Jul 19 2006

キーレックス、IBMとダッソー・システムズのPLMソリューションを導入、バーチャルファクトリーを構築し、プロセスの革新を実現

CATIA V5とDELMIAの連携により、生産準備期間を大幅短縮

日本アイ・ビー・エム株式会社(本社:東京都港区、社長:大歳卓麻、以下日本IBM)とダッソー・システムズ (Nasdaq: DASTY, Euronext Paris: #13065, DSY.PA)は、本日、自動車のボディシェル(ボディの骨格)を主要製品とする自動車部品メーカーの株式会社キーレックス(本社:広島県安芸郡、代表取締役社長:瀬濤 康寛、以下、キーレックス)が、IBMとダッソー・システムズのPLMソリューションCATIA V5およびDELMIAを導入し、バーチャルファクトリーの構築に取り組んでいることを発表しました。これにより、キーレックスでは、量産に入る前段階までの設計過程の効率化および自動化を推進し、生産準備期間を大幅短縮することを目指しています。


株式会社キーレックス 生産技術部担当専務取締役 山路 義明氏は、「自動車業界での開発期間短縮に対応していくため、生産要具設計やシミュレーション作業の効率化と、早い段階から製品品質の育成に着手できるバーチャルファクトリーの構築が課題でした。今後、全社的なCADプラットフォームとしてCATIAへの統一も視野に入れ、ナレッジの共有、効率化をさらに推し進めていきたいと思います」と述べています。


キーレックスでは、主要顧客である自動車メーカーが推進する開発期間短縮活動に対応するため、さらに提案力および競争力を強化することが大きな課題でした。課題解決に向けて、生産準備期間の短縮を可能にするバーチャルファクトリー構築への取り組みを開始しました。ソリューションの選定にあたっては、自動車メーカーでの利用実績、シミュレーションとの親和性、カスタマイズ性などを総合評価し、2005年1月にCATIA V5を導入しました。また、CATIA V5との連携では最適なダッソー・システムズの3次元デジタル・マニュファクチャリング製品「DELMIA」を同年5月に導入し、効果的に活用しています。


従来は、自動車メーカーの正式図を受け取ってから工程設計、生産設備設計を経て、実際の生産ラインを製作し量産試作を行っていましたが、この間に発生する問題や変更への対応に多くの時間を費やしていました。今回の取り組みでバーチャルファクトリーを構築することにより、早期段階での不具合の解決および実機稼動段階での問題発生の解消が可能となり、生産開始までの期間短縮が実現されます。治工具の構成部品や設計ルールなどのノウハウを標準化し、CATIA V5のテンプレート設計により、業務の効率化を実現しています。設計業務の15%程度時間短縮、またモデリング作業に関しては従来のミッドレンジCADと比較して35%程度の高速化が可能となる見込みです。またCATIA V5とDELMIAとの高い親和性により、同一画面でロボットティーチングと治具設計ができるため、生産性と設備設計をスムーズかつ十分に検討できるようになりました。加えて、CATIA V5上で自社開発した生産性評価ツールにより、車両開発の早期段階で自動車メーカーから渡される製品モデルを、生産技術の視点で評価でき、生産性評価時間も短縮されました。


今後は、CATIA V5とDELMIAをさらに活用し、作業者ならびに物流の要素を取り入れたシミュレーションや、ラダープログラムなど制御系のプログラミングやデバックをバーチャル環境で実施できる仕組みを実現します。さらには溶接技術との連携による高精度のシミュレーションの実現を目標としています。バーチャルファクトリーでナレッジを共有し、全てをバーチャルでシミュレーションすることで、ミスを防ぐと同時に生産準備期間の大幅な短縮が期待できます。また、SMARTEAMによる設計関連データの一元管理やプロセス管理、自動車メーカーとのコラボーションを見据えたインフラ環境の整備や展開も計画中です。