グローバル・リーダー・シリーズ

Lockheed Martin社の経営執行役会長であるBob Stevens氏との対談

世界最大規模の航空宇宙・防衛業界の請負業者で、有名なSkunk Works社の親会社であるLockheed Martin社は、最初のSR-71から、多くの最も革新的かつ未来的なプラットフォームの開発に携わってきました。 しかし、同社の長い革新の歴史では、その存続さえも脅かすような深刻な困難も経験しています。 1990年代後半、短期間で複数の合併を行った後、同社は中核を失ったかのように見え、一部では巨大化しすぎたために管理が困難になったという見方もありました。 そのようなときに、Bob Stevens氏は最高財務責任者に昇進して、冷戦後の時代に業界屈指の劇的な再建を指揮しました。

2004年から2013年まで、Stevens氏は会長兼CEOを務め、現在は経営執行役会長を務めています。 ダッソー・システムズのリーダーシップ・シリーズの第2弾となる『Aviation Week & Space Technology』の元編集長Tony Velocci氏との次のインタビューでは、Stevens氏はお客様エクスペリエンスに関するご自身の考え、短期目標と長期目標のバランスを取る上での課題、リーダーシップの定義について語っています。

抽出

近年、航空宇宙業界のお客様の要求はさらに厳しくなっています。 Lockheed Martin社では、このような新しい期待にどのように対応していますか?

実際、お客様からの要求と期待は急激に変化しています。 つい最近ですが、政府機関のお客様が世代を越えるような、変換技術を求めていました。 この目標を達成するには、私どもの業界では基本的に設備を一新し、研究開発に割り当てるリソースを増やして、より大胆な概念を促進し、多くのリスクを背負い、このような行動様式をさらに推進する必要があります。 現在では、保守性のほうが求められており、躍進的な探索を止めて、コスト削減と値ごろ感を重視して「十分優れた」技術に焦点を当てています。 業界にとってこの変化は劇的で、それに対応するには相当な時間と注意が必要です。 政府にとってポリシーの変更を宣言することは、企業がその変更を実行するよりもはるかに簡単です。 Lockheed Martin社は、この新たな方向性において一歩先を進んでいる業界のリーダーであると思います。

最適なお客様エクスペリエンスは何だとお考えですか?

お客様が自らのミッションを成功させたときです。 お客様1人をいつでも完全に満足させるのは非常に困難です。 しかし、お客様の課題に耳を傾けて、お客様の成功に貢献できるリソースの割り当て方法と当社の経験と実行力の利用方法を把握できれば、お客様のミッション達成に必要な能力を提供できます。 お客様の成功が当社の成功です。

リーダーシップの定義とは何ですか?

リーダーシップとは、組織を変化させる準備を整え、不確かさの中を導く能力です。 リーダーは企業の本質、信じるもの、そしてその理由を理解します。 リーダーは、現時点の世界と、将来の展望を評価します。 そして、その見解を推し進め、リソースを仕入れ、従業員の準備を整え、基準を設定し、技術と人材に投資します。他者を喚起して意欲を起こさせ、企業が将来的に繁栄して、非常に明確な目標の達成に貢献できるようにします。 Lockheed Martin社のリーダー達は、これを実現することに非常に卓越しています。当社ではリーダーシップ開発プロセスに従業員自らが大いに専念しているためです。 私は、このような卓越した人々が集まるチームの役に立てることが何よりも誇らしいのです。

 

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お客様のために品質を改善してコストを削減でき、従業員のために安全な労働環境を作り、より優れた製品を生産できれば、どこで見つけたアイデアでも取り入れるでしょう。

Bob Stevens氏 Lockheed Martin社、経営執行役会長