Aug 03 2011

ダッソー・システムズ、V5ポートフォリオでバージョン6機能の選択を可能にし、共存環境を提供

V5の新リリース、V5R21を発表

仏ベリジー2011年7月5日発プレスリリース 日本語参考訳 — 3Dとプロダクト・ライフサイクル・マネージメント(PLM)ソリューションにおける世界的リーダーであるダッソー・システムズ(Euronext Paris: #13065, DSY.PA)は、V5リリース21(V5R21)を発表しました。今回のV5R21は、世界中で10万社以上のお客様にご利用いただいているV5 製品群に対する継続的なダッソー・システムズのコミットメントを示すものです。V5R21製品群は、エンジニアリングから実際の工場の生産オペレーションまでの“デジタル・コミュニティ”を確立してお客様のニーズに対応するとともに、V5とバージョン6(V6)のよりよい共存環境をご提供できるようV6のテクノロジーを活用しています。

V5R21では、V5の異なるリリース間の互換性と同様の互換性をCATIA V5とV6のデータ間で提供、上位互換・下位互換双方の互換性を実現します。また、V5R21は、CATIA V5とV6間で協業型のリレーショナル設計をサポートし、OEMとサプライ・チェーン間で業界最高水準のコラボレーションを可能にします。V5とV6間で同じジオメトリ・カーネルを維持することにより、従来のバージョンアップ時の移行に比べ、効率的にハイブリッドな設計環境を実現します。

ダッソー・システムズの製品, R&D担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントであるドミニク・フローラック(Dominique Florack)は、次のように述べています。「今回のV5R21の発表により、弊社のオープンなV6ポートフォリオをフルに体験されていないお客様でも、V6のメリットを享受していただくことができます。PLM2に向けた弊社の進化は、PLMがお客様に何を提供できるかについて再考するという弊社のビジョンを具体的に実践し、V5R21では、V5とV6の開発が組み合わされたことで生み出された成果を追求しています。」

V5R21では以下の主要な機能強化のほか、多数が実現されています。

・SIMULIA拡張アナリシス製品のコンポジット解析の機能拡張解析
・CAITA Lofting機能追加
・産業機械・エネルギー業界向けENOVIA SmarTeam Expressパッケージの改良
・ENOVIAのコンカレント・エンジニアリング機能の改良

 

V5R21: 強化された機能について

V5R21 バーチャル・デザインの機能拡張:

CATIAイマジン&シェイプはサブディビジョン・サーフェスのテクノロジーをベースにしたバーチャル・クレイモデラーで、自動車業界のお客様が車体の造形に利用することを前提とした高い機能を持っています。このリリースでは3種類の機能拡張が行われています。
•    ボディー形状の詳細データ作成機能
   (例:カッティング・フェイス、N-gone=訳注:複数の多面体の混合パッチ生成等)
•    デザインの流れに沿ったユーザー操作環境の強化
•    デザイン中のリアルタイムのビジュアル確認機能
の3つです。さらに、ダッソー・システムズのソリューションのオープン性を示すものとして、V5R21ではサードパーティーのソフトウェアで作成した標準的な.obj形式のサブディビジョン・サーフェスをインポートすることも可能になりました。

V5のClass A機能がV6の先進的な機能に匹敵するものとなりました。 強力な自由曲面のモデリング、修正、確認のための諸機能を提供します。このリリースで、R19にスタートしたV6とのフィーチャー・セットの整合性確保が完成しました。

• ポケット加工での新しいマシニングのプロセスとシミュレーションの機能を提供。これにより、品質の向上とマシニング時間の短縮が実現し、より迅速なプログラミングが可能になりました。V5R21は、硬質材のマシニング用の新しいプロセスを提供することで、ツール寿命を延ばすことを可能にしている他、マルチ・ポケットの側面輪郭加工の改善によりコーナー部の送り量の削減や近接したツールパスのオーバーラップをコントロールすることが可能になっています。

CATIAワイヤーハーネスの生産性と使い勝手が改善されました。フラットニングの際の新しい3Dラベル選択機能が提供されています。コンポーネントの同期化はよりシンプルでより強力なものになりました。これは、優れた分岐の管理機能や効率的にハイブリッド部品を扱うことができる機能によるものです。

