Dec 06 2006

ボーイング、航空業界史上初めて787ドリームライナー製造全工程のシミュレーションをダッソー・システムズの3D PLMで実現

画期的なバーチャルロールアウトで、ものづくりの未来を提示

仏パリ発 2006年12月7日付発表のプレスリリース参考日本語訳

米国ボーイング社(以下、ボーイング)とダッソー・システムズ(本社 仏パリNasdaq: DASTY, Euronext Paris: #13065, DSY.PA)は、ボーイングによる787 ドリームライナーのバーチャル・ロールアウトに合わせ、航空宇宙業界の設計、生産計画および組立シミュレーションにおける新たな時代の到来を発表しました。この史上初で、かつてないバーチャル・ロールアウトと、その基礎となるPLMテクノロジーは、単に完成した航空機をアニメーション表示するだけでなく、ものづくり全工程をバーチャル・シミュレーションすると同時に、その有効性を証明するものです。

今日の、このバーチャル・ロールアウトは、ものづくりの未来を描き出し、正確かつ分かりやすい3Dモデルが、ドリームライナー・プログラム全体を通じて、設計と生産計画のコミュニケーションの重要な手段となり得ることを証明しています。この3Dベースの生産シミュレーション・プロセスは、ボーイングとパートナー各社がドリームライナーの生産システムを最適化し、テストを行わない開発・生産計画の工程後期に発生する、高コストなエラーを回避します。

ボーイング787 vice president of Process Integration であるKevin Fowler氏は次のように語っています。
「787ドリームライナーのような画期的な開発プログラムは、効率的かつ柔軟性の高い生産計画を組み立てることで、性能、品質、コスト、スケジュールにおいて、新たな方法でもってリードする必要がありました。3D PLMはこれらすべての要求に、適切に対応することができるのです。787プログラムでは、世界各地のパートナーとのコラボレーションにおいて、新しい要素やテクノロジーを生産プロセスに取り入れています。このような生産プロセスの為の新しい要件は、、新しい種類のプロセスやコンピューティング・デザイン技術のバックボーンを必要としており、それはダッソー・システムズと仕事を始めた3年前には存在しませんでした。」

787ドリームライナー・プログラムは、その規模と複雑性を有するプロジェクトにおいて、初の3Dモデルとシミュレーションを活用した事例であり、製品開発の立ち上げから生産、そしてサポートまでを対象としています。ボーイングがすでに活用しているダッソー・システムズのCATIA(バーチャル設計を実現)とENOVIA(コラボレーション・テクノロジーを実現)を基盤とし、ダッソー・システムズのDELMIAソフトウエア・スイートにより、ボーイングとパートナー各社に対し、実際に必要なツールや生産設備の構築をする前に、787製造工程の完全なシミュレーション環境を実現したのです。
正確な3Dモデルの部品や組み立て工具を使ったボーイングの生産ラインの計画や配置は、787プログラムでの作業のやり直しを大幅に削減しています。このようなデジタルものづくりの環境は、787の設計者と製造技術者間の双方向コミュニケーションを場所に関わりなく実現し、設計変更を加えたことで、製造が不可能となる、高コストな構成部品の変更を余儀なくされる、といったリスクを解消しているのです。

ダッソー・システムズの社長兼最高経営責任者であるベルナール・シャーレスは、次のように語っています。「バーチャル・ロールアウトでボーイングによって雄弁に語られたコラボレーティブPLMは、すべての業界において次なるステップとなります。ボーイングは777プログラムで、デジタル・モックアップを活用するパイオニアとなりました。その結果、ボーイングはデジタルものづくりにおいて他の業界の手本となっているのです。PLMと、その究極の姿であるデジタルものづくりは、787ドリームライナープログラムにおいて、これまでに無いほどに完全な形で実施されているのです。ダッソー・システムズは、将来を見据え、前進するボーイングのパートナーであることを、誇りに思います。」

ボーイングの787ドリームライナーで使用されているダッソー・システムズのPLMソリューションには、DELMIA(バーチャルプランニングとプロダクションを実現)、CATIA(バーチャル製品設計を実現)、ENOVIA VPLM(全エンタープライズをカバーするコラボレーションを実現)が含まれており、この生産プロセスのすべての関係者とパートナーに部品、組み立てライン、ならびにシステムの3Dデータモデルへのアクセスを提供しています。ボーイング社がPLMソリューションを活用し構築したデジタル資産は、787プログラムの全ライフサイクル(セールス、マーケティング、将来の派生機を含む)で活用されます。