核に

仏パリで2006年2月9日付けで発表されたプレスリリースの参考日本語訳

 

IBMとダッソー・システムズ(本社 仏パリ DS - Nasdaq: DASTY; Euronext Paris: #13065, DSY.PA)は、両社のPLMソリューションが多国籍石油プラットフォーム設計・製造プロジェクトの原動力となっていることを発表しました。このプロジェクトには、中国のYantai Raffles Shipyard(煙台ラッフルズ船業有限公司)、ノルウェーの海洋設備メーカー Sevan Marine、 ブラジルの国営石油会社 Petrobras などが参加しています。

 

煙台ラッフルズCEOのBrian Chang氏によれば、Sevan Stabilized Platform (SSP) 300プロジェクトではSevan Marineがダッソー・システムズのCATIA、ENOVIA、DELMIAを導入し、業界で世界的に認められているPLMの利点をフルに活用しながら複雑な石油プラットフォームを設計しています。煙台ラッフルズはSSP 300を建造し、その顧客企業であるPetrobrasがこれを運用する予定です。

 

「造船やエネルギーに限らず、いまや世界中の産業が重大な転機を迎えています。航空宇宙や造船業界などは、3DやPLMを積極的に取り入れてビジネスのあり方を変革しています。その他の業界でも、企業規模の大小を問わずこの新しいビジネス・パラダイムに対応しなければ、世界的なコラボレーションの波に乗り遅れます。PLMは作業状態をシミュレーションし、品質改善およびライフサイクル全体の業務コスト改善に役立ちます」とChang氏は語っています。

 

先ごろ米ヒューストンで開催されたエネルギー産業会議 DaratechPLANTで、Chang氏は3DとPLMが変革を促す力を持っていることに触れ、造船業その他が緊急に取り組むべきビジョンについて説明しました。「今日の製造業は、本質的には数十年来のプロセスを新技術で合理化しているだけです。もはや古いやり方のままスピードアップを図ったり、相互運用性や時代遅れの標準化論争に時間を費やしている場合ではありません。持続可能な発展、ベストプラクティスの採用、ナレッジの再利用、オンタイムデリバリーの実現などに向けた新たな方法を模索すべきです」

 

「煙台ラッフルズとSevan Marineのプロジェクトは、3DとPLMに刺激された創造的思考の好例です。3DとV5 PLMは設計と製造のあり方を根本的に変えてイノベーションを実現し、変化する市場ニーズや市場環境への素早い対応を可能にします。石油プラットフォーム市場ではプロジェクトの80%近くが巨額の予算超過や大幅な工期遅れに悩まされていますが、SSP 300プロジェクトはこれを打破する画期的なソリューションの1例となるでしょう」とダッソー・システムズのExecutive Vice President, PLM Sales & DistributionであるEtienne Droitは述べています。

 

海洋油田設備業界では最近まで、石油の貯蔵・生産施設としてオイルタンカーを改装したものを利用していました。しかし改装に適したタンカーが不足するにつれ、浮体式石油生産貯蔵積出設備(Floating Production, Storage and Offering: FPSO)市場の競争の図式も変化しています。SSP 300は処理プラントも備えた大規模な円形の浮体式プラットフォームで、30万バレルの石油を貯蔵・処理することができます。SSP 300プロジェクトではIBMのPLMソリューションを導入し、コンカレントな設計・建造を推進しています。緊密に統合されたV5アーキテクチャにより、FPSOの設計を分析要件や建造プロセスに合わせてリアルタイムで検証できるので、この業界で頻繁に見られる改訂作業を最小限に抑えることができます。

 

「SSPの設計プロセスにCATIA V5を利用したほか、現在はこのビジネスプロセスをSSPオフショアFPSO/FSO (Floating Storage and Off-take)向けに改訂し、設計方法を急速に進歩させています。CATIA V5、ENOVIA V5、SMARTEAMを幅広く活用することで、グローバルな協業が一段と改善されるでしょう」とSevan MarineのProject Manager, PLM TechnologyのTom Erik Smedal氏は語っています。

 

競争の激しいFPSO市場で、Sevan MarineはCATIA V5とENOVIAを使って組織を強力かつコンパクトにまとめながらプロジェクトを管理し、納期と予算を枠内に収めています。「V5 PLMによってコンセプト設計の所要時間を最大70%短縮できるので、数人のエンジニアが1週間もかければ基本設計は済んでしまいます」とSmedal氏は述べています。

 

ダッソー・システムズのデジタル・マニュファクチャリング・ソリューションであるDELMIAを利用したSSP 300製造プロセス・シミュレーションは、製造エンジニアと設計エンジニア間の情報交換を促進しています。「3Dは現在と将来のビジネスを担うコミュニケーション・メディアです。若いエンジニアをはじめ、マネージャー、役員たちにとっても、バーチャルな3Dの世界はリアルでまったく違和感がありません。建造開始前に船舶やプラットフォームをデジタル・モデルでお見せすれば、お客様にも強い印象を残すことなります」とChang氏は述べています。

 

IBM PLMのVice President, SalesであるJohn Porterは次のように述べています。「海洋油田開発設備や造船分野の各社は、PLMがビジネスにもたらす価値を認識するようになりました。そして、お客様の要求にさらに敏感に対応しながら、顧客満足度の改善と生産開発コストの引き下げを進めています。世界規模で活動するSSP 300プロジェクト・チームは、IBMとダッソー・システムズのPLMソリューションを利用して製品開発チームに適切なツールを与え、バリューチェーン全体を通じて持続可能なイノベーションを促して、さらに市場をリードしています」