CATIA V5のロフティングのソリューションが強化されました。曲率連続(断面サポートまたはガイドサポートに対してG2連続)での接続性を提供します。従来は接線連続のみ提供されていました。


V5R21リアリスティック・シミュレーションの機能拡張:

CATIAコンポジット・デザインから直接複合材データをインポート – SIMULIA拡張アナリシスにより、V5ユーザーがCATIA環境の中でAbaqusのFEAテクノロジーを活用した非線形解析や熱応力解析を行うことができるようになりました。またこのリリースではCATIAコンポジット・デザイン(CPD)ワークベンチから複合材のプロパティを解析モデルに読み込むことが可能になりました。このことで、CATIA V5 アナリシスの統合ソリューションによる複合材の構造解析機能は大きく強化されます。さらにV5R21ではAbaqusの“一般接触”テクノロジーを利用することで、よりシンプルでさらに効率の良い接触のモデリング機能を提供しています。

CATIAジェネレーティブ・パート・ストラクチャー・アナリシスの強化 – CATIA解析機能は、CATIA V5アナリシスの環境の中でリアリスティックなデザイン・シミュレーションの機能を提供しています。この統合環境での解析ソリューションでは、線形の静的な応力解析、過渡解析、動的な調和解析、接触解析、座屈解析、そして複数の解析モデルのアセンブリが可能です。V5R21ではさらに、ジェネレーティブ・パート・ストラクチャー・アナリシス(GPS)の使い勝手の向上も実現しています。具体的には、角度が連続したフェースを自動的に選択する機能を提供しています。複雑な曲面を持ったモデルでは、この機能強化によりモデル作成時間は大幅に短縮されるとともに、より確実で直観的な操作が可能になります。

V5R21 デジタル・マニュファクチャリングの機能拡張:

•  新しいDELMIAショップ・オーダー リリース1は、製造システムのデータとそれに関する作業指示書から成る"ショップ・オーダー・パッケージ“を発行することを可能にします。そして、これはサードパーティーのMESソリューションで直接使えるだけでなく、現場で簡単にビューイングを行うことに利用することも可能です。

新しいDELMIAプロセス・コンテクスト・ビルダー1により、DELMIAワーク・インストラクション・コンポーザーのユーザーは、特定の作業指示の状況を簡単にしかも最も適切な3Dのビューで確認することが可能になります。この3Dビューは、特定の段階の製品アセンブリ状況によるものか、またはボックスの定義による周辺の部品やリソースに対するものになります。

V5R21 コラボレーティブ・イノベーション:

ENOVIA 3DLiveの表示とナビゲーション製品は、ENOVIA V6の先進的な技術で開発された革新的な3Dサムネイルと同じ技術を使うことで、はるかに早いナビゲーションでVPM V5データを表示できるようになりました。この頻繁に模倣される3D製品のナビゲーション・パラダイムは、2007年のDesign Newsマガジンによる“Better Mousetrap Best Product Award”に認定されて以来、製品IPを検索し、探索することができるように絶え間なく改良されており、V6プラットホームのUIの基礎になっています。

• V5とV6ソリューションの共存を容易にするための取り組みとして、ENOVIA V5R21は、CATIA V5で構成された、顧客定義の属性を含む完全な設計データを、3Dのインタラクティブなテクニカル・コミュニケーションを提供する3DVIA Composerに直接エクスポートできるようになりました。

• 優れたリレーショナル・デザインとコンカレント・エンジニアリング能力を持つENOVIA VPMは、洗練されたデータロック・メカニズムをさらに改良して、容易にロック/アンロックが可能になりました。これにより、同じアセンブル上で仕事をする複数のユーザーが、特に設計コンポーネントの再利用や移動をしながら、担当のパーツの作業を続けることができます。

• ENOVIA VPM V5には、ユーザーのCADやオーサリング・ソリューションを使うことなく、必要に応じて、プロダクトやパーツを3Dプレビューする機能が含まれています。

• 本リリースで、ENOVIAは、主力製品からベストプラクティスを取り入れ、OOTBのENOVIA SmarTeam Expressを改善しました。さらに導入サイクルも短縮されました。V5R21において、産業機械業界やエネルギー業界のための包括的なソリューションに注力しました。


V5R21の強化点詳細については次のURLをご覧ください。
www.3ds.com/jp/products/catia/portfolio/catia-v5/catia-v5r21/