Dec 14 2004

IBMとダッソー・システムズのPLMソリューション、サグラダファミリア教会の完成を支援

パワフルな建築向け設計パッケージ、「ガウディの謎」の解明に挑み、
未完成のバルセロナのランドマーク完成に向けて大きく支援

スペイン、バルセロナ、カタロニアおよび仏、パリで2004年12月14日に発表されたプレスリリース IBMとDassault Systèmes(Dassault Systèmes、Nasdaq: DASTY, Euronext Paris: #13065, DSY.PA、以下ダッソー・システムズ)は2004年12月14日、1882年にスペインの建築家アントニオ・ガウディによって開始された、スペインのサグラダファミリア教会の建設に取り組む設計者たちが、教会の完成を加速するべく、両社のPLM(プロダクト・ライフサイクル・マネージメント)ソリューションを活用していることを発表しました。

この教会は、極めて複雑な石造建築物で、世界で最も謎めいた建築物の1つとされていますが、1926年のアントニオ・ガウディ没後はサグラダファミリア財団の後援の下で、1世紀以上にわたり未完の大作を完成させる取り組みが続けられており、ガウディが晩年に制作した大規模な建築モデルの解釈が今なお進められています。

 

IBMビジネス・パートナーのITコンサルティングおよびソリューション企業であるgedas iberia s.a.とサグラダファミリア財団は、現在、サグラダファミリアの建設にダッソー・システムズが開発したIBM PLMソリューションの1つであるバーチャル製品設計アプリケーション、CATIA V5を活用しています。同財団はgedas iberia s.a.に、建設工程に新しいCADアプローチを取り入れるよう委託しました。CATIA V5を活用して、同社は地元の採石場から花崗岩を調達するためのツールをソフトと連携させるといった、困難な問題を克服しました。

 

gedas iberia s.a.のoperation managerであるJuan José Blascoは、「教会の至る所で使用される花崗岩に対する課題は多い。従って、我々はグローバルプロセスに統合でき、また建築素材である花崗岩の硬度に対応して機械加工できる直感的なソフトウエアを必要としていた。制限のない3次元の動きを提供するCATIA V5を活用して、我々は信頼性の高い図面のレンダリングを作成することが出来るようになった」と述べています。

 

1989年に先進的な設計ソフトウエアがプロジェクトに導入されるまで、その作業は大変な労力をかけて手作業で進められていました。この新技術の導入は、ガウディの設計にとって重要な進展を表しています。CATIA V5の導入により、仮想モデルを実際の石のプロトタイプに直接変換できるようになり、余分な工程が不要となり、効率向上および精度向上を実現しています。gedasがこのプロジェクト向けにカスタマイズしたCATIA V5アプリケーションは、この業界における初めての構築事例であり、また他の建築・建設プロジェクトで展開することができる新技術や標準レベルを向上しました。

 

サグラダファミリア教会のチーフ・アーキテクト兼プロジェクト・マネージャーのJordi Bonet i Armengolは、「課題はまだ山積している。我々は、ガウディのすべての計画に対する答えを見つけたわけではない。たとえば、教会の頂上の十字架に関する問題もまだ解決されていない。その段階にたどり着くまでには、おそらくもう20年かかるだろう。しかしその頃にはきっと、IBM、ダッソー・システムズ、そしてgedasの3社によってさらに高度な技術が開発され、我々の作業がさらに迅速に進むようになっていると確信している」と述べています。

 

IBM Product Lifecycle Managementのvice presidentであるRaoul Van Engelshovenは、「PLMはプロダクト・イノベーションの代名詞だ。サグラダファミリアの完成に向けて集められた設計者らによって、この他に類を見ない、驚くほど革新的なスペインの文化遺産の建設作業を加速させるために、我々のPLMソリューションが採用されたことは、大変光栄だ」と述べています。

 

ダッソー・システムズのvice president, PLM, EuropeであるDenis Senpéréは、「建築物は、サイエンスとエモーションの融合だ。この壮大なプロジェクトへのCATIA V5の活用は、ダッソー・システムズのPLMソリューションの柔軟性と広範囲にわたる建築設計の可能性を実証している。我々のソリューションが、天才ガウディのユニークな代表作を完成させるために活用されているということは非常に喜ばしいことだ。」と述べています。

 

IBMとダッソー・システムズの建築業界におけるリーダーシップ・ポジションは、拡大傾向にあります。両社のソフトウエアは世界で最も革新的かつ著名な建築家の一人であるフランク・ゲーリー氏にも使用されています。ゲーリー氏の名前は、スチールを曲げたりねじったりして作られた金属建築の曲線フォルムを特徴とする独特なモダニスト作品でよく知られています。フランク・ゲーリー氏もまた、有名なビルバオのグッゲンハイム美術館によって、ガウディと同様にスペインにその名を刻んでいます。

 

また、CATIA V5の活用事例は、マレーシア全土でも見ることができます。マレーシアでは、ドーム制作会社のDian Kreatifが、宗教建築や公共建築のハイテク複合ドーム製作にCATIA V5を使用しています。Dian Kreatifでは、このソフトウエアによってドームの建設期間を6か月から6週間にまで短縮し、売上を40パーセント増大させました。